上の画像は、かぼちゃパンが焼けて、蓋を開けると湯気がちょっと立ち上がったところです。
実際は、ホームベーカリーの蓋を開けても眼に見えるほど湯気が立つわけではないんですけど、焼きたての美味しそうな雰囲気を出すために微かに湯気をたててみました。
ところがその湯気がどうも良い感じに立たないんですよね(^^;)。
フォトショップで湯気の画像を作成して、Flash上で蓋を開けたときに縮めておいたその画像を、アルファ値を変化させつつ拡大してフワッと立ちのぼらせるんですけど。粉っぽい煙というか、どうもいまいちわざとらしい感じになってしまいました。
それから、前回のブログでナナがかぼちゃパンを頭上に持ち上げている俯瞰の画像を掲載しましたが、その周りに集中線を配置しました。こちらはけっこう良い感じで満足な出来。
集中線とは、マンガのコマの端から中心に向かってシュッシュッと勢い良く放射状に引いた線です。登場人物が「ハッ」としたときとか、迫力を出すときなどに多用されます。
【ナナのかぼちゃパン】の場合は、普通にペンで引いたような鋭い線は似合わないと思ったので、もう少し太くて雑な線にしてみました。
その線をFlashのタイムライン上で5フレーム置きに配置したところ、ナナの「かぼちゃパン完成~!!」のシーンにインパクトを与えることができました。余裕があれば複数の集中線を用意して、ランダムに表示したいところですが、1パターンの集中線でもまぁなんとか...大丈夫そうです。
パン焼き機の蓋を開けたときフワッと立ちのぼる湯気や、画面に迫力を出す動きのある集中線など、電子コミックならではの表現力にはこだわりたい、いやこだわらないといけないと思ってます。
以前このブログのどこかで書いたと思うんですが、職場でマルチメディアコンテンツの企画を話し合っていた時か何かの時に、コンテンツ内のキャラとかオブジェクトの動きについてスタッフの一人が言いました。
「ちょろっと動くのって、あんまりおもしろくないよね」と。
つまりアニメのように本格的に動くんじゃなくて、中途半端にちょろっと動くのは、むしろつまらないというわけです。この指摘はいつも私の頭の片隅に残っていて、制作中に何かを動かそうとするとき、この動きは意味があるだろうか、魅力的な動きになっているであろうか、ということをいつも考えさせてくれます。
それから焼きたてパンの「チリ、チリ、...パチッ」という微かな音。めったに聴けないし、ほとんど聴こえないけど美味しそうな音ですよね。
このマンガではかぼちゃパンが重要なアイテムなので、少しでも美味しそうな雰囲気を出すためにこの効果音を付加したいところです。でも録音できないし、代わりの音が見つかるまで保留中。
駅の近くのパン屋から漂ってくる小麦粉・イースト菌・バターなどが焼けるときの香ばしい香り。
あれが再現できれば最高なんですけどね(* ̄∇ ̄*)b。