沖縄の日常

日々変わり行く沖縄と自然とつれづれなるままに

移民小唄

2012年08月07日 | 移民関係
 金武町ブラジル移民100周年の式典で「移民小唄」を歌った一世のNさん。
 舞台に上がって、淡々と歌った。

  移民一世の方の苦労は、「金武町史 第一巻・証言編」を読めば知ることができる。一人ひとりの生き様が、波乱万丈である。Nさんは、移民して五年経ったときに夫が亡くなったというから、人一倍苦労してきたに違いない。なのに、そんな事はみじんも感じさせない。すてきな笑顔で「今はカラオケが楽しみだよ」と教えてくれた。

 「辛い」と思う度に「遠くへきたなあ(きてしまったなあ)」と思ったのではないだろうか。
 なぜなら、飛行機を何十時間も乗り継いで、サンパウロへ着いた夜、私自信が、しみじみ「遠くまできたんだなあ」「帰りたいと思っても、すぐには帰れないんだ」と思ったのだから。


 ○ 移民小唄 

  作詞;作曲:福久原朝喜

1、なれし故郷 沖縄の 想い出深き 那覇港 
  泣いて別れた 両親(フタオヤ)と 八重の潮路を 押し渡り

2、海山越えて はるばると 来たる月日も 夢の間に
  もはや1年 たちました 油断するなよ ネー貴男(アナタ)

3、立てし志望の 一筋は 岩もつらぬく 覚悟あれ
  金は世界の まわりもの かせぐ腕には 金ばかり

4、無理なお金も 使わずに 貯めたお金は 国元の
  故郷で祈る 両親に 便り送金も 忘れるな

5、人に勝りて 働けよ 金倹貯蓄も 心掛け
  錦を重ねて 帰る時 親の喜び 如何ばかり



移民口説


 作者:普久原朝喜?


ひとつ開くる此の御代は四海同胞睦まじく共に稼ぐも面白や

二つ親兄弟と別れてはるばると八重の潮路を押し渡り

三つみ国と我が家の富を増さんと雄々しくも尋ね尋ねて此の国に

四つ夜昼時の間も忘るまじきは父母の国馴れし古里沖縄よ

五つ幾年経るとても親に便りを怠るな親に孝事を忘れるな

六つむつびて働けよ金は世界の廻り持ち稼ぐ腕には金がなる

七つ那覇港の桟橋に別れ告げたるあの心いかで忘るる事やある

八つ山より尚高き立てし志望の一筋は岩をも貫く覚悟あれ

九つ心は張弓の緩むことなく他の国の人に勝りていそしめよ

十と所は変われども稼ぐ心は皆一つエイ錦飾らん古里に親の喜び如何ばかり

 感動で泣いてしまいました。おばあちゃん長生きして下さいね。

 ブログ訪問ありがとう。

 (一生懸命書き写してきたのに、その紙が見当たりません。ネットで検索したら、「移民小唄」と「移民口説」があった。どっちだったのだろうか?)

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