チコのCOFFEE TIME

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高大 「音楽鑑賞を深める科」 日本の原風景と音楽②

2015年05月12日 19時42分42秒 | 高齢者大学

 童謡・唱歌には、日本の四季の自然の美しさを素晴らしい作詞とそれにふさわしい作曲によって 現在まで歌い継がれてきた作品が沢山あります。その中でも際立っているのが高野辰之・岡野貞一のコンビによる「春が来た」「春の小川」「紅葉」「朧月夜」「故郷」は唱歌の至宝として多くの人々に感動を与え続けています。その中の「春の小川」と「朧月夜」を、そして吉丸一昌作詞 中田章作曲の「早春賦」を詳しく教わりました。
 春の小川はさらさらいくよ 岸のすみれや~ で始まる「春の小川」は高野辰之が当時(1912年)住んでいた 東京府豊多摩郡代々村(現在の渋谷区代々木)周辺を流れる河骨川の情景を歌ったとされる日本を代表する童謡・唱歌です。「朧月夜」は 菜の花畑に入り日薄れ 見わたす山の端 霞みふかし・・・の歌い始めです。高野辰之は晩年に野沢温泉に居を構え作ったとされています。この歌に出てくる菜の花が野沢菜の花であることはあまり知られていません。雪深い野沢温泉村の春は遅く雪解けから芽吹いた菜の花は、春になると一面近隣一帯を埋め尽くします。「早春賦」は今では世界中で歌われている小学唱歌です。作詞当時(大正初期)東京音楽大学校の教授だった吉丸一昌は長野県安曇野を訪れ、穂高町あたりの雪解け風景に感銘を受けて「早春賦」の詩を書きあげました。歌詞の「春は名のみの」とは立春を過ぎて暦の上で「春」になったことを指します。
 歌い続けられている日本の童謡・唱歌には、美しい日本の自然と日本語を伝える深い歌詞の魅力があり、大人になって思い出す光景で、どこにでもある 山・小川・菜の花・残雪・雪空等の美しい「日本のふるさと」の原風景があります。

 先生のピアノ演奏は、唱歌でも一番有名な「ふるさと」でした。上田真樹による幻想曲で曲の中に「朧月夜」「海」「虫の声」「冬景色」が織り込まれている不思議な曲です。大正2年に作られていますが、今聞いても斬新で遊び心のある曲だと感じました。

 合唱は「春の小川」と「朧月夜」を歌いました。

  
左から 「高野辰之」「岡野貞一」「吉丸一昌」です。

 
 
上の写真は「守山菜の花公園」などの 本文をイメージした写真です。

 

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