ワインバーでのひととき

フィクションのワインのテイスティング対決のストーリーとワインバーでの女性ソムリエとの会話の楽しいワイン実用書

3本のコルトン・シャルルマーニュ76ページ目

2009-04-20 23:09:11 | ワインバーでのひととき1~5アイデア集
【76ページ】


和音は、右端のワイングラスを手に取り、香りを嗅いだ。そして真中のグラス、左

端のグラスに対しても同じ動作をした。香りを嗅いだ後、右端のワインを一口飲ん

だ。


和音   このワインを飲むと、シャルルマーニュ皇帝が、赤ワインで赤く染まっ

     たひげを周りの人々に笑われて、悔しがっているシーンがまるで目に浮

     かぶようです。

会長   和さんのワインに対する表現は、直接的なワインの味覚に関するもので

     はなく、イメージ的なものなのですね?

和音   はい。


次に和音は、真中のワイングラスを手にとり、テイスティングを行なった。


和音  このワインからは、別のイメージが湧いてきました。

会長  違うヴィンテージということですね?

和音  おそらく?

    シャルルマーニュ皇帝から、赤ワインを造ることを禁じられた人々が、

    苦難を乗り越えて、おいしい白ワインができたことを喜んでいるシーン

    が目に浮かびます。


最後に左端のワインを手にとり、一口、口に含んだ。


和音  真中のワインと同じイメージですね。

会長  それでは、3本のヴィンテージを答えてください。

77ページに続きます。