ワインバーでのひととき

フィクションのワインのテイスティング対決のストーリーとワインバーでの女性ソムリエとの会話の楽しいワイン実用書

あべのハルカズBAR 153ページ目   O型は食品偽装と思わずに

2014-09-30 07:16:07 | あべのハルカズBAR1 四話 完
【153ページ】



「先日神野々路の社長の家にサギシャンの落書きがされたという

記事見た?」

「ええ、神戸(かんべ)牧場の牛肉を神戸牛(こうべぎゅう)と錯覚

させて謝罪したあの社長のことですね?」

「ええ、そうです。

しかし神野々路のメニューには神・戸・牛と漢字で記載しているだけで、

神戸牛(こうべぎゅう)とはふり仮名していない。

だから結果的にはお客様がかってに神戸牛と思っただけで、食品偽装には

あたらないことになってしまう。

このようにA型社長の食品偽装は、整合性をとっているので、なかなか罪を

問うことができないのが残念だ!」

「ようするに、A型の社長の食品偽装は巧妙だということね?」


 佐藤は、頷き、話を続ける。


「O型の人の性格ってどう思う?」

「小さな事にこだわらないおおらかさかしら?」

「そうだね。

O型の社長は、食品偽装だと思わずにやっている場合が多い。

例えば、搾り立てフレッシュジュース事件。

ママはあの事件を覚えている?」

「ストレートジュースのパックを使っていた事件ね」

あべのハルカズBAR 152ページ目   A型は単純食品偽装をしない

2014-09-29 23:17:56 | あべのハルカズBAR1 四話 完
【152ページ】


 晴数は、パソコンを閉じると、モニター画面を店内の様子を確認した。

ママの陽菜と農林水産省近畿農政局の佐藤との会話は核心の部分に

近づいていた。


「ママの魔法の水を加えると、ロイヤルロッホナガー1991 16年カスクストレングス56.1度

の香りや味わいが一段と強くなって、鼻や口やのどを駆け巡ってきた!

この魔法の水って何?」


 佐藤は驚きの表情を浮かべながら訊いた。


「W・A・T・E・R」


 陽菜はアルファベットを五文字伝えた。


「W・A・T・E・R?」


 佐藤は、陽菜のアルファベットを繰り返した後、「あっ!」と叫んだ。


「水?

魔法の水とは水のこと?」


 陽菜はにっこり頷く。


「ところでママ、食品偽装を色々調べていると、経営者の血液型によって、偽装のタイプ

が区別されることが判った!」

「ええ本当ですか?」

「例えばA型は、几帳面で、整合性にこだわる傾向がある。

だからA型の経営者は国産和牛を飛騨牛に偽装するような、単純偽装はしない。」

「では、どんな偽装をするのかしら?」

あべのハルカズBAR 151ページ目   ミステリーファンに推理を問う

2014-09-25 13:46:44 | あべのハルカズBAR1 四話 完
【151ページ】



 最後に、私の知人よりメッセージがあります。

 紀見トンネルのある371号線のミステリーゾーンへの入り口、

大阪府河内長野市の上原町交差点に、マナー啓蒙の同じ看板がいくつも

金網のフェンスにかかげられています。


 これが、知人からメールで送られてきた画像です。








 知人はすべての謎を解いたそうです!


 このイラストの絵は、富田林土木事務所の何型の血液型のメンバーが

描いたものか?


 このイラストの絵の掲示を承認した所長は何型の血液型か?


 そして富田林土木事務所の仲間で存在しない血液型の者は?


 ミステリーファンの方へ、この三つの謎解きを問います。


次回のブログで、知人の推測した答えを明かします。

それまでに、知人の推測した答えと同じかどうか、挑戦してみてください!

あべのハルカズBAR 150ページ目   30数台のスリップ大惨事

2014-09-24 14:07:13 | あべのハルカズBAR1 四話 完
【150ページ】


 知人は、夕方のニュースで、婦人警官から聞いた紀見トンネルの

タンクローリー横転による油の流失事故は、実は食用油を運ぶトラックが、

食用油を撒き散らしながら371号線を走り、30数台の車がスリップ事故

を起こすという大惨事であった。

情報を集約している警察でさえパニックを起こす事故だったようだ。


 知人は、この事故に巻き込まれていたかもしれなかった。

それを逃れることができたのは、予定外の洗車で一時間ほど出発が遅れた

からである。

なぜ洗車が必要だったかと言えば、ガレージに停めてあった前日洗車した乗車の

ボンネットからルーフ、トランクにかけて猫の足跡がついていたからであった。


『密室の中の猫の足跡事件』

彼はこう呼んでいるが、これが彼の出発を後らせ、スリップ事故から逃れることが

できたのである。


 私は知人に「守護霊が守ってくれたのでは?」と言ったのだが、

彼は「俺の守護霊は猫か?」と驚いていた。


 後日、彼は紀見トンネルを走ったのだが、トンネルの出口には、以前からあった

『事故多発注意』のいくつもの看板に、新たにいくつもの『路面の油漏れによる事故注意』

の看板が加えられた。


 事故の知らないドラバーはどう思うだろうか?

路面から油が漏れだしてくる怪奇現象により、事故が多発しているのだと?

30数台のスリップ大惨事もその怪奇現象による事故として語りつがれていくことになる。

野生のスミレの生態   スミレとアリの関係

2014-09-23 15:12:55 | スミレの生態
 野生のスミレの自生している場所として、道端のコンクリートの隙間や、

電柱の周りのコンクリートの隙間で見つけることができます。


 なぜ、ほとんど土や栄養分のない環境の悪いところで自生しているのか?

野草にとって、環境の良い場所では、他の植物との生存競争に負けている

のではと思っていましたが・・・・・。


 夏になると他の植物が大きく育ち、スミレはその中に埋没してしまうので、

確かに生存競争の部分もあると思います。


 最近、それだけではなく、スミレとアリの関係もあるのではと思うように

なりました。


 ネットで調べると、スミレの種子にはエライオソームと呼ばれるアリの大好物

が含まれているそうです。

アリがスミレの種子を見つけると、それを巣に運び、エライオソームの部分

だけ食べます。

食べ残された種子は、巣の外に放り出されて、そこで根をはるそうです。




スミレとアリ (花のたね・木の実のちえ)
クリエーター情報なし
偕成社