ワインバーでのひととき

フィクションのワインのテイスティング対決のストーリーとワインバーでの女性ソムリエとの会話の楽しいワイン実用書

ペトリュスのなぞ48ページ目

2009-04-03 23:05:21 | ワインバーでのひととき1~5アイデア集
【48ページ】


ペリー  OK。長尾社長の気持ちは、よくわかりました。

     しかし勝負は別ですよ。

     今夜は、オークションで落とした3本の同じヴィンテージのペトリュス

     を用意しています。

     1本は、テイスティング対決に使用し、残りの2本はお祝い用です。

     ただし、この勝負を引き分けるには、長尾社長が正解するのが前提

     ですが・・・・・。


ペリー社長の専属ソムリエが、オークションで競い落とされたペトリュスを開き、

和音のグラスに注いだ。


和音   さすがオールドヴィンテージのポムロールワインですね、とてもおいし

     い!

ペリー  ヴィンテージは判りましたか?

和音   今夜のテイスティング対決の内容は、ペトリュスのヴィンテージを

     当てるという内容でしたね?

ペリー  もちろんそうだ!

和音   ニューヨークの街並みとポムロールのブドウ畑が重なりあったイメージ

     を感じますが?

ペリー  ペトリュスは、ボルドーのポムドール地区を代表するワインで、ニュー

     ヨーク社交界のステータスシンボルだ! そう感じても不思議ではな
   
     い!

和音   そういう意味ではなく、確かにペトリュスを感じるのですよ。

     しかし突然それが消えて別のワインを感じるのです。



49ページに続きます。

ペトリュスのなぞ47ページ目

2009-04-03 21:04:46 | ワインバーでのひととき1~5アイデア集
今日、仕事の帰りにスーパーのワイン売り場に立ち寄りました。

また新しい発見がありましたよ!

国産のワイン売り場が、酸化防止剤無添加ワインと有機ワインで大部分占められて

いたのです。

日本におけるワインが、何かおかしい方向に導かれようとしているように感じまし

た。

皆さんも一度考えてみてください。



【47ページ】

社長    紹介させてください!こちらは、和音さんです。

      私に代わって、今日のテイスティングを任せます。

ペリー   ペリーです。

      長尾社長、私にペトリュスのテイスティング対決を挑む無謀な相手

      がよく見つかりましたね?

      それでは、長尾社長が持参したペトリュスをテイスティング

      させていただきます。


長尾社長の専属ソムリエが、2000年のペトリュスを抜栓し、ペリーのグラス

に注いだ。


ペリー   若々しいワインだ!

      私は、テイスティングの難しいオールドヴィンテージを予想して

      いましたよ。

      2000年のヴィンテージを用意した訳は?

社長    さすがペリーさんですね。正解です。

      最近のボルドーワインのヴィンテージでは、2000年、2003年

      が当り年だと言われていますね?

ペリー   その通りだ!

      
社長    ペトリュスの2000年も飲み頃を向かえ始め、今後の熟成もさらに

      期待できると思います。

ペリー   そうだ!

社長    このワインを選んだ理由は、これの熟成期間と同じほど長く、ペリー

      さんとお付き合いしたいと願ったからです。


48ページに続きます。