５ 特急列車の売り子 １１３ページ目

【１１３ページ】


和音　　　　おいしいコーヒーと聞けば、ぜひいただきたいですね。


桃子は、和音と佐山社長のためにコーヒーを入れた。


桃子　　　　どうぞ。

和音　　　　いただきます。

　　　　　　フルーティな香りと少し酸味が感じられる！

　　　　　　これは、モカ？

　　　　　　こんなにおいしいモカは初めてだ！
　
佐山社長　　これは、モカだが、特別のモカだね？

和音　　　　特別のモカ？

桃子　　　　はい、モカの中でもイエメン産のコーヒー豆は「モカマタリ」と呼ばれ

　　　　　　酸味の中にもまろやかなおいしさを感じることができます。

　　　　　　今日は、そのモカマタリの中でも最上級豆を用意させて頂きました。　　　

和音　　　　ところで、佐山社長と荒川さんは、いつ婚約されたのですか？

佐山社長　　一週間前です。

和音　　　　馴れ初めは？

佐山社長　　ワインを飲みながら聞いていただけますか？　　


　社長の専属ソムリエが、ヴォーヌ・ロマネの最高級ワインを抜栓し、３つの

ワイングラスに注いだ。


佐山社長　　　ロマネ・コンティの故郷ヴォーヌ・ロマネのワインです。

　　　　　　　さあ、３人で飲みましょう！

　　　　　　　　

岸和田ＰＡのスミレ⑤ 冬に見つけたスミレの花

　仕事の帰り、阪和道の岸和田ＰＡに立ち寄って、缶コーヒータイム。

先日スミレの苗を見つけた場所とは別です。


　ここで、今年の４月に桜の花びらが散っているところにスミレが咲いていたのです。

コーヒーを飲みながら、ひょっとしてスミレの苗を見つけることができるかな？と

思って地面を見ると、スミレが一輪咲いていました。



　



　園芸店では、冬に咲いているスミレを売っているのですが、野生では、冬に咲いている

のは珍しいのでは？