ワインバーでのひととき

フィクションのワインのテイスティング対決のストーリーとワインバーでの女性ソムリエとの会話の楽しいワイン実用書

おいしいワインとは?② 82ページ目

2009-04-26 21:07:36 | ワインバーでのひととき1~5アイデア集
【82ページ】


和音   例えば?

良子   もちろん料理との相性で、おいしさが変わる場合があります。

和音   そうだね。

良子   それだけではなく、誰と飲むか、例えば一人で飲む、家族で飲む、

     友達と飲む、恋人と飲む、会社の仲間と飲むシーンが考えられます。

和音   又場所によっても違ってくるね?

良子   家で飲む、レストランで飲む、パーティー会場で飲む場面等があります

     ね。

     そして、時や時間によっても違うと思うのです。

     お正月や、クリスマスや、歓送迎会等色々ありますね。

和音   感情の変化も考えた?

良子   楽しいときや悲しいときなど感情の違いが味わいの違いになりますね。

     だから和さんは、極論を言えばおいしいワインはないと言ったのね?

和音   同じワインでもおいしいと感じるときもあれば感じないときもある!       
    
     話に夢中になっていて、ワインを注文していなかったね。

     マスター、田辺さんにワインを!

田辺   わー!とてもおいしいワインですね?

   ええ? 和さんの飲んでいるワインはこれではないの?

     ごめんさいね!私だけおいしいワインを飲んで!

和音   これもマスターが、数あるジュヴレ・シャンベルタンの中から選んだ

     お奨めワインだからおいしいよ。  


83ページに続きます。   


         

おいしいワインとは?② 81ページ目

2009-04-25 22:57:20 | ワインバーでのひととき1~5アイデア集
【81ページ】

和音    形の違いかな?
      おにぎりは俵の形で、おむすびは三角の形!

良子    違います!

和音    中に具が入っているかないか?

良子    違います。

和音    のりが巻かれているかいないか?

良子    それも違いますね。

和音    コンビニに売っているのは、おにぎりだね?

良子    そうですね。

和音    わかった!

      おむすびは人が手でにぎったもの、おにぎりは、機械や道具で

      作ったものでは?

良子    そうです。

      おむすびには、お母さんや作った人の愛情もいっぱい入っているので

      す。

      私、気づいたのです!

      同じごはんでつくられたものでも、機械が作ったものより、お母さん

      の手作りのほうがおいしいと思うのです。

和音    そうだね。

良子    だから、同じ1本のワインの場合でも、おいしさの度合いが変わる

      と思ったのです。

82ページに続きます。

いじわるなテストの出題者は、おにぎりとおむすびの違いは?といった問題を10

問出し、最後の10問目に1問から9問の問題の答えは、書かなくてもいいという

内容にしたそうです。

おいしいワインとは?② 80ページ目

2009-04-25 21:17:14 | ワインバーでのひととき1~5アイデア集
【80ページ】


             おいしいワインとは?②

和音    マスター、こんばんは!

マスター  和さん、いらっしゃい!

和音    マスター、これ常連さんに!

マスター  電話でお話していたシャンベルタンですね?

      今日のお奨めワインは、シャンベルタンに合わせて、ジュヴレ・

      シャンベルタン特集にしました。

和音    それでは、そのお奨めワインを!


しばらくして、女性ソムリエの良子が店に入って来た。


良子    マスター、お元気?

マスター  いらっしゃい!

      田辺さんには、負けるけど元気だよ。

良子    和さん、隣に座っていい?

和音    もちろん!

良子    和さんと、おいしいワインについて、話をした後色々考えてみたの。

和音    どんなこと?

良子    おむすびとおにぎりの違いとか、森と林の違いとか、ペンダント

      とネックレスの違いとか・・・・・。

和音    ワインについて考えたのではないの?

良子    ええ。
      和さんは、おむすびとおにぎりの違い判ります?







3本のコルトン・シャルルマーニュ79ページ目

2009-04-24 23:54:20 | ワインバーでのひととき1~5アイデア集

【79ページ】


専属ソムリエ  会長、ワインの香りには、アロマとブーケがあるのをご存知

        ですね?

会長      アロマと言えば、原料となったブドウ自体の香りだ!

専属ソムリエ  そしてブーケは、ワインの熟成によって生まれた香りです。

        1996年のブーケは、1997年と同じになるように仕上げ

        ました。

会長      ちょっと待って!

        わかった! 和さんは、アロマの違いで、1996年と1997

        年を見分けたのだ。

専属ソムリエ  私もそう思います。

会長      我々の完敗だね?


  


3本のコルトン・シャルルマーニュ78ページ目

2009-04-22 22:57:26 | ワインバーでのひととき1~5アイデア集

【78ページ】

会長     私達の勝ちだね?

       和さんは、1996年のヴィンテージを1997年と誤った!

       ラベルを1997年に張り替えたのは、知らなかったが。

       おや?どうかした?

専属ソムリエ すみません!

       和さんの言葉を振りかえっていたので!

会長     何か気にかかることがあった?

専属ソムリエ 和さんは、3本目のヴィンテージを1997年と言っていないの 

       ですよ。

会長     そんなことはない!

       私は1997年と確かに聞いている。

専属ソムリエ 1997年のラベルと言ったのです。

会長     ラベル?

       ラベルの張替えを見抜いたというのか?

       そんな馬鹿な!

専属ソムリエ 私も信じられないのですが・・・・。

会長     味覚の違いは、私でもわからなかった!

       それも見抜いていたのか?

専属ソムリエ おそらく・・・・・。

会長     どうして判ったと思う?


79ページに続きます。

和音はどのようにして見抜いたのでしょうね?


すみません!明日23日は仕事で出張のため、記事はお休みさせて頂きます。