清純blog

本門佛立宗 常住寺住職・高野清純のブログ

日蓮聖人 日隆聖人 日扇聖人 の 教えや お寺の行事などをアップします

ちりを払い あかを落とさん

2016年05月07日 | 日記

「リズムを刻む」。ここのところずっと頭にあるのは、このことばかりです。「同じ時間に同じことをする」「毎日欠かさず、きめたことをやる」。たったこれだけのことをするだけなのに、そのことで「頭が一杯になる」といっても過言ではありません。まぁ、ただ、ずっと続けるのは簡単ではないかも知れませんね。ですから、たとえ単純作業であっても「今日も忘れずにやった」ということに、大きな喜びを感じています。

ボクはどちらかといえば、いい加減な性格です。言わばだらしがないんです。そんな人間が住職を勤めています。そもそもお寺は厳格なもので、何でもキッチリ動いていました。時間も、モノを置く場所も、干し方も、たたみ方も、目が見えない人でも困らないんじゃないかと思えるくらい、同じ時間に同じ場所で同じことをやっています。いや、やっていました。昔の、草創期の、まだ戦争が始まる前からの習慣も残っていました。それが代々伝わった。当初のやり方がかわらず正確に伝わり、残っていたのです。もちろん時代に合わなくなった古い習慣は廃れていったハズです。そういうモノではなく、恩師の乗泉寺時代からの御魂が、ご薫陶が、残っていました。

お寺の習慣をうやむやにすることなく、踏襲して行く。もちろん、新たなやり方もリズムを刻んでやって行く。これはご弘通に大きく寄与することになります。時間が正確だとそれが、人が集まる下地になるからです。また正確なリズムを刻むと、自分自身の心が、信心前がブレずにいられることでしょう。信じる部分がブレないと、自然と人に影響を与える機会が増えます。ですからこれもやっぱりご弘通の一助となるわけです。その核になる部分を恩師の教えを軸にして守っていく。そのはじめの一歩は雑巾のかけ方やおふきんの干し方といった単純作業を正確にこなすという所から始まります。ですから、日々のリズムを大事にして歩んでいきたいと思います。

そんな中、ここ数年やっていなかったお習字を再開しました。毎日すこしづつ筆を持とうと思います。「書は人なり」で、つづいていくと字にこころが映っていくことだと思います。こころを定めて、思い定めていきたいと思います。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。