チコのCOFFEE TIME

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高大 音楽鑑賞を深める科 日本の原風景と音楽③ 「平城山」「落葉松」

2015年05月26日 21時03分47秒 | 高齢者大学

 詩と音楽が織りなす日本の抒情的光景 として「平井康三郎」の代表作として知られている「平城山(ならやま)」と「落葉松(からまつ)」の講義でした。
 平井康三郎(1910-2002)は、高知県に生まれ、東京音楽大学のヴァイオリン科を卒業後、母校で音楽理論と作曲の教鞭をとる傍ら、作曲活動を行いました。その後、文部省教科書編纂委員として、音楽教科書編纂に携わりました。NHK専属作曲家・指揮者を務めた後に大坂音楽大学教授に就任しています。1965年「詩と音楽の会」を結成し、日本の新しい歌曲・合唱曲の創作活動を行い、作品は器楽、声楽と広範囲にわたり、小学校や中学校の校歌も数多く手がけました。
 「平城山」は、同郷の詩人北見志保子(1885-1955)の短歌に音楽をつけました。作者自身の想い(第1節)と故事に託した詩情(第2節)を明確にして、詩の深い表現をより深く高めて、静かで奥ゆかしい気品をそなえた名曲です。
 「落葉松」は北原白秋の民謡詩集「日本の笛」から詩を選び、民謡調で作曲されています。日本の原風景の音楽化という役割を担った歌曲です。軽井沢沓掛あたりの、からまつ林の風景を土地の名を巧みに織り込んだ白秋の詩に民謡調の音楽が展開します。
 今日鑑賞した曲 「平城山」 歌 平野忠彦 木村宏子 男性と女性の歌声を聴き比べました。
            「落葉松」 歌 関定子
 今日歌った曲 「朧月夜」
 今日のピアノ演奏 「荒城の月」の主題による変奏曲 作曲 平井康三郎


授業終了後直後のピアノです。「荒城の月」の主題による変奏曲と「朧月夜」の楽譜がおいてあります。「荒城の月」の楽譜は超複雑です。

 
今日観賞した曲が収められているCDです。

 
平井康三郎先生です。             北見志保子は与謝野晶子と並び称される詩人です。

 
左の本は先生からお借りした嘉納愛子さんの著書「107歳 生きるならきれいに生きよう!」です。嘉納愛子さんは東京音楽学校を卒業後山田耕筰の門下生になり、日本歌曲の真髄を理解し声楽家として活動を続け100歳を超えた今でも現役の声楽家として活躍されています。そして山田耕筰の教えを後世に伝える活動を続けておられます。この本を読んでどんな感動が得られるのか楽しみです。 (右)は今日の楽譜です。

 

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