ワインバーでのひととき

フィクションのワインのテイスティング対決のストーリーとワインバーでの女性ソムリエとの会話の楽しいワイン実用書

ワインバーでのひととき ファースト(改訂) 7ページ目 若手天才ソムリエシュヴァリエ来日

2011-12-14 20:51:03 | ワインバーでのひととき1改訂四話 完
【7ページ】


「確かにワインは飲めませんが、」

「あっ、判った!」ルヴォル大使は、シュヴァリエの次の言葉を遮った。

「ブドウジュースを飲むのだね?」

「ええ、例えば、赤ワイン用のブドウ品種のカベルネ・ソーヴィニヨンとメルローの

飲み比べといった具合に味覚を鍛えるのだそうです。上級生になるとカベルネ・

ソーヴィニヨンの地域や国の産地による味覚の違いの学習をします。」

さらに、ルヴォル大使はワインを飲まなくても学習する方法が思い浮かんだ!

「ワインを飲まなくても、香りを嗅いだり、色を見分けたりすることはできるね?」

「ソムリエのワインのテイスティングでは、香りや色の見分けもとても重要です。」


「ところで、その日本人の若手ソムリエの名前聞いた?」

「ええ、将来のライバルですから忘れません、Noboru Ohataです。」

シュヴァリエが答えると、

「Ohata? 」ルヴォル大使は、名前を聞き返した。

「ええ、Ohataです。彼の名前どうかしましたか?」シュヴァリエは、なぜ

大使が彼の名前を聞き返したのか疑問に思った。

「いや、いい名前だと思っただけだ!」ルヴォル大使は、その理由を彼に

説明した。

「Ohataは、大きな畑という意味だ!Noboruは上昇すると言う意味だ!」

「なるほどいい名前ですね?」


「さて、明日のワイン会の説明をしたいと思うが、その前にカフェを飲もう!

 マイセンとアビランドどちらがいい?」ルヴォル大使は、シュヴァリエにカフェを

勧めた。