ワインバーでのひととき

フィクションのワインのテイスティング対決のストーリーとワインバーでの女性ソムリエとの会話の楽しいワイン実用書

4 海の切子ワイングラス 95ページ目

2010-05-31 23:14:20 | ワインバーでのひととき1~5アイデア集
【95ページ】



社長    そうです。

      ゆっくりワインを飲みながら、アイデアを話します。


 社長は、専属ソムリエに、ワインを抜栓させた。

社長自身は、夜空のワイングラスと月のワイングラスを持って来た。


社長    先生の切子のワイングラスに合うワインを見つけてきましたよ!

      ひとつは『夜空のカノン』です。

切子職人  かわいいイラストのデザインですね?

      国産ワイン?

社長    岩手県産の甘口赤ワインです。

      山ぶどうとキャンベルを使用しているのですよ。
 
      話をテイスティング対決のアイデアに戻しますが、和さんに目隠しを

      してもらい、先生にテイスティング対決用に依頼した切子のワイングラスを

      使って、白か赤ワインかを当ててもらうのです。

切子職人  前のカベルネ・ソヴィニヨンのように気を入れますか?

社長    いいや!

      今回は、見せかけるだけでいいのです。

      用意するのは青いワインで、トリックを仕掛けるのです。

切子職人  おもしろそうだ!

社長    さあ、もう一本開けましょう。

      次は、月のセレナーゼの白です。 これも岩手県産です。

4 海の切子ワイングラス 94ページ目

2010-05-28 23:10:11 | ワインバーでのひととき1~5アイデア集
【94ページ】


社長    出来上がるまで待ちますよ。

切子職人  できるだけ早く仕上げますが。

      そして海と言えばサンゴですね?

社長    これでスパークリングワインを飲んでみたいね!

      シリーズの6個目は?

切子職人  浜辺です!

社長    青いグラスのブルーのところが海ですね?

切子職人  カットした部分が浜辺のイメージになると思います。

社長    うーん!

切子職人  どうされました?

社長    アイデアが浮かんだ!

切子職人  何か海のイメージのデザインで?

社長    いいえ。

      テイスティング対決のアイデアのことだ!

切子職人  和音さんとの?

社長    そうです。

      先生、又テイスティング対決用にワイングラスを作ってください!

切子職人  いいですが、どのようなワイングラスを?

社長    赤いグラスに、人魚とサンゴのカットを施していただけますか?

切子職人  海の青とグラスの赤で和音さんのイメージを混乱させるのですね?

4 海の切子ワイングラス 93ページ目

2010-05-26 05:01:35 | ワインバーでのひととき1~5アイデア集
【93ページ】


社長     先生、ワインを飲みながら話の続きをしましょう。


社長は、流星のワイングラスとワインを持ってきた。


社長     先生はこの流星のワイングラスを使ってください!

       私は、今日先生が持って来てくれた銀河のワイングラスを使います。

       ワインはこれです!

切子職人   おー、流れ星がデザインされた白ワインだ!

社長     このワインは、シチリアのLa Cometaすなわち流れ星という

       ワイン名なのですよ!


社長自ら、ワインを抜栓し、グラスに注いだ。


社長     白ワインを注ぐと、ブルーの切子ワイングラスの流れ星や銀河がより光り

       輝くように見えますね?

先生     スパークリングワインを入れると、その気泡でさらに輝きが増しますよ。

社長     それは、試してみないと!

先生     先ほどの話の続きですが、鯨のデザインも考えています。

社長     鯨ですか?

       ワインを注ぐと、鯨が勢いよくジャンプするイメージが浮かびました。

先生     社長は、想像力豊かですね?

       海賊船はいかがですか?

社長     海賊船のデザインは、複雑なので難しいのでは?

先生     いつものように一ヶ月ではできないかもしれません。

        

4 海の切子ワイングラス 92ページ目

2010-05-25 05:39:37 | ワインバーでのひととき1~5アイデア集
【92ページ】

         
            海の切子ワイングラス


社長     すばらしい!

切子職人   星のシリーズの切子ワイングラスは、これで最終です。

社長     6個目は、銀河のイメージですよね?

切子職人   はい。

社長     太陽、月、北斗七星、夜空、流星、最後が銀河!

       伝統的なデザインから離れて、新しい切子の世界を切り開きましたね?

切子職人   ありがとうございます。

       テイスティング対決用に、精魂を込めて、カベルネソーヴィニンの切子

       ワイングラスを作ってからでしょうか?

社長     あの時は、先生の最高傑作を和さんに持って行かれてしまった!

       今でも、最愛の娘を結婚相手の男性に奪いさらわれたような気持ちだよ。

       ところで、次のシリーズのアイデアはもう決まっているの?

切子職人   はい。

       次は海のシリーズを考えています。

社長     海のシリーズ?

切子職人   人魚のデザイン!

社長     美しい切子のワイングラスになりそうだ!

切子職人   熱帯魚のデザイン!

社長     先生の切子ワイングラスにワインを注ぐと、熱帯魚が泳ぎ始めるの    

       でしょう?      

4 イタリアワインの勉強 91ページ目 

2010-05-24 21:43:43 | ワインバーでのひととき1~5アイデア集
【91ページ】


良子   わあー、きれい!

     まるでカクテルのようなワインだわ!

和音   グラスを見つめていると、海の中を潜っているようだ。

     美しい人魚見つけた!

良子   映っているのは私よ。透き通るようなブルーだから美しく見えるのかしら?

     ところで、青い色は幸せを意味するの知ってる!

和音   知っているよ。   

     19世紀の結婚式では、青色のウェディングドレスを身につけたそうだよ。

良子   私も青色にしようかしら?

和音   決まったの?

良子   相手はまだ!

     青いワインを飲んで、幸せを見つけるの!

和音   マスター、良子さんに青いワインをもう一杯注いであげて!