『奪還』 麻生幾

2013年08月09日 16時42分01秒 | 読書
また夏盛りですね。



「一人の女を捜して欲しい―すべてはその依頼から始まった!依頼主が頼ったのは、フィリピンで暮らし、“海洋民族”の女から学び自己訓練に没頭する海自の元特殊部隊員、河合斌。心の奥深くに秘めたある思いを引きずりながら“人捜しビジネス”を請け負った河合だったが、意外な事実が待ち受けていた。 」(BOOKデータベースより)


ざくっといえば、ミニタリー系。
ただ、それが警察であったり自衛隊であったりせず、元自衛官の河合が主人公。
河合は自衛隊を退官後、フィリピンのダイビングショップで働いていた。
ただ、働いているとはいえ、実際はアルバイト店員のライレンから海の中での戦いを教わっているのだった。
ライレンは幼いころから海で生きてきた、海洋民族だった。

そんな河合のもとにある女性を探してほしいという依頼が入った。
その女性は「国境のない医師団」の医師である、折原だった。
折原は、地震の被害にあったフィリピンに医師として駆け付けたのだったが、ある時突然姿を消したのだった。
折原を探すため、河合はフィリピン内でも危険な地域である、コタバト市へ向かうのだった。


ま、ミニタリー系ですが、半分はミステリのような。
河合はさまざまな危険なミッションを成し遂げるんですが、その時々に疑問を覚えます。
それが何なのか、陰で動いているのはだれなのか、そういったところがこの話の焦点です。

それにしても、ごちゃごちゃしすぎてよくわからなかったというのが事実。
よくわからず戦って、仲間を失って、主人公だけ生き残る。(本作がそれとは限りません)

ミニタリー系が好きな方はどうぞ。

★★☆☆☆

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