ワインバーでのひととき

フィクションのワインのテイスティング対決のストーリーとワインバーでの女性ソムリエとの会話の楽しいワイン実用書

100万アクセス数に感謝!   ワインバーでのひととき

2016-06-04 07:37:30 | ワインバーでのひととき1改訂四話 完
『ワインバーでのひととき』のブログを書き始めて、7年と3ヶ月で

PV100万アクセス数を達成し、皆さまのお陰と感謝しています。



 最近、『ワインバーでのひととき』、『六人の先生のスパイスおもしろ会話』、

『新宮流秘打で100切りカクテル注文で』、『あべのハルカズBAR』の記事を

書けていません。


 記事を毎日書いている時は、登場人物が自然に動いてくれて1ページ分が

出来上がるのですが、書くのを休んでいると登場人物が迷子になってしまうのです。


 そろそろ迷子の登場人物を探しに行こうか?



 
      探しに行く人物を紹介させて頂きます。



主人公    
      本名       和音 通(ワオン トオル)
       
      性別       男性
              
      年齢       33歳

      職業       シャトーのワインの出来栄えのテイスティング

      プロフィール   ワイン好きの両親に、ワインを楽しむ家庭の和や

              かな声や音が、家の外へ流れ、通って、幸せが広が

              るというイメージで和音 通と名付けられた。

               小学生の頃、遠足で熊野古道をハイキング中に、

              突然神隠しに会ったかのように消え、捜索の結果、

              三日後に、崖の下の窪みで落ち葉に覆われた和音が

              発見された。三日三晩和音は眠り続け、その時自然

              の気を感じ取る能力を授かった。
 
               最近では、卓越したワインのテイスティング力を

              乞われて、ワイン自慢のプライベートワイン会での
         
              テイスティングも行なう。

               仲間内では、愛称で和さんと呼ばれている。

                          
女性ソムリエ

      本名      田辺 良子(タナベ リョウコ)

      性別      女性
   
      年齢      25歳

      職業      神戸のフレンチレストランマリーナヴィレッジの
              
               ソムリエ 

      プロフィール   ソムリエ資格を取って、一年目の新人ソムリエ

              仕事の帰りに、馴染みのワインバーに寄って、ワイ

              ンのテイスティングをしている。
 
マスター  
      本名      坂場 豪(サカバ ツヨシ)

      性別      男性

      年齢      36歳

      職業      神戸のオオカミグッズのワインバーのマスター

      プロフィール   フレンチレストラン数店でソムリエとして働く。

              30歳の時、念願のワインバーを神戸に開く。

              店頭、店内にオオカミグッズが並べられている

              一風変わったワインバーである。




 


 

ワインバーでのひととき ファースト(改訂) あとがき 

2014-12-01 21:09:08 | ワインバーでのひととき1改訂四話 完
 ワインバーでのひととき ファースト(改訂)では、テイスティングにかけては

トップソムリエも敵わないとうわさの和音 通(わおんとおる)にワイン通倶楽部

のメンバーが選んだソムリエとの対決の四話のストーリー構成にになっています。


 第一話 若手天才ソムリエシュヴァリエ来日


 第二話 マジシャンソムリエとの対決 


 第三話 ペトリュスのなぞ?


 第四話 人型ロボットソムリエアジミーの評価



 そしてオオカミグッズのワインバーでは、女性ソムリエに出会い、

彼女の悩み聞き、そしてロワール川巡り①、②の四話の構成になっています。


ワインバーでのひととき ファースト(改訂) 157ページ目 ロワール川巡り② 

2012-08-12 22:29:21 | ワインバーでのひととき1改訂四話 完
【157ページ】


「マスター、今夜のソーミュールのワインおいしかったわ!

次のロワール川巡りは、古城が点在する美しい風景のトゥーレーヌ地区かしら?」

「その予定です。トゥーレーヌのおいしいワインを楽しみにしてください」

「ワインでロワール川巡りをしていると、本当に皆で行きたくなった!」

「私は、仕事があるのでたぶん行けないでしょう。

その時は、和さんに案内役と旅行のパートナーをお願いします。」


良子は、パートナーという言葉に少し顔を赤らめた。


「この前、ロワールのワイン関係者とも親交があるので、紹介していただけるとのこと

でしたが、一人で行くのは心細いわ!」

「いつでも案内させていただきますよ!」



※ワインバーでのひとときファースト(改訂)が完了しました。

次回の記事からは、ワインバーでのひとときセカンド(改訂)になります。

ワインバーでのひとときのシリーズアイデア集は7話構成でしたが、改訂のシリーズは4話構成で考えています。

ワインバーでのひととき ファースト(改訂) 156ページ目 ロワール川巡り② 

2012-08-11 22:00:09 | ワインバーでのひととき1改訂四話 完
【156ページ】


「ソーミュールの赤ワインのブドウ品種は?」


良子がマスターに訊いた。


「ボルドーワインの名脇役のブドウ品種と言えば?」


マスターが逆に田辺に質問を返した。


「ボルドーワインの主役は、カベルネ・ソーヴィニヨンやメルロで、名脇役はカベルネ・フランだと思うけど?」

「ソーミュールの赤ワインは、カベルネ・フランが主役で、率直にその個性が味わえるのです。」

「和さん、飲んでもいい?」

「ええ、マスター!二人にソーミュールの赤を入れてください!」


マスターは、ソーミュールのシャンピニ地区で造られる赤ワイン、すなわちソーミュール・シャンピニを抜栓し、

二人のグラスに注いだ。

ソーミュール・シャンピニは、ただのソーミュールの赤ワインよりも格上になる。


「とてもおいしいワインね?」

「このカベルネ・フランは、おいしいのが欠点かな?」


和音は、ソーミュール・シャンピニを飲んだ後、つぶやいた。


「ええ?どうして?」


良子は、和音がつぶやいた意味が理解できなかった。


「カネルネ・フランは長期熟成にも向いている品種なのだが、若い頃からおいしく飲める。

だから熟成される前に飲まれてしまうのだよ。」

「熟成された本当のカベルネ・フランの実力を知る機会がすくないというこですね?」

「そういうことです。」と和音が言った。

ワインバーでのひととき ファースト(改訂) 155ページ目 ロワール川巡り② 

2012-08-07 21:09:01 | ワインバーでのひととき1改訂四話 完
【155ページ】

テーブル席の丸山と仲間の話題は、スーパーのワイン売場に移っていた。


「最近のスーパーのワイン売場は、魅力がないねえ!」


丸山は嘆きながら言った。


「酸化防止剤無添加のワインばかりになってしまった!最近の傾向は、

料理に合うワインの提案ということで、国別や赤白関係なしにアトランダムに並べている!」

「俺もそんな売場見たことがある。」


丸山の仲間も相槌を打った。


「和食に合うワイン、イタリアンに合うワイン、中華に合うワイン、女子会に合うワイン、ヘルシーワイン

といった具合に並べていた。」


「ワインと料理のマリアージュという言葉がよく使われるが、私はその言葉は嫌いだ!」

「丸山ならどう表現する?」

「ワインと料理のロマンス! このワインはこの料理に合うといった具合に限定しないで、

いろんな料理とロマンスを楽しめばいいのだよ!」



「ソーミュール・ムスーは、初めて飲んだけどおいしいわね?」

「ロワールスパークリングワインと言えばヴーヴレが有名だったが、最近ソーミュール・ムスーの方が

人気がでてきているのです。」


マスターが良子に説明した。


「次はソーミュールの赤ワインです。

ロワールの赤ワインの中でももっともコクがあると言われています。」