『模倣犯(一)』 宮部みゆき

2010年04月06日 22時57分42秒 | 宮部みゆき
宮部みゆきは読者にとんでもない挑戦状をたたきつけてしまった。。。




「墨田区・大川公園で若い女性の右腕とハンドバッグが発見された。やがてバッグの持ち主は、三ヵ月前に失踪した古川鞠子と判明するが、「犯人」は「右腕は鞠子のものじゃない」という電話をテレビ局にかけたうえ、鞠子の祖父・有馬義男にも接触をはかった。ほどなく鞠子は白骨死体となって見つかった――。未曾有の連続殺人事件を重層的に描いた現代ミステリの金字塔、いよいよ開幕!(新潮文庫より引用)

この小説は全5巻あるうちの1巻目です。
超長編小説にはよくあることですが、書き出しの100ページぐらいはやっぱりちょっと退屈感を覚えてしまいがちです。これだけの長編となると、最初はいろいろと説明する部分もあるからね。
それでも、100ページを超えるころになってくると、一気にスピード感が増してきて、もう止まることはできないような・・・そんな感じです。

そして1巻の締め方。
ネタばれになるといけないからあまり書けませんが、冒頭に書いたとおり読書に挑戦状をたたきつけたような、そんな締め方です。
あと4巻も続きがあるのに、この終わり方で大丈夫なのか。
心配になってしまうくらい。

まあ、でもある程度は想像できますけどね。
でも、そんな想像を打ち破ってくれることを、わたしは宮部みゆきに期待したいところです。

ところで宮部みゆきは、実は読まず嫌いな面があって、手に取ったのは2冊目、読み切ったものはありません。
前は何を買ったのか忘れました。笑
読書好きな方はわかると思いますが、やっぱり読んだことのない作家の本を買って読むのって、ちょっと抵抗があるというか、自分の嫌いなタイプの書き方かもしれないし、よくわからないから結局よく知ってる作家の本を手に取ってしまう。
まあ、それでもときどき読んだことのない作家の本を手に取ってみるんですが、自分の場合、当たり外れは5分5分ぐらいかな。主観的なものなので何ともいいにくいんですけど。

でも、宮部みゆきは当たりだと思います。
「これだけ有名な作家に何を言う!」といわれそうですが、たしかに読んだことのない作家はストレンジャーであって手は出しにくいのです。

そんなこんなで、明日から第2巻を読み始めます!

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