ワインバーでのひととき

フィクションのワインのテイスティング対決のストーリーとワインバーでの女性ソムリエとの会話の楽しいワイン実用書

ワインバーでのひととき ファースト(改訂) 5ページ目 若手天才ソムリエシュヴァリエ来日

2011-12-12 21:05:27 | ワインバーでのひととき1改訂四話 完
【5ページ】

 「昨日は、パリ・デュ・パリ東京店にお越し頂きありがとうございました。」

シュヴァリエは、ルヴォン大使にお礼を述べた。

「パリの本店と比べて、東京店の評価はいかがですか?」

「ディナーの食事の味、接客、店の雰囲気とも本店に勝るとも劣らないと思うよ!」

ルヴォン大使は、率直な感想を話した。

「お褒めいただきありがとうございます。これで安心して、パリに戻ることができます。」


 ルヴォン大使は、シュヴァリエにソファに座るように勧めながら、

「ワインを飲みますか?」

「いえ、今日は、日本の若手ソムリエとの交流会でワインをいただいて来ましたので。」

「ああ、そうだったね!」

ルヴォン大使は、シュヴァリエが、今日の午後日本の若手ソムリエとの交流会に行く

と話していたのを思いだした。

「その交流会はどうだった?」

シュヴァリエは一寸考えて、ルヴォン大使の質問に答えた。

「日本人ソムリエは、繊細な味覚に優れていますね?」

「私もそう思うよ!」ルヴォン大使もシュヴァリエの意見に同意した。

「日本人は、バラエティー豊かな和食は勿論、フレンチ、イタリアン、中華、

そしてエスニック等世界のあらゆる料理を食べ、味覚が発達しているからね。」

「我々フランス人が勝るところは、子供の頃からワインに慣れ親しんでいる

ところですね。」さらにシュヴァリエは、フランス人の長所を述べた。