沖縄の日常

日々変わり行く沖縄と自然とつれづれなるままに

生活の柄 

2012年09月09日 | 日々のこと

 生活の柄

         山之口貘

歩き疲れては、

 夜空と陸との隙間にもぐり込んで寝たのである

 草に埋もれて寝たのである

 ところ構わず寝たのである

 寝たのであるが

 ねむれたのでもあったのか!

 このごろはねむれない

 陸を敷いてもねむれない

 夜空の下ではねむれない

 揺り起されてはねむれない

 この生活の柄が夏向きなのか!

 寝たかとおもふと冷気にからかはれて

 秋は、浮浪人のままではねれむれない


 詩はご存じ、山之口貘さんの詩

 貘さんと声を掛けたくなるような親しい感じのするお人柄。誰でも好きになるよね貘さんの詩。
 詩人は、沖縄の那覇市出身  
 明治36年(1903)9月11日生れ~ 昭和38年(1963)7月19日没

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