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「なあーに?」
良子は、目を輝かせながら訊いた。
和音は紙袋から箱を取り出して、良子に手渡した。
「開けてもいい?」
和音はうなづく。
「わっ、素敵な赤と青のワイングラス!
ワイングラスにはスミレのデザインも描かれているわ!」
良子は、とても気に入り、喜んだ。
「これは、切子のワイングラスだよ!
この作家の切子のワイングラスはあるコレクターの人が独占していて、
一般には流通していないそうだ!
彼のコレクションの中から特別に譲ってもらったものなんだ。」
「そんなに貴重なものを私に? 和さん、ありがとう!」
良子は、赤の切子のワイングラスと青の切子のワイングラスを交互に
見比べた。
「このスミレは、ヨーロッパの有名な食器やティーカップに描かれているのとは違うわ!
そして赤と青のグラスに描かれているスミレの形も違うのね?」
「それらのスミレは西洋スミレではなく日本スミレだよ!
その日本スミレには名前がついていて、赤の方がゆうぎり、青の方がみすずだそうだ!」
「そう? 女性の名前がついているんだ!」
「なあーに?」
良子は、目を輝かせながら訊いた。
和音は紙袋から箱を取り出して、良子に手渡した。
「開けてもいい?」
和音はうなづく。
「わっ、素敵な赤と青のワイングラス!
ワイングラスにはスミレのデザインも描かれているわ!」
良子は、とても気に入り、喜んだ。
「これは、切子のワイングラスだよ!
この作家の切子のワイングラスはあるコレクターの人が独占していて、
一般には流通していないそうだ!
彼のコレクションの中から特別に譲ってもらったものなんだ。」
「そんなに貴重なものを私に? 和さん、ありがとう!」
良子は、赤の切子のワイングラスと青の切子のワイングラスを交互に
見比べた。
「このスミレは、ヨーロッパの有名な食器やティーカップに描かれているのとは違うわ!
そして赤と青のグラスに描かれているスミレの形も違うのね?」
「それらのスミレは西洋スミレではなく日本スミレだよ!
その日本スミレには名前がついていて、赤の方がゆうぎり、青の方がみすずだそうだ!」
「そう? 女性の名前がついているんだ!」