こまんたれぶ~下福田小学校

当時の同級生との交流場所
(ここ数年は模型三昧)

択捉型海防艦 6

2012-11-20 22:27:13 | Weblog
まず先行して2隻を完成させました。

手前が1944年8月当時の11番艦、天草。
説明書を見る限り、レーダー類は搭載されておらず、
機銃も甲板上に増設された単装機銃のみに留まっているようです。

天草は1年後、終戦6日前に航空機の攻撃により女川湾で沈没しています。

この攻撃はイギリスの空母艦載機によるもので、
既にドイツが降伏した後なので、イギリス艦隊も大挙して太平洋に進出していました。
(あまり知られていませんが、1945年に入るとイギリスの空母も日本を襲っています)

写真奥は就役当時の択捉になります。
こちらは大戦を生き残り、戦後は復員船として使われた後に
賠償艦としてアメリカへ渡されて解体されたそうです。

明日は残る1隻、13番艦の干珠を完成させる予定です。



択捉型海防艦 5

2012-11-19 22:31:11 | Weblog
本日は艦載艇と25mm3連装機銃を搭載。(連装機銃は後日)

続いて主砲を組み立てて載せました。

択捉型の主砲も先の占守型と同じ12cm砲(G砲)です。

この砲、正確には四五口径三年式一二センチ砲と言います。
三年式とは昭和じゃなくて大正三年採用を意味するわけで・・・かなり古いです。

当然、高角度での射撃も出来ず(平射砲ってヤツです)
船団護衛では浮上した潜水艦を砲撃する位しか活躍の場は有りません。

因みに25mm機銃の方は、96式と呼ばれておりまして、
こちらは皇紀2596年(昭和11年)に正式採用された火器になります。

択捉型は大戦勃発直前(昭和16年)に計画された海防艦ですが、
主砲はかなり時代遅れな物が装備されていたのでした。

択捉型海防艦 4

2012-11-18 19:29:50 | Weblog
マストや煙突頂部などを取り付けて塗装。

大戦末期状態のバージョン(写真手前)には増設機銃台を取り付けました。

煙突後部の両舷側に張りだした機銃座は同社の秋月型駆逐艦の未組み立てキットから
使わない部品を流用しています。(冬月に含まれている煙突脇の機銃座)


択捉型海防艦 3

2012-11-17 21:49:30 | Weblog
引き続き択捉型を作っています。

前回の状態から爆雷装填台や探照灯、方位アンテナ、ボートダビットを付けました。
3隻同時進行は、同じ作業の繰り返しなので少々しんどいです。。。

写真右が大戦末期の対空兵装強化状態になります。
この状態は2番主砲が撤去され、その跡に機銃が増設されているので
主砲を取り付けるリング状のモールドを削り落としました。

こういう削り加工(模型用)には専用の道具が売られているのですが、
私が使っているのは100円ショップの彫刻刀です。(爆)

そういえば、彫刻刀のセットには砥石と八角形のプラ容器に入った油が同梱されてましたね。
あの油の容器、蓋が無いので開封後は保管出来ないのが子供の頃、非常に不思議でした。

択捉型海防艦 2

2012-11-15 22:28:06 | Weblog
早速、本日から上部構造物を取り付けていきます。

占守型をベースにしているだけあって、組み立ても似た順番になります。

今回は3隻なので、建造当初と対空兵装強化の違いで2隻を予定していますが、
ここまでの作業では相違点は無し。

同時並行だと混乱しそうなので、どこかで個別作業へ変更するかも知れません。

艦橋基部、機銃台、煙突や探照灯台を取り付けました。
対空兵装強化の最後期版の方は2番主砲を撤去して機銃を増設させた姿にするので
煙突後方にあるドーナツ型の主砲取り付け部を削り取らねばなりませんね。

それぞれ説明書に記載されている姿を予定していますが、
就役当初:択捉(1943年5月)、対空兵装強化1:天草(1944年8月)、
対空兵装強化2:干珠(1944年9月)にしようと思います。

択捉は終戦時に残存、天草は終戦6日前、干珠に至っては終戦日に喪失しています。


択捉型海防艦 1

2012-11-14 19:35:16 | Weblog
占守型に続いて建造された海防艦が択捉型です。

先の占守が北方海域での活動を目的に作られたのに対して、択捉型は南方航路用です。

基本設計は日米開戦前には決定したらしいのですが、就役は昭和18年に入ってから。
構造の簡易化など工数削減はあまり行われていないようです。

占守型を踏襲した船体なので、殆ど装備に変更は無し。
爆雷のみ搭載量が倍の36個になっているようです。

キットは占守型と同じくピットロード社。
択捉型は既に発売から10年以上が経過していますのでニューキットでは有りません。

1箱2隻入りの構成も同じですが、ジャンク市でランナー単体を1枚購入したので、
今回は3隻同時並行での建造になります。

実は択捉型は1年以上も前に船体のヒケ埋め等を行った状態で放置されておりまして、
今回は途中からの製作になっています。
なので、早くも船体塗装を済ませ艦底板を取り付けた所まで進んでいます。

占守型海防艦 7

2012-11-12 22:00:32 | Weblog
完成しました。
艦尾の爆雷関係にはエッチングを使用しています。

Y砲(94式爆雷投射機)はピットロードが出した新艦船装備セットの物を使いました。

エッチングはハセガワの小艦艇装備品セットから、爆雷装填台と投下軌条を使ってます。

完成後に眺めていたら、主砲(G砲)はオーバースケールと言うより、
なんか腰高なのが問題の様な気がしてきました。

もしかしたら、砲身側の取り付け部を削って装備位置を下げると見栄えが良くなるのかも。

とは言っても現存している写真を見るとG砲の防盾は左右非対称の物が有るので、
形状に難が有るのは変わらないですね。

艦首尾の旗竿、これは少し太すぎですな。。。

占守型海防艦 6

2012-11-11 23:09:57 | Weblog
佳境に入った占守型です。

まず、機銃は定番のナノ・ドレッド(ファインモールド社)を使用しました。
続く22号、13号電探も同社のシリーズを使ってみました。

ナノ・ドレッドの電探を購入後、使用したのは初めてです。
22号の方は感動は有りませんでしたが、13号は近くで見ると素子が恐ろしく細いです。
(共に手前側の大戦後期を再現したモデルの前後マストに付いています)

こうなってくると、どうしても欲しくなるのが・・・リニューアルされた12cm主砲。
キット購入後、すぐに製作を始めなかった理由でもあります。

12cm主砲(G型と呼ばれる単装の平射砲です)は、初期の海防艦をはじめとして
駆逐艦にも搭載されるなど、かなりの数の艦船に搭載されました。

ここ数年、武装や装備はピットロードやファインモールドが素晴らしいパーツを発売、
これからも幾つかが出ると思うのですが、このG型砲は見捨てられているのです。
そして、このキットに入っている12cmG型砲は妙に似ていない・・・

どのメーカーでも構わないから、この砲を出して下さいな。

占守型海防艦 5

2012-11-10 18:32:05 | Weblog
小型艦は2隻同時に作製してもサクサク進みます。

パラベーンや探照灯、方位アンテナ等を付けた後は、
舷側に張り出した機銃座やボートダビット、ホースリール等を次々と接着していきます。

写真奥の大戦後期型には、
艦橋前と煙突後方の両舷に機銃座が増設されているのが判ると思います。

建造当初は25連装機銃×2だった装備は3連装×5へ増強されていますが、
雲霞の如く襲来する航空機に対しては焼け石に水だったようです。

この状態で完成まで50%ってところでしょうか。

占守型海防艦 4

2012-11-09 23:15:12 | Weblog
本日より上部構造物の製作です。

艦橋基部から2番主砲までの間、船体上には細長い上部構造物が載っています。

この部分は側面は貼り合わせ式で上部パーツを被せる分割になっており、
前から順に、艦橋・前部マスト・探照灯台・煙突・後部マスト・2番主砲に並んでいます。

今日は艦橋上部(窓ガラスまで)、探照灯台、煙突を取り付けました。

写真では手前が大戦前期、奥が後期になりますが、
この段階では2番主砲の後ろにある4連の凸凹したパーツの有無程度しか違いは判りません。

この凸凹部品、海上自衛隊の側壁に多く見られる救命用の道具に似た形状ですが、
浅学故、正体は知りません。(あ、説明書の部品説明には浮標と書いてあるぞ!)

浮標=ブイと読むので、やはり救命用のブイなのかしら。それとも航路標識として使用?