こまんたれぶ~下福田小学校

当時の同級生との交流場所
(ここ数年は模型三昧)

ぶらじる丸 6

2010-11-10 23:31:00 | Weblog
船橋、前後デリックポスト基部など全ての木甲板部品の取り付けが終了しました。
あ、徴用時に追加された前後主砲の架台には木を張ってあるかも知れませんね・・・

煙突も排煙部分を付けて黒塗装を終えましたので、以降は艤装にかかります。

ぶらじる丸は軍艦ではないので、甲板上にデリックポストやキセル型の通風口が多数あります。
また、カッター類も非常に多く搭載しているので軍艦とは違った仕上がりになる筈です。

完成したら姉妹船で航空母艦に改造された、あるぜんちな丸(後に空母 海鷹に改名)と
並べてみる予定ですが、あまりの変貌ぶりに驚くのではないでしょうか。

アメリカでも商船を改造した小型空母は多数建造されましたが、
日本のそれは本格的な改造を行った為、工事に要した期間が長いのも特徴です。

また、カタパルトの装備有無が小型空母としての命運に大きく影響しており
日本海軍の商船改造型小型空母は労力をかけた割に活動が限定されてしまいました。

因みに海鷹以外の商船改造の護衛空母は、大鷹・沖鷹・雲鷹・神鷹の5隻と
一回り以上も大きな船体を改造した中型空母の隼鷹・飛鷹を含めた7隻になります。
(中型の隼鷹・飛鷹は通常の航空母艦と同様の能力を発揮しました)

一方、アメリカ海軍はボーグ級11隻(イギリスに貸与された物が別に34隻あるので合計45隻)
続いてタンカーを改造したサンガモン級が4隻、カサブランカ級に至っては50隻も作られ、
このクラスは1週間に1隻のペースで竣工しています。
更にコンスメント・ベイ級が35隻作られる予定でしたが終戦により19隻で打ち切りになってます。

以上の護衛空母を合計すると、
日本の5隻に対して、イギリス貸与分を除いてもアメリカの保有数は84隻になります。

これらの平均的な搭載機数は日米共に約30機ですから、搭載した航空戦力(機数)で比較すると
150対2520と言う絶望的な差である事が判ります。