『写楽 閉じた国の幻』 島田壮司

2013年11月26日 21時33分50秒 | 読書
連投2つ目です。



「世界三大肖像画家、写楽。彼は江戸時代を生きた。たった10ヵ月だけ。その前も、その後も、彼が何者だったのか、誰も知らない。歴史すら、覚えていない。残ったのは、謎、謎、謎―。発見された肉筆画。埋もれていた日記。そして、浮かび上がる「真犯人」。元大学講師が突き止めた写楽の正体とは…。構想20年、美術史上最大の「迷宮事件」を解決へと導く、究極のミステリー小説。 」(BOOKデータベースより)

写楽の謎を解き明かす話。
写楽はいろいろ謎の多い人物で、いまだに写楽がだれなのか(写楽は写楽だといわれるとつらい)よくわからないといわれています。
詳しくはwkipediaに任せるとして。

その写楽の謎に迫る元大学講師の佐藤は、子供を回転ドアに挟まれてなくしたことの縁から、東大教授の片桐と知り合う。
片桐は工学部の教授であったが、モデルのような体系の女性で佐藤は面食らうが、佐藤は片桐の助言により目からうろこが落ち、ある案を思いつく。
そのアイデアを基に史実を調べ上げ、一つの真実にたどり着くのだった。



と、書きましたがこの話が真実かそうでないかと言われたらぼくにはわかりませんが、wikipedia的には一般的ではない模様。
ただ、これは小説なんでね、そこんとこはいいでしょう。
長い小説なんですが、それ以上に読者をひきつけてくれました。
とくに佐藤が案を思いついてからの疾走感はすがすがしいものを感じさせてくれました。
そうとはいえ、さすがに日本史に疎い読者には難しいものがあります。
とっつきにくさでいえば最初の4分の1は回転ドア以外の部分はよくわからないw
でも、何とか読み進めればその先に楽しい話が待っています。
がんばりましょうw

★★★

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