ワインバーでのひととき

フィクションのワインのテイスティング対決のストーリーとワインバーでの女性ソムリエとの会話の楽しいワイン実用書

ワインバーでのひととき ファースト(改訂) 1ページ目 プロローグ

2011-12-08 22:47:21 | ワインバーでのひととき1改訂四話 完
【1ページ】         プロローグ


 電話のベルが鳴り、和音 通(ワオン トオル)事務所の受付の高野 由香里

(コウノユカリ)が応対に出た。

「はい、和音 通事務所でございます。」

「・・・・・・・・・・・・・・・・。」

「和音は、出張していますが・・・・。」由香里は、和音の不在を告げ、

用件を確認した。

「ご用件をお伝えしましょうか?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・。」

「プライベートワイン会に、和音の出席のご依頼ですね?」由香里は、メモを

とりながら、確認作業を続けた。

「ご依頼は、初めてですね?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・。」

「ご紹介者は、ワイン通倶楽部の川辺さんですね?」新規の依頼で、紹介者川辺さんと

メモに記入して、料金の説明に移った。

「川辺からお聞きになっていると思いますが、再確認のため料金についてご説明

させて頂きます。」

由香里は料金表を見ながら、説明をおこなった。

「和音が、プライベートワイン会に出席させていただくと、テイスティング料込み

で100万円になります。」

依頼者は、紹介者の川辺から料金のことを聞いていて、100万円と言われても

驚かなかった。