『ファントム・ピークス』 小林一光

2012年04月10日 21時33分17秒 | 読書
この小説、ミステリだと思ってました。



「長野県安曇野。半年前に山で行方不明となった妻の頭蓋骨が見つかった。三井周平は悲嘆に暮れながらも、遭難場所から遠く離れた場所で発見されたことに疑問を持つ。あれほど用心深かった妻に何があったのか?数週間後、沢で写真を撮っていた女子大生が行方不明に。捜索を行う周平たちをあざ笑うかのように第三の事件が起こる。山には、一体何が潜んでいるのか!?稀有の才能が遺した、超一級のパニック・エンタテインメント。」(BOOKデータベースより)


長野県安曇野の山中で起こる幾多の殺人事件。
一体犯人はだれなのか。被害者はどこへ行ったのか。

という物語かと思ってましたがそうではないです。

どちらかといったらスピルバーグ的な、ハリウッド的な作品。(解説にも書いてありました)


物語の核心部分に触れてしまうことになるので描きませんが、恐るべき殺人鬼との闘いと言えばいいでしょうか。
そんな感じのお話です。

あまりに人間が無策に思えるところがちょっときになります。

★★★☆☆

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