昨日の風 今日の風(№9)
東京五輪と韓国 (2)なぜ、この時期に
水産物輸入全面禁止の経緯は次のようだ。(以下現地時間)
6日:ブェノスアイレスでIOC総会開催
韓国政府、福島など8県の水産物を全面輸入禁止を発表。
その理由に福島第一原発の汚染水漏れをあげる。
実施は9日からと。
日本政府、安倍首相はロシアのサンクトペテルブルクでのG20を途中で切り上げ、
ブェノスアイレスのIOC総会開会式に出席、高円宮妃殿下と共に精力的なロビー活動を展開。
7日:高円宮妃殿、フランス語と英語でスピーチ。
安倍首相、「汚染水漏れ」の懸念材料に対し、「状況はコントロールされている」と発言。IOCの不安を一掃した。
「汚染水漏れ」は、日本のアキレス腱であり、最大の不安材料だった。
状況下の韓国の「全面輸入禁止」である。
どうにも制御の利かないアキレス腱を韓国は、この時期に世界にさらし、風評被害に火を注ごうとしたのだ。
2020年夏季五輪の開催地決定直前だっただけに、水面下の憶測に波紋は大きくなる。
2月に発足した朴政権が打ち出した「創造経済」という経済政策も成果は見られず、
実質国内総生産(GDP)は世界117位に後退したままだ。
「全輸禁」の措置は、汚染水漏れの状況からして、今この時期でなくとも一向に差し支えないと思うのだが。
オリンピックの招致舞台から引きずりおろすための、反日政策と採られても仕方がない。
反日感情をあおり、政府批判をかわそうとする愚策であり、とても国際社会に通用するリベラルな政治とは言えない。
輸入禁止される福島、茨城、群馬、宮城、岩手、栃木、千葉、青森だが、
なぜこの8県なのか、パク・クネ政権は明らかにしていない。
栃木、群馬など海のない県が対象となるのか、科学的説明もしていない。
竹島、慰安婦問題など、根底に横たわる対立の姿勢が、今回の措置となったのか。 (2013.9.15)