そのおばあちゃんは
いいました
「あたしゃ、精一杯やったから
今悲しいとか
後悔してるとか
あんまり ないのよ」
そういって
「この人も
この年まで生きられて
りっぱなもんでしょ」
そういって、微笑んで
そういったおばあちゃんは
ほこらしく
自分のつれあいの死を決して
つまらない悲劇で終わらせないで
大きな誇りのあるストーリーに変えてしまった
すごいなあと思った
そして、いい葬儀なった
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テレビで葬儀の特集を組んでいますが、
お金の話ばっかりで、つまりません
不信感をあおるだけあおったほうが、視聴率は取れるので
そうしているのも仕方ないっていうのはわかりますが
ただお金の話しをしても、物事は本質的なことは決してつたわらないのだと
思います。
このおばあちゃんが、つれあいのおじいさんを送るのに
お葬式は必要でした。
きちんとおじいちゃんの死を受け止めていた
おばあちゃん
そういうおばあちゃんの旦那さんだった
おじいちゃんだから
おじいさんにかかわりのあった人や
そのおじいさんとおばあさんが育てた
子供さんやお孫さん
おじいさんのお友達
おばあさんのお友達
近所の人
みんな縁のあったひとが
それぞれの気持ちをもって
おじいさんのお葬式に来てくれて
「早かったなあ」と泣く人もいて
「次は俺かなあなんて」笑う人もいて
息子さんの会社の人は
「大変だなあ、今日はしっかり手伝うから任してくれ」なんて
いってて
縁があった人を迎えるのに
フツウに必要な飲み食いを用意して
フツウに祭壇を飾って
菩提寺の住職が来てくれて
僕は特別なことは何もしなくても
きちんと葬儀屋としてやるべきことを
きちんとフツウにやっただけで
なんでしょう
いいお葬式だって、感じていました
何事もない、普通の良いお葬式
そういうことなんでしょうね
テレビの特集じゃこういう話は視聴率は取れませんね(^.^)
でもね、現実は脚色がありませんから
勘弁してやってください
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