ワインバーでのひととき

フィクションのワインのテイスティング対決のストーリーとワインバーでの女性ソムリエとの会話の楽しいワイン実用書

ワインバーでのひととき ファースト(改訂) 19ページ目 若手天才ソムリエシュヴァリエ来日

2011-12-27 20:33:43 | ワインバーでのひととき1改訂四話 完
【19ページ】


「ところで、和さん、神戸のフレンチレストランで、マリーナヴィレッジというお店

知っていますか?」

「私は、まだ行ったことがないですが、関西でNO1のフレンチレストランとうわさ

されているお店ですね?」

「先日、関西の財界の方々と懇談会の後、その店に行ったのです。」

「料理は、うわさ通りのおいしいお店でしたか?」和音は、ルヴォル大使に聞いた。

「ああ、とてもおいしかったよ!地元の最高の食材を使ったフレンチなので、パリ・

デュ・パリに匹敵するいい店だった!」

「ソムリエは、どうでしたか?」シュヴァリエは、料理よりもソムリエの方により

関心があった。

「ワインのサーブは、チーフソムリエに、サブとして新人の女性ソムリエがして

くれた。」

「サブは、新人のソムリエだったのですか?」

シュヴァリエは、驚きの声をあげた。

「ルヴォル大使に対して、失礼な対応ですね?」

「いや、フランス語ができるから選ばれたと言っていたが、とても優秀なソムリエ

だったので実力で選ばれたのだろうと思う。」

「ルヴォル大使から、優秀だと誉められた女性ソムリエを一度見てみたいものです。」


「さて、和さんもシュヴァリエも食事とワインを楽しんでくれました?」

「ええ、とても」二人は、同時に返事した。