雨あがりのペイブメント

雨あがりのペイブメントに映る景色が好きです。四季折々に感じたことを、ジャンルにとらわれずに記録します。

ニュースの声(23)  俳優 佐野史郎さんのつぶやき

2023-02-15 06:30:00 | ニュースの声

ニュースの声(23)  俳優 佐野史郎さんのつぶやき
  多発性骨髄腫を経験した(2023.02.04朝日新聞・がんとともに)
                       4日は『世界対がんデー(World Cancer Day)
                       2人に1人がかかる時代と言われている。一人一人が、
                       がんに対する意識を高め、行動を起こすことを目的に
                       世界各地で取り組みが行われる。新薬が開発され、医
                       学の進歩があっても、がん対策の基本的姿勢は「早期
                       発見」「早期治療」だ。世界中で人々ががんのために
                       一緒にできることを考え、約束を取り交わし行動を起こ
                       す日。それがワールドキャンサーデーです。

権力者は、「幸せであることは、経済的に満たされることだ」とという物語を作り、
      多くの人々がそのルールー信じているんですよね」
    でもそれは違う、と佐野史郎さんは言う。
   血液のがんの一つ『多発性骨髄腫』の告知を受けた時彼は言った。
   「どうしたらいいんですかね?」。
   難病と言われるがんを宣告され、ショックをうけたり、おろおろしたりという心の葛藤はなかった。
   告知を冷静に受け止めた彼は、自分が罹患したがんに、
   どう向き合ったらいいのか、自分らしく生きていくのに、
   「どうしたらいいんだ」と、これから先の俳優としての人生行路に思いを巡らせる。
   「冷静に考えれば、存在しているという意味では、虫や微生物などの他の生き物と同じだと思う」
   (その時が来れば)命が尽き、姿がなくなっていく。
   そう考えると、別に人間の死だけ、自らの死だけを中心に捉えて、
   「気の毒」とか「かわいそう」とか「特別悲しい」とは思わないで済みます。
   喜怒哀楽を超えた、ある意味達観した佐野史郎さんですが、
   (手術が済んで)高熱と剣山で刺されるような痛みが続いたとき、
  「もうだめかな、帰りたい―」
  たった一晩、弱音を吐いた夜。でも、
  「乗り越えなきゃ」、「まだまだ」
  弱音を吐いた自分を叱咤するようにつぶやいた。
  経過観察を受けながら、少しづつ仕事を再開し始めたが、
  再びがんになることへの恐れはあるが、
  いたずらに悲観的にならない。根拠のない期待も持たない。
  この地球の中で、「人間だけが特別な存在ではな」く、
  生きとし生けるものすべての生き物が、その時を迎えて『命』を全うする。
  そう考えることで、困難を乗り越え、救われることがある、と言われているような気がする。

     (ニュースの声№23)         (2023.02.13記)
  


                     

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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