【ご教歌】(御題・人の唱題するを聴て)
わがつみのきゆるよすがと唱ふるや 妙のみ法のこゑぞたのしき
【大意】
お看経は、唯一ぜったいの、罪障消滅の道。そう信じることができれば、お看経が楽しくなり、勇ましく進みます。
そして、そのように一心にお看経されてる人のお題目を聴いて、ありがたいなぁと思えるということ。そんな心持ち(信心前)でありたいなぁとお示しのご教歌です。
よすが
「寄す処(か)」の意。古くは「よすか」。
1 身や心のよりどころとすること。頼りとすること。また、身寄り。血縁者。よるべ。「知人を―に上京する」「身を寄せる―もない」
2 手がかり。手だて。方法。「今ではもう昔を知る―はない」
自分自身が「お看経を拠り所としている。たのみにしている。」という感覚(信心前)であれば、人のお看経を聴いて、「おっ。やってるな!」と共感するでしょう。
そして、人の幸せをねがうという、仏さまのような心であるならば、人のお看経を聴いて、「あの人も罪障消滅してるな。ありがたいなぁ。」と、嬉しい気持ちになることでしょう。
そういう心。いわゆるですね、信心(ぼさつ心)を起こしたら素晴らしいと、ご教導下さっているのです。
人ばかりじゃない。生きものすべてが、お題目によって救われていく。
いまは亡き故人にだって、お看経の功徳が届いて、たましいが救われていく。
目には見えないけど、そう信じて。そういう感覚で。。。
そしたら、もっとお看経がはかどって、もっともっと功徳になる。
だから、一人じゃなくて、みんなでお看経するのって、とても大事です。
同じ時間に。同じ場所で。
人がお看経をあげてるのを、喜べるこころがあるのはいいですね。
いつも、みんなの幸せをねがってる。
いつも、故人のご冥福を祈ってる。
その、たのみとさせて頂くのが、上行所伝のお題目です。