ワインバーでのひととき

フィクションのワインのテイスティング対決のストーリーとワインバーでの女性ソムリエとの会話の楽しいワイン実用書

ワインバーでのひととき ファースト(改訂) 18ページ目 若手天才ソムリエシュヴァリエ来日

2011-12-25 22:58:55 | ワインバーでのひととき1改訂四話 完
【18ページ】


「フォアグラには、甘口ワインが合うと言われていますね?」

和音がラプリュイに話かけた。

「はい、ソーテルヌの貴腐ワイン シャトー・クリマンを用意しています。」

「特別1級のシャトー・ディケムに次ぐ、第1級のワインですね?」


 「こちらは、キャビアのクリーミーカッペリーニです。」

「キャビアには、辛口のシャンパン?」今度は、シュヴァリエが聞いた。

「シャンパンは、ルイーズ・ポメリーを用意させて頂きました。」

「辛口シャンパンを初めて造ったポメリー社のワインだね?」


 「最後の料理は、ホタテときのことエスカルゴのバター炒めのオムレツです。」

「私は、エスカルゴの料理が好きで、ワインは白のシャルドネでマリアージュ

させている。」大使は、二人に料理の好みを話した。

「どのシャルドネを選んだ?」

「シャブリ・レ・ブランショを選びました。」

ラプリュイは、大使に答えた。

「シャブリには、特級畑が7つありますが、その中でも最高級品と言われています。」


 「世界三大珍味のトリュフ、キャビア、フォアグラを使った料理とフランスの

代表的な料理のエスカルゴ、そして和さんの地元の食材を使った料理とそれらに

合うワインを揃えました。さあ、食べて、飲んで、歓談しましょう。」

ルヴォル大使は、二人に食事とワインを勧めた。


 すばらしい料理とワインを楽しんだ後、ルヴォル大使は、世界の経済や政治の話から

話題をかえた。


※カッペリーニはイタリア語で『髪の毛のように細い』という意味で、細いパスタ

のこと。