『下町ロケット』 池井戸潤

2011年09月03日 21時20分28秒 | 池井戸潤
読みたくて先に読んでしまいました。



「その特許がなければロケットは飛ばない――。
大田区の町工場が取得した最先端特許をめぐる、中小企業vs大企業の熱い戦い!
かつて研究者としてロケット開発に携わっていた佃航平は、打ち上げ失敗の責任を取って研究者の道を辞し、いまは親の跡を継いで従業員200人の小さな会社、佃製作所を経営していた。
下請けいじめ、資金繰り難――。
ご多分に洩れず中小企業の悲哀を味わいつつも、日々奮闘している佃のもとに、ある日一通の訴状が届く。
相手は、容赦無い法廷戦略を駆使し、ライバル企業を叩き潰すことで知られるナカシマ工業だ。
否応なく法廷闘争に巻き込まれる佃製作所は、社会的信用を失い、会社存亡に危機に立たされる。
そんな中、佃製作所が取得した特許技術が、日本を代表する大企業、帝国重工に大きな衝撃を与えていた――。
会社は小さくても技術は負けない――。
モノ作りに情熱を燃やし続ける男たちの矜恃と卑劣な企業戦略の息詰まるガチンコ勝負。
さらに日本を代表する大企業との特許技術(知財)を巡る駆け引きの中で、佃が見出したものは――?
夢と現実。社員と家族。かつてロケットエンジンに夢を馳せた佃の、そして男たちの意地とプライドを賭した戦いがここにある。」(amazonより引用)


内容については上に書いた通り。あまりにいい紹介文だったので引用しちゃいました。


日本の中小企業の持つ技術力とプライドに涙しました。。。

なんて書いていいかよくわかりませんが、とりあえず読んでみてください。
さすが直木賞ってとこです。


佃製作所の成功には偶然の産物も多いんです。
でも本当の技術力をもっている会社は強い。

人もしかり。
本当の技術、能力をもっている人は強い。

この本の中では大企業vs中小企業っていう対比があるのはもちろんのこと、
そこで働いている人たち、さらにその会社の中でも対比されている。

規模だけでかくなって背伸びしすぎている人はしぼみ、
しっかりとした技術力、能力をもった人は成功する。



小さな工場を巡る、熱い熱いお話でした。



★★★★☆


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