レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

「椅子クソ兄弟の謎33年目の真実」後編 

2011-01-29 20:51:11 | 小説
「椅子クソ兄弟の謎33年目の真実」後編 

*特別下品週間終了!
*下品要注意!食事中厳禁!








予想以上に儲けているのか、
某高層ビルの最上階にある事務所には、
受付に二人もの美女がいた。
私はこれでも常識人なので、
事前にアポイントをとり、
時間前に行くと、
かなり広い応接室に通された。
受付の女とはまた違う、
上品で長身で、かつ、見るからにスタイルのいい美人秘書が、
高級そうな蓋付きの湯飲み茶碗にお茶
を出してくれると、
丁寧に頭を下げて部屋を出ていった。
部屋は何故か異様なニオイがしたが、
それが彼らのトレードマークの一つのひとつである
と私は思った。
そして、
そっくりな顔で、
不細工な太った双子が時間ちょうどに現れた。
私は手持ちの30万円入りの封筒をを差し出すと、
いきなり土下座した。
二人は少しだけびっくりしていた。
私の顔が異常にやつれていたせいかもしれない。
「失礼は承知です。
33年前の伝説のあの事件の本当の真実を教えてください」
私は下を向いたまま、
そう懇願した。
「なんだ。
そんなことか。
あれはおもちゃだよ、
この金は受け取らない。
さっさとお引き取りを」
と、
テレビでよく見ている言葉遣いが生意気な弟の方が
そう言った。
しかし、
「かおむ、
もう下がっていいだすよ。
僕が後は対応するだすからな」
兄の方が弟にそれだけ言うと、
さらに、
「さあ、そこに座るだすよ。
そんなかっこじゃ話しできないだすよ」
兄の方が、
独特の言葉で、
優しく私に声をかけてくれた。
「兄貴、まさか」
「かおむ、
さっきも言っただすがもう下がるだす。
ああ、
それから大事な話しなので、
お茶はもう交換に来なくていい、
と秘書に言っておくだすよ」
兄に強く言われて
私のことをうさんくさい目で睨んでいた弟も、
おとなしく応接室を出て行った。
私は、
自分が考えたこと
を正直にすべて兄の方に話した。
「そうだすか。
でも、詰めが甘いだすな。
僕らのような探偵にはなれないだすな」
と、
兄の方は笑いながら言うと、
白い紙を差し出した、


33年前のことは一切口外しません。
万一、口外した場合は違約金として
3000万円支払います


との内容がそこには書かれていた。
私はそんな大金は持ってなかったが、
言われるまま書いて、拇印を押した。
「じゃあ、
このお金は預かっておくだすよ」
と、
兄の方は私が差し出した30万入りの封筒を
中身も確認せず、
いかにも高そうなスーツの胸ポケットにしまうと、
「人もクソも移動していない。
そこまで気がついたのはたいしたもんだすよ」
「それは合っているのですか?」
「それしかないだすな。
おもちゃじゃないとしたならだすがな」
「やっぱりおもちゃだったんですか?」
「違うだすよ」
「じゃあ?」
「椅子だすよ。
椅子を動かした。
それだけだす」
「でも、落書きは?」
「そこが盲点だっただすよ」
「盲点?」
「椅子は、
1度だけ移動したのではなく、
2度移動したかもしれないだすよ」
「ああ」
私は、
あまりにも単純なので腰を抜かしたと共に、
そうだとすると、
計画的な犯罪いやアレということになるので、
思わず、確認しようとしたとき、
「ああ、
言いたいことはわかっているだすが、
もう訊かないでいいだすよ。
いいだすか!
計画的ないたずらだったんだすが、
アレ自体は本物ではなく、
あくまでもおもちゃだったんだすよ。
いいだすな!
わかっただすな!」
兄の方が
そう語気を強めてはっきり言うと、
ポケットから
さっき私が差し出した30万円の入った封筒
をそっくりそのまま差し出して、
「安いだすが口止め料だす。
これで、
オタクもゆっくり眠れるだすな」
自分の用意した金が口止め料?
なんか得したような損したような気分だか、
よくわからなかったが、
私は、
何故、
彼が名探偵と称されるのか、
少しだけわかった気がした。
(臭)
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「トイレ女外伝、トイレ女VSアホの龍之介」改3ほ!作

2011-01-29 17:07:30 | 小説
「トイレ女外伝、トイレ女VSアホの龍之介」改3ほ!作

*特別下品週間最後?




そして、
トイレ女にとって、
地獄の50分ちょっとが過ぎた。
龍之介は、
腹に巻いたポーチから、
布に巻いた変な白い像を出すと、
「これ、今日のお礼だぞ。
持ってると魔よけになるから。
ああ、でも、捨てたり、
粗末にするとバチがあたるからな。
毎日、
その布で磨いて大事にしな」
とにやりと笑って、
像をトイレ女に渡すと、
「おっ、もう11時になるか?
ごちそうさん、像、大事にしろな」
と言って、
トイレ女のマンションを慌てて出ていった。
トイレ女は見送りもせず、
速攻で
今まで自分は使ったことのない、
トイレに駆け込んで...
どうにか...


そして、
トイレ女は、
その像をもらったせいか、
それとも、
龍之介みたいな不気味な男に遭遇して懲りたのか、
理由はよくわからないが、
これ以後、
悪さはしなくなったという。


そして、
龍之介がトイレ女にあげた像が、
実は、
アレでできていたトイレ女よけの像だ
ということが、
世間にわかったのは、
そのトイレ女が死んだずっと後のことである。
カラカラに乾燥し、
あまり臭くはないので、
見た目は普通の像なのである。
(臭) 
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続エスカレーター改「流行」

2011-01-29 11:46:10 | 小説
続エスカレーター改「流行」


よし!
クソババアを呼ばれないようにしないとな。
「昨年の流行はお返しはチョコと飴。
でも、今年の流行はガム!」
さあ、訊けー!
「にいちゃーん、
流行ってなーに?」
きたー!
「それはだね。 はやりだよ!」
さあ、訊けー!
「にいちゃーん、
はやりってなーに?」
よし!
「それは、
人気があるってことなんだ!」
さあ、わかるかなあ? 
「ああ、モテるのと同じなんだね」
うーん? モテる?
「似てるけど、ちょっと違うなあ」
また、訊けー!
「ちょっとなら、いいや」
ガック...
「なら、ガムでいいよな」
さあ、どうする?
「にいちゃーん、
去年の流行の方がいいよ」
何? しかも流行だと。
「どうしてなんだ?」
「僕、ガム嫌いだから」
最初からそう言え。
おっ、そこの売店。
だが、下手すると。
「にいちゃーん、
あそこにチョコと飴なら売ってるよ」
クソー、先手を取られた。
うーん、ここをどうしのぐか...
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モドってきたモップおとこ「うとい」

2011-01-29 07:45:45 | 小説
モドってきたモップおとこ「うとい」

おい!
そのウシロ、
ナニ、ワラってんだ?
オレのホンミョウ、
いや、こいつがかんちがいした、
ホンミョウもどきがおかしいのか?
こいつはナニゴトにも、
うといんだよ!
だから、ゴカイだ!
チガう?
そう。
ダレかのインボウだ!
えっ!
みてた?
ダメ!
ショウコにはならん!
ただのメのサッカクだ!
あー?
アレか?
シャメじゃな。
シャメにウツってるシキシじゃ、
ショウコにはならない!
ザンネンでした!
これで、
サインカイはシュウリョウ!
なに?
シラをキるな?
はー、シラって、
なんですかあ?
そういうのには、
オレも、うといんだなあ!
だれにでも、
うといことはあるんだよ!
しょうがないな!
えっ?
どっかの、
おえらいさんのマネすんな?
なんですかあ?
ポンズしょうゆのアジですかって、
かあ?
ああ、それシラコ。
オヤジギャグもこれでおしまい!
ドウジに、
このワダイもおしまい!
えっ、しつこいなあ!
ほら、
さっきのヤツはアキラめて、
イマ、
カエっていったぞ!
キネンサツエイなら
まだやってやるけど、
どうする?
えっ、トウサツ?
そりゃいけないな!
ハンザイだ!
ミラーマンどころのハナしじゃ、
すまないぞ!
えっ、トウサツ?
だから、やめろって!
それハンザイだって!
えっ?
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「そして3人しかいなくなった?」61及び62

2011-01-29 06:10:47 | 小説
「そして3人しかいなくなった?」61及び62


たけるは、
プードルやチワワなどの小型犬や子犬の写真が移っているもの
を持ってきたのだったが、
タケの目には気持ち悪く見えるらしかった。
タケ自身も、
書店の中を見回していたが、
タケが、
可愛らしいと思う犬が表紙になった雑誌等は
見つからないようだった。
「言葉とか建物とかは共通だけど、
美的感覚がまったく違うようだな」
と、
みつるが言うと、
「そうみたいだな。
俺の顔でいい顔
って言うんだからな」
と、
たけるはにやけながら言った。
すると、
「食べ物はどうかな?」
と、
みつるがまた言いだしたので、
「タケさん、おなかすいたでしょう。
ここはまた後でくればいいから、
何か食べ物探しに行こう」
と、
たけるが言うと、
「はい。
でも、
また、ここに戻ってくるんですよねえ」
と、
タケははっきりと答えた。
タケは書店にある本または雑誌には
凄く興味があるようだった。


3人はコンビニまで行き、
タケに飲み物と食べ物を選ばせた。
タケは、
コンビニでは、
あまり驚くことなく、
ありふれた食べ物と飲み物を選んだ。
ただ、
タケはあるひとつのものだけ、
不思議そうにじっと見つめていた。
それは、
普通のチョコレート系の菓子だったが、
そのパッケージが気になっていたようだった。
そこで、
みつるが、
「どうしたの?
そのお菓子、変かなあ」
と訊くと、
タケは、
「あのー」
と言ったまま黙り込んでしまった。
みつるとたけるは、
顔を見合わせると、
タケが見つめていた菓子
をたけるが自分のポケットに入れた。
そして、
「さあ、また、本屋に行こうか」
と、
みつるは言った。
(続く)
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愚かなる男レイジー編「美女の声と涙に騙されて萌えーがたわけ男也!女に学習能力無が男の性」

2011-01-29 03:00:58 | 小説

愚かなる男レイジー編「美女の声と涙に騙されて萌えーがたわけ男也!女に学習能力無が男の性」

侏儒の脳「では、まず、ランキングから」

 

したたかだと思う女性の特徴ランキング - gooランキング

 

侏儒の脳「引用します。


男性からすれば、
どれも
「そうそう」
とうなずいてしまうものばかりですが、
「こんな事をするのはしたたかな女性」
とわかっていても
まただまされてしまうのは、
何とも不思議なものですよね。


そのとおりです!
何度騙されたことか...」
あおむ「あおー!

俺がそんなに 
もてるワケゃないよ
わかっちゃいるけど
やめられねえ
ア ホレ 
スイスイ スーララッタ
スラスラ スイスイスイ
だすよ!
アルベデルチー」
侏儒の脳「インギデーブ大先生さえ、
このランキングにあることは、
男ならわかっているのです」
そなこた「俺の姉貴なんかすごいぞ!
鼻くそをほじりながら、
電話では甘い声だしてるからな。
弟の前では屁も平気でこいて、
臭いしな。
騙されるな!
ほな、さいなら」
侏儒の脳「自称、
わかりきっている男に
一言言わせましたが、
何故、
わかっていても騙されるのか?
それは男の妄想というより、
性なのです。

自分は可愛い、
美しいのに、
何故、
あんな不細工、
インチキ女に負けるのか?

それは、
このランキングにある、
したたかさ度で、
大敗してるからなのです。
モテるには、
まず、
男を狂わす女優になることです。
本命だけでなく、
周りのザコ男
もどんどん騙して、
なんぼなのです。
バレンタイデーも近い!
さあ、
これからは、
遠慮無く、
ブライドを捨てて、
したたか女に大変身
で、
嘘付き放題!
どんどんモテてください。
異性より同性に人気があっても無意味!
女の友情なんて、
まったくあてにならないそうですよ。
したたか女はわかっているから、
異性の前では声を使いわけるのです。
逆に、
男性諸君はいい加減、
性を乗り越え、
学習してください。
もうカモられないでください」
ほ!「おれさあは、
黙って騙されるどー!
騙してくれえーーーーー!
今年こそ、
本命チョコ待ってるどー!
バーイ!」
侏儒の脳「したたか女は、
男もふるいにかけますから、
まったくの役立たずは、
ポイです。
ですから、
騙されたことのない男子諸君は、
...
はい、異性以下です」

 

 


魔性の清純派女優レイジー編「4トップ健在!昼は淑女夜は娼婦?美顔なら巨乳、貧乳無関係!ヌードは無」

2011-01-29 02:06:59 | 小説

魔性の清純派女優レイジー編「4トップ健在!昼は淑女夜は娼婦?美顔なら巨乳、貧乳無関係!ヌードは無」


ゴッホ「また女優ランキング!
今回は魔性の女、
ただし、
清純派女優ではないとダメでした。
黒木さん、
柴咲さん、
沢尻さん、
戸田さん、
残念でした。
次、がんばりましょう。
結果は順当?」

魔性の女、演じてほしい清純派女優は? - gooランキング


トンチンケ「なんだ。
綾瀬さん、
北川さん、
宮崎さん、
新垣さん、
演技力より、
ほぼ人気どおりか。
フォートップは健在でした」
オッハ虫「順当で、
あまりにもつまらない結果に。
清純派の縛りがきつかったか。
だからヌードも無で、
乳も無関係。
ついでに演技力は無視という結果に、
でも、
松嶋ママ、
竹内ママは、
大健闘。
長澤さん、
上戸さんも、
まだ清純派の括りに」
ゴッホ「まだ清純派なの?」
オッハ虫「まあ、
長澤さん、
上戸さん、
は、
どうにかしがみついてる気も
しないではないが、
広末さんはもう既に魔性化で、
多部さんは妖怪化では?」
トンチンケ「だから、
下位なんだよ。
それより、
宮崎さん、
竹内さん以外は
演技力不足で、
地がそうかどうかで、
役が合うかどうか決まるようで」
オッハ虫「百夜行の綾瀬さんは、
今一怖くなかったし、
北川さんは今刑事役だけど、
相変わらずの演技力、
宮崎さんが一番怖そうだな。
ランク外だと
何故、入ってないのか、
不思議な蒼井さん」
ゴッホ「その他がないから、
選択制なんだろうけど、
質問作成者から見て、
蒼井さんは清純派ではない
ということなんだろう。
コトーの看護師役の最初が、
柴咲さんだったからだろうか?」
オッハ虫「それは関係なし。
某ランキングで、
現在、
女性が選びなりたい顔の
ベストフォーは、
北川さん、
綾瀬さん、
宮崎さん、
新垣さん
で、
蒼井さんはその他にいるか、
どうかだから、
理想の顔がどうかが決め手かと。
竹内さんも、
その他に結構入っているから。
ちなみに、
清純派の縛りがないから、
ヤンキー系の
柴咲さん、
黒木さん、
沢尻さんも、
デンター系の戸田さん
もランクインしている」
ゴッホ「清純派の縛りがきついんだ。
そう言えば、戸田さんも、
もう清純派捨ててるからな。
ライアーゲームが懐かしい。
松嶋さん、
竹内さんを見ると、
清純派を捨てない方が
長く活躍できて得だと思うが」
オッハ虫「後は、
生き残るなら、
天海さん、
篠原さん、
米倉さん、
とかの、
アネゴおばさん路線かな」
ゴッホ「まとめ、
魔性の女おすすめは?
宮崎さんに1票」
トンチンケ「同じく」
オッハ虫「同意。
ということで、
3バカ推奨の魔性の女役は、
宮崎さんに決定しました。
裏表ある怖い女役、お願いします。
では、今日もお粗末でした」

 


本編リメイク「別れる意見とエイタの決断」

2011-01-29 01:48:53 | 小説
本編リメイク「別れる意見とエイタの決断」


エイタは、
あおむと木太郎が
自分とは反対の意見を言ったので、少し考え込んだ。
それを見たいつきは、
エイタが迷っていることを感じとり、
「俺はエイタに任せる」
と言って、
木太郎とあおむの方をちらっと見た。
すると、
「エイタ、
なら左の近い道を選ぼう。
罠があっても、
どうせまた、
生首と仮面だけだよ。
それより、
近い方の木に近づいたら、
それを避けて、迷わず、近道を行こう」
いつきと同じように
エイタが迷っていることに気づいた木太郎は、
エイタを説得するような感じで言った。
「木太郎さんの方が僕には正論に思えるだすよ」
あおむもすぐそう言った。
「よし、
木太郎とあおむを信用するか。
遠くを回っても、
いずれ、
ミカエルがいる場所には行かない
といけないワケだしな。
まだ、
早いが日が暮れたらなんだし、
あおむの足も心配だしな」
と言って、 
エイタはいつきの肩を叩いた。
「わかったって、
任せるって言っただろ」
といつきは言うと、
すぐに、 
木太郎たちが行こうと主張した方向に向かって、
また、
スコップで前を確認しながら、進み始めた。
「ありがとうだすよ。
エイタさん、いつきさん」
あおむが後向きのいつき、エイタに向かって、
頭を下げる。
「お礼も変だけどな」
と言って、 
木太郎は鼻をほじると、
「あおむ、先に行け」
と、
偉そうに言うと、
最後尾になって歩き始めた。


そして、
4人が木太郎たちが主張した方向にある木に近づいたとき、
「またか」
と、
いつきが予め覚悟していたかのように、
小さな声を上げたのだった。
(続く)

第3弾リメイク「棺の中」

2011-01-29 01:32:48 | 小説
第3弾リメイク「棺の中」

「助けてって、声が。
これ、ひさめの声に似てるぞ」
みはるが棺の蓋に耳を当てながら、
近づいてきたケンタの耳元で囁く。
ケンタも、
同様に棺の蓋に耳をあてるが、
首を傾げた。
そして、
そっと、
みはるの手を引っ張り、
棺から離した。


「みはるちゃん、俺には聞こえない。
何も」
「そんな!
僕にははっきり聞こえたぞ」
「見える、見えないと同じ状況だな」
「おー!
ということは、
僕にだけ聞こえるということか?」
「まあ、そうだが、
どっちが正しいかは別だ」
「うーん?
意味不明だぞ」
「みはるちゃん、
おかしいと思わないか?
あの棺さ、
多分、中からでも蓋は開くぞ。
それなのに助けてと言うのは」
「うーん。
縛られているかもしれないじゃないか?」
「誰にだよ?」
「おー...。
どうすんだ?
僕が正しければ、
ひさめを焼き殺すことになるぞ。
僕はただでさえ、
ひさめが怖いのに、
その幽霊なんて御免だぞ」
「みはるちゃん、
もしもだよ。
ひさめちゃんが中に本当にいるのなら、
棺の下から火をつけて行けば、
飛び出してくるんじゃないかな。
俺には、
どうもみはるちゃんが訊かされたのは
罠なような気もするんだ」
「なら、いいけどなあ。
どうする?
たまおたちの意見訊いた方がいいんじゃないか?
ひさめを焼き殺すのは僕はイヤだぞ」
「ほら、棺を見てみなよ。
まったく動いていないだろ。
それに、
誰が、
ひさめちゃんを縛りつけてから、
棺の中に閉じこめたんだ?
そんな人間いるワケないだろう」
「それもそうだけどな」
ケンタとみはるは棺部屋の隅で、
ひそひそと
そんな話しをしていたのだった。
(続く)


大地獄(新)「再喚問とさんまの喚問内容」

2011-01-29 01:20:50 | 小説
大地獄(新)「再喚問とさんまの喚問内容」


第一話は下記から始まります。

大地獄(新)「あの頃」

「随分長かったな」
「ああ」
「次、また、おまえ!
いや、そちらの方」
「えっ? またですか?」
「いいから」
「おい、丁重にだぞ。
お願いしますね」
「はい」



「さんまは随分長かったな。
やっぱり、
俺のことばかり訊かれたのか?」
「そうかと思ったんだが、
全然、違う」
「違うんすか?」
「ああ、違った。
でも、しつこかったなあ。
あの新門番長は」
「そうか。
で、何、訊かれたんだ?」
「ああ、生前のことさ」
「詐欺師時代のことか?」
「いや、それだけじゃなく、
ガキの頃からすべてさ」
「なら、
地獄か大地獄行きじゃないすか?
この計画はもうバレているんじゃないすかねえ?
ですが、
あっしに訊いていたのは、
あっしの過去ではないようだったすけどねえ」
「太郎は後でいいから。
まず、さんまだ。
で、正直に吐いたのか?」
「まさか!
太郎の言うとおり、どうせ本当のことを言っても、地獄か大地獄だ。
だから、
嘘つきまくり。
嘘は得意だからな」
「さすがすね。
あっしは、はい。はいすよ」
「いいから、太郎は黙ってろって」
「はい、はい」
「太郎は相手にすんな。
で、嘘ついたことに対し、
いろいろと追及されたってわけか?」
「まあ、そういうことだ。
でも、俺が話したことは聴かない方がいい。 
いわしならわかるな」
「ああ、
聞けばつい真似したくなるからな」
「あっしは真似したいすけどね。
次、
訊かれたら、
どう嘘をついていいやら、
まったく見当もつかないすからね」
「太郎には無理。
はい、はいでいいよ」
「そう言えば、
はい、はい
って何の話しだ」
「それがよ。
...
...


...
...」
「へー。
難しい話しねえ。
まあ、どうにかなったんだろうな。
太郎がここにいるということは。 
太郎、今度も、それで行け。
あの新門番長はしつこいから、
太郎に嘘は無理だからな」
「そうしろ、太郎」
「わかったすよ。
あっしもその方が気楽すよ」
「で、いわし。
あいつは、
また何訊かれているのかな?」
「多分、
いわしたちと、
何話したかってことじゃないのか?」
「そうかもしれねえな」
「なら、もうあいつには余計な話しできないすね」
「まあな。
聞き出すだけだな」
「さすが、いわしすね」
「おっ、出てきたぞ。
次は誰かな?」
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カミサン伝説20「ハッピー編」288

2011-01-29 01:00:37 | 小説
カミサン伝説20「ハッピー編」288

  ちなみに、
以下、途中までグーさん以外に保管してます。
カミサン伝説20「ハッピー編」


「龍之介さん、
準備中
って書いてあるでしょう。
すいませんねえ。
この人、
とんちんかんなところがあるもんですから」
と言って、
女が大男の質問には答えず、
ハルカと春美に頭を下げる。
「おー、気がつかなかったぞ。
ランチはやってなかったか。
出直すか?」
と、
大男が頭を掻きながら、
強面の顔を少し赤くして、
そんなことを言うと、
「あのー、なにか、
うちのお店にご用件でもあったのですか?」
と、
春美が訊く。
「はー、でも、
ご準備中なら結構です」
と、
マジメが言うと、
「ワン!」
と、
ケンケンが吠えたかと思うと、
店の方へ大男をひっぱるようにした。
「ケンケンが、
この人お店に入れたがっているわねえ。
ハルねえ、そう思わない?」
「絶対そうね。
ケンケンそうなの?」
春美の言葉に、
ハルカが、
犬のケンケンに声をかけると、
「ワン」
と、
ケンケンは吠えた。
「やっぱり。
あのー、よろしければ、
中でお話だけでも、
うかがいたい
と思いますので、
いかがですか。
お二人分くらいなら、
寿司の方も大丈夫だ
と思いますから」
と、 
ハルカが言うと、
「おー! ありがとう。
マジメ、また、この犬のお陰だぞ。
もしかしたら、
ちゃんとした寿司が食えるかもしれないぞ。
さあ、入ろうぜ」
と、
大男は立ち上がり、
連れの女の方を見た後、
ケンケンの頭を撫でたのだった。
(続く)


3度目の正直ループエレベータ(以下、エレベータ」「恐怖」

2011-01-29 00:50:19 | 小説
3度目の正直ループエレベータ(以下、エレベータ」「恐怖」


「あのさあ?
もしもだよ。


エレベータに乗ろうとしたら、
エレベータの中に死体があった場合、
と、
逆に、
エレベータをおりようとしたら外に死体があった場合、


とでは、
どっちが恐いと思う?」
「それはもちろん外でしょ!」
「どうして?」
「だってさあ!
こういうケースを考えてみろよ」

カミサン伝説22「人首酒編」55

2011-01-29 00:40:27 | 小説
カミサン伝説22「人首酒編」55

「ジュウロウ先生、
謎が解けたんですか?」
カイミヤマが
ジュウロウの声に素早く反応して訊く。
「多分。
いや、うーん。
まあ、
とにかく、
俺の推理を聞いてくれ。
酒屋夫婦とある人物は、
今回の件以前に、
人首酒を販売したことがあった。
そして、
売れ行きも悪くはなかった。
しかし、
カミサン伝説や東大生殺しの件が、
世間で話題になったので販売を中止した。
ここからがポイントなんだが、
実は、
酒屋夫婦はニセモノだ、
と思って販売していた。
しかし、
夫婦が販売していたのは本物だった。
そして、夫婦と組んでいた、
ある人物だけは売っていた酒が本物であること
を知っていた。
酒屋夫婦は単なる金儲け。
ある人物は人首酒の普及。
それぞれ目的は違ったんだ。
で、
一年くらいして、
例の東大生事件とかの話しが風化しかけたところへ、
俺たちがマヌケというか、
運悪く、
その酒屋夫婦に、
また、
ニセモノの人首酒の販売を依頼してしまった。
だが、
俺たちが頼んで造ったのは、
たった20本だけ、
欲のあった酒屋夫婦にとっては足りない量だったんだ。
その売れ行きを酒屋夫婦は知ってるからな。
で、
すぐ、
前に造ってもらった人物に
もっと大量の酒を造るよう依頼したんだ。
それと同時に、
夫婦は、
カイミヤマ先生のラベル
とマスターの酒の出来の良さから、
それと同じように造るよう頼んだ。
酒屋夫婦はニセモノだと思ってたからな」
「なるほど、そうか!
それなら、どっちもバチはあたらないわけか?
片方は、
ニセモノを売って金を儲けているだけのつもりで、
片方は、
ただ人首酒を普及させたいだけだったから。
まあ、
何故、
普及させたかったかは謎だがな」
「そうかもしれませんねえ。
ラベルが微妙に違ったのも、
両者の認識に違いがあった
ということで説明はつきますからね」
カイミヤマのこの言葉に、
二人は黙って頷いた。
「問題はその後ですね」
カイミヤマがそう言うと、
「そう、酒屋夫婦は理由はわからんが、
最初に売っていた酒が本物であったことを知ってしまったわけだ」
と、
コワコワクエーが言ったのでした。
(続く)


新作ディープ(?改)「ナイフの移動についての謎」

2011-01-29 00:30:02 | 小説
新作ディープ(?改)「ナイフの移動についての謎」

グーさん以外の所に最初の方は保管済みです。
  「キモ男三人衆セカンド、変態黒女教師と永久屋敷の呪い?」


  「俺はその場にいなかったからな。
でも、
ホウセイの言うとおり、
俺とおちた以外の8人が、
もとこの部屋に来たときに
誰かが俺がくそたから預かったナイフ
をそっと拾って黙って持ち込んできて、
結局、
くそたの部屋に落としたか、
置いた以外には、
もとめ先生が自殺できる可能性はないぞ」
と、
木太郎が言ったが、
いつもと違い、
偉そうな感じではなかった。
「理屈上はそうなるけど、
ホウセイの見解どおりだとして、
ナイフを拾った人物が、
何故黙って拾ったの理由がわからないし、
また、
拾ったナイフを、
くそたの部屋に、
落としたのか、
置いたのか、
もわからないが、
それを今まで黙っている理由も
俺にはよくわからない」
くそたが首を傾げながら言うと、
「後の方はさ、
自分がくそたの部屋に本物のナイフを落としたか、
置いたせいで、
もとめ先生が自殺するハメになったから、
言い出せないだけじゃないのか。
むしろ、
謎なのは、
何で、
ホウセイが落としたか、置いたナイフを拾ったときに、
黙っていたのかということだよ。
武器代わりにする気だったのかな?」
木太郎が言うと、
「くそたの部屋に、
ナイフを落としたか、置いたことを話せない理由
はそうかもしれないな。
でも、
ホウセイが落としたか、置いたナイフについて
黙って拾ったことはやっぱりよくわからないぞ。
木太郎の言うように、
もとこの部屋に行くので、
それを武器にするつもりなら、
黙ってないで、
自分はナイフを武器にする
って言えばいいんだけだろ。
ナイフは、
もとこに近寄らないと武器にはならないから、
敢えてそれを武器としてこだわる必要ない
と思うんだけどな。
武器になるものなら、
スコップとか他にあったんだからさ」
くそたが、
木太郎の意見に続き、
自分の意見を話した後、
その話しを聞いて、
首を傾げている木太郎とホウセイに向かって、
さらに、
「俺はあることを思いついただけど、
それが可能か、
そして、
それが事実か、
ちょっと付き合ってくれないか」
と言って、
くそたは、
木太郎とホウセイの方を見た。
(続く)