ワインバーでのひととき

フィクションのワインのテイスティング対決のストーリーとワインバーでの女性ソムリエとの会話の楽しいワイン実用書

ワインバーでのひととき セカンド(改訂) 21ページ目 美しい切子のワイングラス 

2012-12-18 22:38:29 | ワインバーでのひととき2改訂三話まで完
【21ページ】


「一口飲んだ後、口中に残った余韻は、フランスはフランスでもボルドータイプの

カベルネ・ソーヴィニヨンのように感じたのです。

するとフランス系ブドウを導入したチリのカベルネ・ソーヴィニヨンの可能性もある・・・・」


和音は迷った。

こんな経験は初めてだった。

和音の手に持っている切子のワイングラスのカベルネ・ソーヴィニヨンはフランスのボルドーから

取り寄せたブドウをモデルにしてデザインされたもので、そこから発する気が和音の感覚を狂わせた。


「あっ、コルク片が!」


和音が声をあげて、ワイングラスに浮いているコルク片を、指を入れて取る仕草をした。


「コルク片?」


鯵元社長が専属ソムリエと顔を見合わせた。

すると専属ソムリエは、そんなことはないと言うように首を振った。

和音は、指で取り除いたコルク片をハンカチに包み込んだ。


「さて、このワインの国名の答えですが、正直迷いました。

最初に感じた感覚を信じて、フランスのラングドックとします。」


「それでは、それぞれのワインの答えを確認しましょう。」


専属ソムリエは、鯵元社長の選んだワインのラベルを覆っている紙を取り払った。


「アメリカのカリフォルニアワインです。」


専属ソムリエが言った。

彼は、次に和音の選んだワインを包み込んでいる紙を破った。

スミレの育て方12月 スミレの管理 ビニールハウスで冬越し中

2012-12-16 08:10:35 | スミレの月別育て方
 ミニの3段の簡易ビニールハウス二台をスミレの冬越し用に使っています。

この時期は、水やりが週一回程度でいいので管理が楽だと思っていたのですが・・・


 昨日、一週間ぶりにビニールハウスのビニールを開きました。






 スミレの鉢の水の乾きのチェックと枯れた葉を取り除いたりの作業をしました。

枯れた葉の裏を見ると、アブラムシがびっしり付いています!

それでビニールハウスの中のスミレの葉を見ると、どの鉢のスミレにもアブラムシが付いていました。


 夏には、アブラムシ対策をとっていたのですが、冬のこの時期はケアをしていませんでした。

早速、市販の害虫駆除用のスプレーをかけ、アブラムシ対策をしました。

これで効果がなければ、木酢をスプレーでかけ、葉から浮いたアブラブシをティッシュでふきとる

手作業が必要になります。

ワインバーでのひととき セカンド(改訂) 20ページ目 美しい切子のワイングラス

2012-12-12 20:23:27 | ワインバーでのひととき2改訂三話まで完
【20ページ】


 和音は、自分が選んだワインが入ったグラスを手に取った。

鯵元社長も彼が選んだワインのグラスを手に持った。

そして二人同時にテイスティングをおこなった。


「おや?」


和音は、怪訝な表情を見せた。


「うむ!」


鯵元社長は、狙い通りだというような満足な表情を一瞬見せた。

彼はこのワインを選ぶことが出来れば、勝負に勝てる可能性があると思った。


「それでは、選んで、テイスティングしたワインの国名を答えましょう。

まず私から答えます。

このワインは、カリフォルニア・カベルネに特徴的なユーカリの香りと

アメリカンオーク樽のココナッツのような香りを感じました。

まさにアメリカのカリフォルニアワインです。」


鯵元社長は、自信たっぷりに答えた。


「和さんの答えは?」

「最初、口に含んだ時は、南仏の太陽の下に育った完熟したカベルネ・ソーヴィニイン

特有のカシスやブラックベリーを思わせる果実香を感じさせました・・・」

「和さんの答えはフランスワインですか?」


鯵元社長は、和音の答えを確認した。

岸和田PAのスミレ⑨ スミレの種採取

2012-12-12 19:51:02 | 野路・里山のスミレ
 大阪から和歌山への高速道路の阪和道岸和田PAに昼食のため、

立ち寄りました。


 昼食には、水ナスラーメンを注文しました。

それを手短に済ませ、缶コーヒーで小休憩しました。


 缶コーヒーを手に持ちながら、桜の花が散る頃スミレが咲いていた場所に

行きました。


 この時期は、落ち葉が地面を覆っています。






 
 しかし私には、スミレの葉が浮かび上がって見えるのです。







 ほとんどの閉鎖花は、種子を飛ばした後でした。

1本だけ、種子が残っていたので、採取しました。





 野生のスミレは、株を掘り越して、採ってはいけません。

子孫を残すために、充分に種子を飛ばした後の1本だけ採取させて頂きました。


 2月中旬頃に、種蒔きをしたいと思っています。 

ワインバーでのひととき セカンド(改訂) 19ページ目 美しい切子のワイングラス

2012-12-11 22:42:21 | ワインバーでのひととき2改訂三話まで完
【19ページ目】


「和さん、そろそろテイスティング対決に移ってもよろしいですか?」

「ええ、どうぞ!」

「それでは、ルールを説明させて頂きます。

1回目の対決では、フランスのラングドッグとアメリカのカリフォルニアとチリのマイボの

カベルネ・ソーヴィニヨン100%のワインを揃えています。

それらは、こちらです。」


鯵元社長が指で示した場所には、紙に覆われた3本のワインが置かれていた。


「2回目の対決では、メルロを主体としたフランスボルドーの3種のワインを

揃えています。1回目の対決が終わった後に詳しく説明させて頂きます。」

「承知しました。」

「それでは、1回目の対決です。

3本の中から私と和さんがそれぞれ1本選び、そのワインの国名を当てるという内容です。」

「ワイン名やヴィンテージを当てるのではなく、国名だけですか?」

「そうです。では和さんから1本選んでください。」


和音は、紙で覆われた3本のワインから1本選び、鯵元社長は残り2本の中から

1本を選んだ。

鯵元社長の専属ソムリエは、それらを抜栓し、鯵元社長がテイスティング対決用に用意した

カベルネ・ソーヴィニヨンデザインの切子のグラスに注いだ。

そのワイングラスは、切子職人の桐山が心血を注いで作成したものであった。


「さあ、グラスを手に取り、テイスティングをして国名を当ててください。」