ワインバーでのひととき

フィクションのワインのテイスティング対決のストーリーとワインバーでの女性ソムリエとの会話の楽しいワイン実用書

3本のコルトン・シャルルマーニュ71ページ目

2009-04-15 23:25:25 | ワインバーでのひととき1~5アイデア集
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会長     おっと、話がそれたが、2本目のヴィンテージは1997年だと

       確信する。

専属ソムリエ これも正解です。

       3本目を試してください!

会長     コルトン・シャルルマーニュの誕生には、おもしろい逸話があるの

       だが。

専属ソムリエ 赤ワインを飲んだ時、シャルルマーニュ皇帝のひげが赤く染まり、

       それを周りの人々がはやし立てたのですね?

会長     怒った皇帝は、赤ワインを造るのを禁止したのだ。

       しかし皇帝のひげをはやし立てる勇気のある人は実際いたのかね?

専属ソムリエ それは、難しいですよね。

会長     おや?  3本目も1997年?  

専属ソムリエ いえ、1996年です。

会長     1997年とそっくりだ!

       どうしたら、このようなワインになるの?

専属ソムリエ 会長が間違うほどですから、完璧なワインと言えますね?

       実は、低温倉庫で熟成させたのです。

       1997年と1996年を何度も飲み比べし、その都度温度を

       微調整させ2年間熟成させました。