ワインバーでのひととき

フィクションのワインのテイスティング対決のストーリーとワインバーでの女性ソムリエとの会話の楽しいワイン実用書

ワインバーでのひととき ファースト(改訂) 100ページ目 ペトリュスのなぞ? 

2012-04-30 19:37:37 | ワインバーでのひととき1改訂四話 完
【100ページ】   ファースト第三話 ペトリュスのなぞ?


 和音の事務所に、太陽電池の会社の長尾社長が訪ねて来た。

先日彼は、ワイン通倶楽部の川辺の紹介で、テイスティング対決の依頼をしていた。


「どうぞ、お掛けになってください。」

和音に勧められて、長尾社長はソファに座った。


「ワイン通倶楽部の川辺社長の紹介で、テイスティング対決の予約をされたのですね?」

「はい」長尾が答えた。

「テイスティング対決の内容について、事前に話をされる方はいませんが?」

「今回のご依頼は、私と和音さんとのテイスティング対決ではないのです。

私の味方になって、闘ってもらいたいのです。」


「ほう?」


 和音へのテイスティング対決の依頼は、依頼者と和音との闘いだった。

なぜなら、ワイン通倶楽部では和音と対決することが、ステータスシンボルになったのだ。



「詳しく話を聞かせて頂けませんか?」

「私のプライベートワイン会への招待者は、アメリカの太陽電池の会社のペリー

社長です。」

「長尾社長も太陽電池を生産しているのでは?同業者ですか?」

「はい、今業務提携の商談を進めているところですが、そのペリー社長とテイスティング

対決をしたいのです。」

「なぜ、テイスティング対決を?」


和音は、なぜ業務提携を進めている相手と争わなければないのか疑問に思った。




ワインバーでのひととき ファースト(改訂) 99ページ目 知れば知るほど迷路に

2012-04-29 22:53:38 | ワインバーでのひととき1改訂四話 完
【99ページ】


「ちょっと待ってくださいね!」


良子は、あごに軽く左手をあて、考える仕草をした。


「狭める、目標、期間。 例えば勤めているレストランのワインをマスターするとか?」

「そう、レストランで品揃えになっているワインは数が限られているね?」

「ええ、新しいワインの扱いが増えてもそんなに多くないわ!」


「又好きな国の好きな地区やブドウ品種のワインを勉強する方法もあるよ!」


「私は、フランスのロワールのワインが好きだから、それらを深くマスターしたいと思う。」


良子はミュスカデ・ド・セーブル・エ・メーヌを飲み干した。


「こうしてロワールのワインを飲み、ロワールの話をしていると、実際にロワールに

行きたくなったわ! 和さんはロワールに行ったことある?」


「ええ、あります。ワイナリーの知人もいるので、良子さんがロワールに行く機会が

あれば、紹介します。」

「ええ、ぜひお願いします。」

「それまでは、この店でロワールのワイン巡りをしましょう。」

「はい」

良子はうなずいた。


「ロワールのワイン巡りの船長は、私がさせて頂きます。おいしいロワールのワインを

仕入れておくので楽しみに。」


マスターが、二人に言った。







スミレの育て方4月 スミレの花を楽しむ 2年目のアメリカキスミレ開花

2012-04-29 20:15:46 | スミレの月別育て方
 先日の画像ですが、アメリカキスミレにゆうぎりが混ざっていたので、それを

別の鉢やプランターに植え替えました。

アメリカキスミレの鉢に、ゆうぎりの苗(?)が六つもありました!



 


 
 ゆうぎりを取り除いた後のアメリカキスミレの鉢です。

二年目のアメリカキスミレが開花し始めました。







 アップの画像です。






 

ワインバーでのひととき ファースト(改訂) 98ページ目 知れば知るほど迷路に

2012-04-24 23:11:15 | ワインバーでのひととき1改訂四話 完
【98ページ】


「ヒナセって、兵庫県の赤穂の近くの漁港の町じゃないかな?」


和音は、日生に行ったことがあった。日生には、お好み焼きで有名な店があり、

そこで食べたお好み焼きには、カキが7から8個のっていた記憶がある。


「確か日本の日に、生まれるの生でヒナセと呼ぶようですよ!」

「その通りです。日生は知る人ぞ知るカキの名産地なのです。」


マスターが、和音の説明に補足した。


「うーん、おいしい!」


良子は、日生のカキフライを食べ、ミュスカデ・ド・セーブル・エ・メーヌを飲んだ。


「これ、これ! 成人して初めて飲んだワインがミュスカデ・ド・セーブル・エ・メーヌ

で、その夜の夕食がカキフライだったの。 なんてワインと料理がおいしく感じたことか!

これが私のワインと料理のベストマリアージュ。」


良子が、ミュスカデ・ド・セーブル・エ・メーヌがお気に入りなった訳を話した。


「ソムリエになってからは、ミュスカデ・ド・セーブル・エ・メーヌよりも高価で

おいしいワインをいくつも飲んだわ! そしてフレンチのおいしい料理も何度も食べて

いる。それでもこのワインとカキフライのおいしかった印象を超えることがないわ!」


「最初の印象が強烈だったのだね?ところで先程のアドバイスの続きに戻るけれど、

二つ目のアドバイスは『狭める』ということです。」

「狭める?」

良子は、まだ意味が飲み込めなかった。

「広く、奥深く、高いワインを攻略するには、勉強するターゲットを狭める必要があると

いうことです。 目標と期間の設定・・・・」



貝塚のスミレ

2012-04-24 20:36:33 | 野路・里山のスミレ
 仕事の帰り、大阪南部の貝塚市のスーパーに立ち寄りました。

出口近くのフロントの小さな庭の横に車を止めて降りました。


 街中なので、スミレが咲いているなんてまったく意識をしていなかったのですが、

前庭を見るとスミレの宝庫になっていたのです。


 携帯の画像だと咲いている全体像がよく見えません!

紫ぽっい花が点在しているのがなんとなく判る程度です。





 しかしアップの画像にすると、こんなにかわいいスミレですよ!