沖縄の日常

日々変わり行く沖縄と自然とつれづれなるままに

宝島:真藤順丈著

2020年02月21日 | 


 やっと読み終わりました。
 真藤順丈氏の【宝島】面白かった。戦後の沖縄の混乱期をある側面から時系列によく描き出したと思う。
 事件事故等の事実を散りばめながら、ウチナーンチュの心情をよく汲み取っていると思う。
 文章にふられたウチナーグチのルビは、ウチナーンチュの私にも勉強になった。
 また、沖縄の住民の知らぬ間に持ち込まれた核兵器があるという事が発覚し、撤去されるという日の事も思い起こされた。
 書いてあったように、私もこの時、こんなにも恐ろしい沖縄を出て行きたいと思った。爆発すれば、小さな沖縄は木っ端微塵に吹っ飛ぶというので、沖縄中の人々は固唾を飲んで身動きの出来ない一日だったよね。大人たちは屈辱の一日だったに違いないと思う。
 祖国復帰運動や、瀬長亀次郎氏や屋良朝苗氏も登場した。
 私の大好きなワインに例えるなら🍷、ガシッと重みのあるの見応えのあるワインだと思う。
 ずーっと映画を観ているような感時だった。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする