『果つる底なき』 池井戸潤

2012年02月04日 23時46分49秒 | 池井戸潤
東京日帰りはしんどかったです。疲れは移動距離に比例するような気がする―。



「「これは貸しだからな」。謎の言葉を残して、債権回収担当の銀行員・坂本が死んだ。死因はアレルギー性ショック。彼の妻・曜子は、かつて伊木の恋人だった…。坂本のため、曜子のため、そして何かを失いかけている自分のため、伊木はただ一人、銀行の暗闇に立ち向かう!第四四回江戸川乱歩賞受賞作。 」(BOOKデータベースより)


主人公の伊木の同僚である坂本が不審な死を遂げる。
伊木は、坂本の仕事を引き継ぐこととなるが、引き継いだ仕事の中で何か不正が行われていることに気付く。
事実を究明していくとどうやら不審な送金があることが分かるのだが、そのころ伊木の身に危険が迫っていた・・・。


俺が紹介文を書くとこんな感じになるかな。
銀行を中心として描くミステリ作品です。

俺は一応経営学部卒業だからある程度手形の取引とかはわかるけど、それ以外の普通の読者は理解できるのかなぁ?
割引手形とか不渡がどうこうとか、どうなんすかね?
まあ、わからんならわからんなりにメインストーリーを楽しむことはできると思うけど。

あと、読んでて思ったのが、時代設定をしっかりインプットしてなきゃ分かりにくいところがあったね。
この話は1990年代後半が舞台でした。
初版が1998年だからね。俺のミスでした。反省。

池井戸潤のちょっと荒削りなころの作品でした。

★★★☆☆

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