ご教歌 これでわれ よしと思へば おこたらん 信は忘るゝ まなくすゝめよ
大 意 (日晨上人「ご法門のかなめ」より)
世の中が無常、人間も無常。常に動いているので考え方も行動も常に進んでいないと、追いつかなくなって落伍する。
故にもうこれで十分と中途半端な満足感は、怠りの本になる。
信心も同様、30代ならそれに相応するよう、壮年・老年ならそれに合わせて、信心をすすめる。
これでよしと挫折してはならぬ。世法に追われるときでも、信心第一ということを忘れず、ご守護を頂くように。
これだけすればもう充分と考えてはならぬ。それが下り坂のはじめになる。
信心は「憶持不忘」で、たもち奉る信心修行がすすむのであって中絶しては不可。
つかれたら休んでも、また立ち上がるために休むのだと心得よ。昼夜・常精進。