ワインバーでのひととき

フィクションのワインのテイスティング対決のストーリーとワインバーでの女性ソムリエとの会話の楽しいワイン実用書

ワインバーでのひととき ファースト(改訂) 4ページ目 若手天才ソムリエシュヴァリエ来日

2011-12-11 20:52:09 | ワインバーでのひととき1改訂四話 完
【4ページ目】     第一話 若手天才ソムリエシュヴァリエ来日


 フランス大使館のルヴォル大使は、オープンしたばかりのパリ・デュ・パリ東京店

の貴賓ルームで、大使の知人と共にディナーを楽しんでいた。


 ルヴォル大使は、フランス人のソムリエに話しかけた。

「パリ・デュ・パリ東京店のオープンは成功だね?とても盛況だ!」

「おかげさまで!」  

「シュヴァリエも、オープンまでの一ヶ月の指導や応援は大変だったろう?」

ルヴォル大使は、フランス人のソムリエにねぎらいの言葉をかけた。

「ところで、シュヴァリエが来日した時、パリ・デュ・パリ本店に戻る前日に

私のプライベートワイン会に招待しているよね?」

「ルヴォル大使のプライベートワイン会は、明後日ですね?」

「そうだが、この店の応援はいつまでだった?」

「今日までです。」とシュヴァリエは答えた。

「明日は、日本の若手ソムリエとの交流会があります。」

「日本の若手ソムリエとの交流会は夜?」

「いいえ、昼間です。」

「それじゃ夕方、少し時間を空けてもらえないか?明後日のワイン会の件で

打ち合わせをしたい!」

「承知しました!」


 シュヴァリエは、翌日フランス大使館を訪れ、ルヴォル大使の部屋に案内された。

ルヴォル大使は、笑顔でシュヴァリエを迎えた。