昨年の3月に、それまで開店休業状態といわれていた日本のiBookstoreがついに日本語の電子書籍販売を開始しました。
その後も「iBookstoreで出版するための手順」というような内容の記事がときどき目に入ってきていたので、『iBookstoreでの電子コミックの販売は問題なし!』と勝手に安心してました。
ところが今回、モーションコミック【ナナのかぼちゃパン】がようやく完成して、『いよいよAppleの審査を受けるときが来たか!』というわけで、改めて手順を確認したところ、見つからないんですよ...ibooksフォーマットでの受付に関する情報が。
いやまったく見つからなかったわけではなく、「ibooksフォーマットでは日本語コンテンツは受け付けられないようだ」というような記事はちらほら見つかりました。
どういうことかというと、「iBooks Author」で制作したコンテンツは、「.ibooks」という拡張子のブック形式で書き出されます。(他にPDF形式などで書き出し可能)
その.ibooks形式で入稿しようとすると、(英語で)「iBooks Authorフォーマットによる日本語ブックは目下受け付けておりません。EPUB3フォーマットで再提出お願いします。」というメッセージが届くとのこと。
だって「iBooksがついに日本語電子書籍に対応!」で「そのiBooks用コンテンツ制作ツールがiBooks Author」なんでしょ?それなのに、その「iBooks Author」で書き出したibooks形式の日本語コンテンツは受け付けませんて変じゃないすか!?
つまり、日本のiBookstoreが日本語電子書籍を販売開始して以来、個人出版の体験記などをたくさん見かけましたが、それらのコンテンツはEPUBフォーマットだったんですね。自分の頭の中では、「iBooks Author」で書かれたものもいつのまにか一緒くたになっていたようです。
今回調べてみて分かったんですけど、アメリカでは既にibooks形式の電子書籍がたくさん販売されています。とにかく日本のiBookstoreは、万事遅いんですよね。
さて、どうしたものか...。
EPUB3フォーマットならOKといわれても、『そうですか、わかりました』というわけにはいきませんよ。
自分のブログは、電子コミックを取り上げていますが、EPUBという文字が登場する頻度はかなり少ないんじゃないでしょうか。普通なら最多出現頻度であってもおかしくないところですが。
その理由は、自分の描くモーションコミックが静止画やアニメベースのマルチメディア・コンテンツであって、EPUBがこだわる(出版関係者がこだわる)フォントやきっちりしたレイアウトなどには、あまり興味がなかったからです。
ただしEPUB3になって、リッチコンテンツに対応してからはがぜん注目するようになりました。
で、どうするかというと...。
今後、アンドロイド版やFireOS版に対応するつもりなので、いずれにしろEPUB3版は必要なんでしょうが...。いや、必要なのかな?アンドロイドやFireOSにiBooksのようなリッチコンテンツ対応のリーダーアプリがないとだめだし。
ゼロから作るわけではなくて、HTMLウィジェットのHTML5コンテンツがあるので、それほど大変じゃないかもしれませんが、やってみたらやっぱり簡単じゃなかったということになると思います。
こうやって書きながら、考えをまとめてるんですけど、まだ結論がでません。
前回のブログで、「いよいよiBooks Authorのツールバーの[公開]をポチッと...」なんて書きましたけど、あまかったです。
上の画だけは、晴れ晴れなんですが。
冗談じゃないよみたいな話です。
とりあえず応援しております。
その後は、制作上の不具合解決に集中して、重要な情報を見逃してました。
さて、どうするか...。
と堂々巡りです(^^;)。