アムじいのいっしょに読もう
保育園の庭の桜もちらほらと咲いてきました。
園児たちは登園してからの約一時間、
運動場で好きなことをやって遊びます。
ドッジボール、フラフープ、柔らかいボールのサッカー、かけっこ、
鬼ごっこ、砂遊び、かくれんぼ、縄跳び、三輪車、スケーター等々私の拍子木の音で教室に集まったきょうのおともだちは12~15名です。
げんきに朝のごあいさつです。
今日の出し物は 「みんなでんしゃ」の大型絵本と紙芝居の「じいさまときつね」でした。
電車やバスのお話が大好きです。船や車、飛行機などの素材はなかなか見つけることができません。
きっと、「おはなし」にしずらく、園児たちも電車やバスでのお出かけが楽しいからなのでしょう。
「みんなでんしゃ」くまさん、きつねさん、へびさんなどが登場します。
園児たちの感覚では、人も動物も一体化され、
自分たちと同じ生き物、仲間としての感覚があるのでしょう。
みんなのめがかがやいて、キラキラ輝いています。
「じいさまときつね」。
園児たちのもう一つの好みは、
おなら、うんち、おへそ、そしておばけが登場するお話が大好きです。
でも、「うんち」のお話は選びません。
お家に帰って、園児たちがママにどんな報告をするか不安があるからです。
「じいさまときつね」には、ゆうれいが出てきます。
怖いだけのゆうれいにしてしまったら、園児たちは怖気づいてしまいます。
ちょつと怖いけれど、どこかに親しみを持てるようなゆうれいを、演出します。
身振り手振り声を変えて……
子どもたちは喜びます。
終わりのあいさつがすんで、握手を求める園児に見送られながら
私は園児から、喜びをもらっているんだと思いながら、帰路につきます。