ワインバーでのひととき

フィクションのワインのテイスティング対決のストーリーとワインバーでの女性ソムリエとの会話の楽しいワイン実用書

ペトリュスのなぞ46ページ目

2009-04-02 23:06:29 | ワインバーでのひととき1~5アイデア集
【46ページ】


社長   各々ペトリュスを一本づつ持ち寄り、そのヴィンテージを当てるという

     ものです。

和音   承知しました。 ご依頼を引き受けましょう。

社長   ありがとうございます。

     ところで、こちらの用意するヴィンテージはどうしましょう?

和音   ペトリュスの2,000年のヴィンテージを用意してください!

社長   2,000年ですね?  

和音   はい。


一ヵ月後、和音と社長は、ペリーの宿泊しているホテルへ出向いた。


ペリー  今日は、業務提携の書類の準備をしています。

社長   私も用意しています。

ペリー  長尾社長の持ってきたペトリュスと私の対戦相手が誰なのか楽しみ

     ですね。

社長   私もペリーさんの選んだペトリュスに関心があります。

ペリー  早速だが、テイスティング対決を早く済ませましょう。

     もし長尾社長が引き分けたら、契約を交し、私の持ってきたワイン

     でパーティーを開きましょう。
  


47ページに続きます。

ペトリュスのなぞ45メージ目

2009-04-02 21:05:13 | ワインバーでのひととき1~5アイデア集
凍らせたブドウから造られたワインの続きです。

凍ったブドウは、収穫時期を真冬まで遅らせ、糖分の非常に高いブドウになって

います。酵母の働きで糖分をアルコールに変えた後にも糖分が残るので、極甘口の

アイスワインになります。

凝らせたブドウは、冷凍庫で収穫したブドウを凍らせるそうです。それがなぜアイ

スワインと同様に極甘口になるのか判らないのです。何かブレンドされているので

は?と思ってしますのです。

たぶん、味の方は、国産メーカーなのでおいしいと思います。


【45ページ】


社長     はい、ペトリュス通のペリーさんは、ペトリュスでのテイスティン

       グ対決に引き分ければ、業務提携先を私の会社にすると約束して

       くれました。

和音     ペリーさんは、とても自信家ですね?

       自分は絶対に負けないと?

社長     そうなのです。ペリーさんは、ペトリュスに関しては、ソムリエ

       にも絶対に負けないと豪語しているのです。

和音     そうですか?

社長     その実力は、私の知り合いのソムリエも尻込みするほどなのです。

       彼に、ペリーさんとのテイスティング対決を依頼したのですが、

       ペリーさんのペトリュス通はソムリエの間で有名で、とても

       敵わないと断わられました。

       その後、何人ものソムリエに打診しましたが、すべてダメでした。

和音     それは、困ったでしょう?

社長     彼らが言うには、ペリーさんは、何十年もペトリュスを飲み続け、

       すべてのヴィンテージに精通しているので受けるソムリエはいない
     
       と断言するのです。

和音     それで?

社長     途方にくれた私は、知人のワイン通倶楽部のメンバーに相談したの

       です。彼に、和さんを紹介していただきました。

和音     そうでしたか?

       ペリーさんとのテイスティング対決の内容は?


46ページに続きます。

46ページでは、ペトリュスでのテイスティング対決の内容が明らかになります。