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雨あがりのペイブメント

雨あがりのペイブメントに映る景色が好きです。四季折々に感じたことを、ジャンルにとらわれずに記録します。

富山市議選 市民を馬鹿にするな、良識を疑う (1)

2017-02-13 07:39:23 | 昨日の風 今日の風

富山市議選 市民を馬鹿にするな、良識を疑う(1)

  富山市議会では、昨年8月以降、政務活動費の不正(白紙や架空領収書等を使う)請求し、
  11月までに自民会派11人、民進系会派・民生クラブ2人辞職した。

  辞職議員の所属は次の通り。
  富山市議会の定数40のうちの13人の不正は全体の約33パーセントの議員が
  政務活動の不正請求をしていたことになる。

  当時の自民党の獲得議席数28人に対して11人が政務活動の不正請求で辞職。
  39パーセントの議員の不正率に当たる。

  民進系会派・民生クラブは4議席に対し2人、50パーセントの不正率である。

  議員の間で慣例化した政務活動費の不正請求だ。
  その内容の一部は、
  最も多かったのが白紙領収書に茶菓子代など水増し請求の金額を記入する手口だ。

  市政報告の印刷代や参加人数の水増しなどである。
  悪質なのは、開催していない政治報告会での
諸経費請求やカラ出張の請求だ。
  (両会派はそれぞれ不正受給した約2千万円を返還した)
  


  あまりの乱脈振りに、
  当時の朝日新聞は、2016年10月30日付で次のような富山県警幹部の話を乗せている。

  「不正議員が多く、捜査にどれだけ時間がかかることか…」 
      県警は膨大な資料を分析するなどして全容解明を
めざす。と報じた。

  富山市議会にかぎらず、
  不正政務活動費の請求は多くの自治体で発覚したことは記憶に新しい。
  特筆すべきは、富山市議会においては不正受給した議員の数の多さである。

  にもかかわらず、
  昨年辞職した13人の内3人が4月の任期満了に伴う市議選に立候補するという。

  政治家としての資質に欠けるというより、人間としての品格に欠ける。
  このような人が市民の代表になることに、私は憤りを禁じ得ません。
               (昨日の風 今日の風№65)           (つづく) 
                        (2017.2.11記) 


  

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遺体ホテル 遺体難民

2017-02-10 17:00:00 | 昨日の風 今日の風

遺体ホテル・遺体難民
  核家族 少子 高齢 孤独死 
  現代を取りまく環境の中で、
  もはやこうした言葉に代表される「生と死」に関わる問題は、
  避けることのできない大きな問題となっている。

  大家族時代に果たしていた家族機能が、経済成長とともに衰え、
  人口は都市部に集中し、過疎化に歯止めがかからない地方には
  取り残されたように高齢者夫婦のみの世帯が増えていく。
  やがて伴侶を失い、かつて子どもたちを育てた家はひっそりと静まり返り、
  空き家も増えて、治安ゃ生活景観の上から社会問題となる。

  世界に誇る日本の平均寿命は、
  思わぬところで影を見せ始めた。

  少子高齢の進行する中で、「多死社会」が問題になっている。

多死社会が生み出した「遺体ホテル」
  人口問題研究所による死亡者の予測
  2015年の死亡者数 131万人
  2039年には166万人になりピークを迎える。

  葬儀の日程は通常、死亡してから2日目が通夜、3日目が葬儀告別式となるが、
  最近の多死社会の中で、火葬場の予約が取れず、
  東京では1週間近く待たされる場合もあるという。

  遺体の置き場所は、通常一端自宅に置き、
  葬儀等の日程が決まり次第斎場に移動する。

  死亡から通夜の日が決まるまでのわずかな日数が、
  家族と亡くなった人との語らいの場となる。

  だが最近の住宅事情は、マンション棟集合住宅などで、遺体を安置する場所もない。
  遺体保管の場所は葬儀場か火葬場の霊安室だが、
  こうした場所が一杯の時
  「遺体ホテル」
  なるものが、一時的に遺体を預かり、葬儀日程が決まるまで保管する。

  死してなお、おのれの行き場所がないこれらの人々を、
  「遺体難民」というらしい。
 
  都市部を中心に、亡くなった人を葬儀や火葬まで預かるビジネスが増加しているようです。
  現在では、開業に当たり行政の許認可が不要なので、今後ますます増加していくのでしょうか。

  死者に対する扱いが、徐々に変化し、直葬ゃ家族葬や自然葬などが増加する中で、
  「死者への尊厳」も変わっていくのでしょう。

  ちょっと寂しい話ですが、
  だからこそ、「今を生きる」その時々を大切にしなければならないですね。
  
   
 費用 : 神奈川県にある「ビジテーションホームそうそう」の場合、一日24時間で9,000円
        延長の場合、12時間ごとに料金の1/2が加算される。
        面会は24時間いつでもできる。

            (2017.2.9記)     (昨日の風 今日の風 №64)






多死社会  

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沖縄・安慶田前副知事 「口利き」「人事介入」疑惑 (6) 突然の辞任と名誉毀損で告訴

2017-02-09 17:00:00 | 昨日の風 今日の風

沖縄・安慶田前副知事 「口利き」「人事介入」疑惑 
     (6)突然の辞任と名誉毀損で告訴(最終回)
 安慶田氏、突然の辞任だ。1月18日に疑惑事件を報道され、完全否定していた安慶田氏だったが、
 23日突然の辞任を表明した。報道されてから6日の事だ。
 疑惑を否定したままの辞任を、「県政を混乱させた」と説明。
 あまりにも早い副知事辞任だ。
 1月26日には、告発文を書いた前諸見里氏に対し、
「作り話によって名誉を侵害され、堪えがたい苦痛を与えられた」と語り、
 名誉毀損の告訴状を提出し、
 同時に損害賠償を求める民事訴訟を那覇地裁に起こした。
 
 教育庁人事への介入疑惑「一切ない」と否定しつつも、
 「他の人から推薦や要望があったことは前教育長に伝えた。これを指示と思っているのかもしれない」
 と語っているが、これは歪曲ではないか。
 言い逃れのための伏線のような気がしてならないのだがどうなのでしょう。

 これに対し、諸見里氏は「教育行政に対する安慶田氏の介入を、包み隠さずすべて告白した。
 名誉毀損と言われるのは心外だ」。

 真っ向から対立する前副知事と前教育長だ。
 前副知事は県民への説明責任を果たしていない。
 訴訟で争うのではなく、潔白であるならば、きちんと公の場で説明責任を果たすべきだろう。
 安慶田氏は前教育長との間にどんな確執があったのか知る由もないが、
 事態の泥沼化は避けなければならないだろう。
                                        (おわり)
 (2017.2.8記)       (昨日の風 今日の風 №63)

 

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沖縄・安慶田前副知事 「口利き」「人事介入」疑惑 (5) 告発文。具体的内容

2017-02-08 10:00:00 | 昨日の風 今日の風

沖縄・安慶田前副知事 「口利き」「人事介入」疑惑
        (5) 告発文の具体的内容
   前回は、告発文を書くに至った理由について、前県教育長・諸見里 明氏の文章を紹介した。
 今回は教員試験介入と教育長関係人事介入の具体的内容に触れる(概略)。
 (この告発文は安慶田前副知事が沖縄タイムスのインタビューで、
  疑惑を完全否定したことに対する対抗措置として書かれたものです)

  (一)【採用依頼について】
   揚げた副知事から副知事室に呼びだされ、メモ用紙を渡された。
   それには、3名の受験番号、教科、氏名が記入されていて、
   「よろしくお願い」「無理しなくてもいい」と言われた。

   また別の日、副知事から電話があり、
   学校事務職員採用試験一時合格者1人の受験番号と名前を告げた後、
        「よろしく頼む」と言われた。

       
         告発された安慶田前副知事は、上記告発文内容について「完全否定」している。
   前教育長・諸見里氏とは「(信頼できるような)人間関係がない」
   「人間関係もほとんどないところでこんなことをやるのは墓穴を掘るようなもの」
   (1/31付ブログに詳細を記載) と言っている副知事に対して、諸見里氏は副知事室に呼び出され
   メモを渡されたと告発している。
   
   さらに、具体的記述は続く。
   記入された人数も3名(あるいは4名かも)だったと記憶しています。
   その中から不合格者の数は1名(あるいは2名かも)だったと思います(この辺が曖昧です)。
   かなり具体的に、頼まれた当時の記憶を掘り起こしながらの記述のように思われます。

  (二)【人事異動への介入について】
   副知事室に呼ばれ、教育長幹部Cの移動先を指示された(告発文には詳細な記述があります)。
   指示に沿えない旨を伝えると、「恫喝」された。
   同じ時期、小学校長Dを教育委員会関係の職に異動するよう指示を受けた(詳細な記述あり)。
   この時も、指示に沿えない旨を説明したところね「恫喝」された。

   この後、安慶田氏は副知事の職を突然辞任し、告発した諸見里 明前教育長に対し、
  名誉棄損での刑事告訴と民事訴訟を提起するのだが、次回はこのことを書きます。
                   (2017.2.7記)          (つづく)
  

                                   (昨日の風 今日の風 №62)

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沖縄・安慶田前副知事 「口利き」「人事介入」疑惑 (4) 追いつめる。最後のカード

2017-02-03 18:00:00 | 昨日の風 今日の風

沖縄・安慶田前副知事 「口利き」「人事介入」疑惑
 (4) 追いつめる。最後のカード
  
手の内のカードがついに切られた。
  安慶田氏との先が見えないインタビューに、出されたのが、
  前教育長(諸見里 明氏)から現教育長(平敷昭人氏)に宛てた文章だ。
  これには、今度の安慶田氏の疑惑に関して、当事者としてどんな事実があったのかを
  克明に記した文章です。
  これは、「沖縄タイムス+プラス」のウエブサイトを通じて全文紹介されました。
  かなり長い文章なので、要約を掲載します。

  疑惑事件について指導統括監から、確認の電話があった。
  「この件については、依頼などなかったとしてよろしいですか」という問いに
  「はい。それでよい」と回答した。しかし、翁長知事の「事実ない」、副知事の「関与否定」などの報道があ
  り、その後の展開があまりにも事実とかけ離れた内容に、事実を述べた方がよいと思いこれを書いたのだが、
  最初に報道されたタイムスの「採用依頼」の記事は、大体事実に相違ない、と述べている。  
  
 
  何故事実有無の電話確認があった時に、「それでよい」と答えてしまったのか、ということについては、
  「ひとえに貴職、及び統括監級等幹部の御苦労・憔悴感に敬意を表してのことで、知事の困惑も私が口を閉じれ
   ばそれで収束するからという思い」からだった。と言っているが、では、最初に副知事の「教員採用依頼」の件
   をタイムス記者に喋ったのは誰だったのか。この文面からは、最初に暴露したのは他の教育委員会の職員という
  
ことになる。だから、確認の電話があった時、諸見里氏は「それでよい」と答えたのだろうか?
  それにしても、なんか変だな。どこかに違和感が残ります。

 
  なぜこの告発文章を書いたのか。
  ① 知事る・副知事の(疑惑否定の)記者会見後、たくさんの人から「事実はどうなのか」、真実を語って欲しい
    という要望が多数寄せられた。
  ② 私(告発者・前教育長諸見里氏)の信念で「教育の中立性」は確保しなければならない。
  ③ 事実を隠蔽してよいのか。道義的責任を感じる。
  ④ 副知事の「絶対否定」に「これでいいのだろうか」と違和感を覚えた。

    一度は、依頼などなかった、「それでよい」とこたえながら、なぜこれを覆し、告発文を現教育長に書いたのか。
   ①~④がその主なる理由だと述べている。
  「道義的責任を感じる」とか「『教育の中立性』を信念として確保」するなら、もっと早い段階で告発すべきでは
  なかったか。少し、自分を飾りすぎではないか。
                        (2017.02.03記)             (つづく)

                                           (昨日の風 今日の風 №61)

   次回は告発文の具体的内容について、記述します。
   所用があって掲載は火曜日辺りになります。

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沖縄・安慶田前副知事 「口利き」「人事介入」疑惑 (3) 受験者名のメモ渡す?

2017-02-01 10:41:20 | 昨日の風 今日の風

沖縄・安慶田前副知事 「口利き」「人事介入」疑惑
  (3) 受験者名のメモ渡す?
 
沖縄タイムスはインタビュー記事を掲載した同じ日、次のような記事を掲載している。
 リード記事では、安慶田氏のことを次のように紹介している(概略)。

 豪快で部下の面倒見がいい。困難な課題でも辣腕を振るう。
 教員採用試験合格以来の疑惑が浮上し、
 複数の証言があるが、本人は真っ向から否定している。(リード記事)

 その複数の関係者の声を次のように拾っている。
 「副知事から『よろしく』という話が来ている。どうやって断ったらいいか」
 「公平性の観点から絶対にできない」


  ある関係者(この時点では、具体的な名前は伏せられているが、
  当然のことながら記者は関係者を特定出来ている)による話しとして次のように述べている。

  安慶田氏は複数の受験者の名前や受験番号が手書きされたメモを県教委側に渡していた。
  結果公表に合わせ、依頼に応じられなかった旨を安慶田氏に伝えたところ、
  幹部が副知事室に呼びだされたという。
  この関係者は「露骨な圧力を感じた」と話している

  別の関係者の話として、上記の証言の補足記事を掲載し、証言の信憑性を高めている。
  「詳細は聞いていないが当時、副知事から採用試験の口利きが来ているという認識は持っていた」

  これに対する安慶田氏の意見は、インタビュー(1/30ブログに詳細)の中から拾っている。
  「名誉にかかわる」「断じてない」「(県教委と)人間関係もほどんどない。そんなとこでやったら墓穴を掘
  る」と全面否定したことを掲載している。

      今回で3回目を迎える安慶田氏疑惑の記事です。
  記者の質問内容も、確証を手の内において、被疑者を追いつめていく体勢に入っています。
  あくまでも、記者が手の内のカードは見せず、
  ポーカーフェイスで押し通すところに興味を持って見ています。
  全面否定する安慶田氏ですが、記事の内容では、壁際に追いつめられる姿が浮かんできます。
 
  次の一手を、記者はどんなカードを切るのか。
  追いつめる記者と、追いつめられる安慶田氏の攻防を次回もアップします。
                                        (つづく)
      
           (2017.02.01記)     
(昨日の風 今日の風 №60)

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沖縄・安慶田前副知事 「口利き」「人事介入」疑惑 (2) 一問一答

2017-01-30 11:56:57 | 昨日の風 今日の風

沖縄・安慶田前副知事 「口利き」「人事介入」疑惑
     (2
)一問一答
 一問一答のインタビュー記事の掲載はやはり地元紙の沖縄タイムスだ。
 疑惑報道の裏どり記事として、矢面に立たされた当事者に疑惑の真相を聞くインタビューで、
 疑惑報道記事の18日と同じ日に掲載されている。
 その概要を掲載します。

  -教員採用試験で特定の受験者を合格させるよう、県教育委員会に依頼したとの情報が寄せられている。
 「そんな話はない。断じてない。こんなことはやらないのがぼくの心情。いつの話?頼まれたこともないし、
  知っている人で教員採用試験を受けるような、特定の人はいない。本当の話だ」
  
  
随分切羽詰まった回答の様に感じられる。
  「……ぼくの心情」などと自己アッピールも忘れない。
  「……特定の人はいない。本当の話だ」など、答えなくともいいようなことまで言っている。
  こういうときの回答は、必要最小限度に抑えるのが鉄則です。
 
  ー誤解されるようなことや物、心当たりはあるか。

 「ない。事実では全くない」

 断定する安慶田氏に対して、
この後、記者の質問は具体的な核心に切り込んでいく。  
 徐々に質問の内容が具体性を帯びてくるインタビューのすすめ方は、
 獲物を捕らえたハンターのやり方でもある。

 ー特定の受検者名と受験番号記されたメモを見たとの話もあるが。
 「こんな話がくること自体が意外。前の教育長とも今の教育長とも(依頼できるような)人間関係がない」

 インタビューの内容が具体性を帯びた内容になってきている。
 記者が徐々に手の内を明かし始めてきたのです。
 この時点で、「具体的な何かがある」と気付かないと墓穴を掘ることになるのだが
 気づいた様子がうかがえない。
 ①鈍感なのか ②清廉潔白なのか どちらにしても状況は不利に展開している。

 インタビューはさらに核心に迫っていく。
 -電話で依頼したことはないか
 「誰にやるの? 人間関係もほとんどないところでこんなことをやるのは、墓穴を掘るようなもの」

 「……墓穴を掘るようなもの」と言いながら、実は自らぼけつをほつたことに気付いていない。
 記者の思い通りに進んでいる。「―電話で……」は次の質問への伏線になっている。

 -教委側の人間を副知事室に呼んではなしたことはあるか。
 「教育長は予算の件以外で、ほとんど来ない。人事は教育長に権限があり、やるものだ」

 ついに墓穴を掘ってしまった。このインタビューは、「教員採用口利き」についてのインタビューで、人事
 云々については一言も言及していない。にもかかわらず安慶田氏が、「人事は教育長に権限があり、……」と
 余計なことを言ってしまったのは、同日(18日)に掲載された記事の内容が頭にあったからなのだろう。
 
 追いつめた記者は最後の質問をダメ押しという形でする。
ーもし本当なら進退に関わるか。
「副知事を辞めなきゃいけない。翁長雄志知事の足を引っ張るようになるじゃないですか。こんなことはできるわけがない。僕の揚げ足をとって、蹴落とそうという人の謀略だろう。不愉快だ。知事に迷惑をかけることをやって、なんの得をするのか。政治生命が終わるようなことをやって」

 紙面のインタビュ―はここで終わる。余りに唐突な終わり方なので或いは編集したのかもしれない。
 いずれにしても、報道記事が事実ならば「辞める」と断言した安慶田氏である。
 どんな展開になるのか。
        (昨日の風 今日の風№59)   
 (2017.01.30記)                       (つづく)

 次回はその後の安慶田氏について書きます。

 
  

  













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沖縄・安慶田前副知事 「口利き」「人事介入」疑惑 (1) 事件の発端

2017-01-29 11:00:00 | 昨日の風 今日の風

沖縄・安慶田前副知事 二つの疑惑   
        
「教員採用試験口利き疑惑」、「県教育関係人事介入疑惑」

  全国紙等がこの疑惑事件について報道したのは、1月24日の朝刊からだ。
 沖縄副知事が辞任したことに鑑み、「口利き疑惑」と「人事介入」を報じるようになった。
 
 地元紙の沖縄タイムスは、18日から報道している。
 
 沖縄・安慶田副知事、15年の教員試験で合格を不正依頼か

 本人「断じてない」
 
 疑惑事件の発端である。
 「安慶田副知事が2015年教員採用試験で受験者の合格を働きかけた」
 県教委関係者が複数証言。
 以来に応じず合否に影響はなかったが、試験の信頼性が揺らぎかねない。
 本人は「断じてない」と否定。
 
 更に沖縄タイムスは関係者の証言として、次のように詳細を報道している。
 県教委の職員が副知事室に呼び出され、複数の受検者の氏名や受験番号が書かれたメモを
 直接渡されたり、副知事から県教委に依頼の依頼の電話が掛ってきたしたという。

 こうした働きかけは複数回あり、合計すると2~4人の受験者について依頼があったとみられる。
 県教委は内密に対応を協議し、選考作業に手を加えることはしなかったという。

     
15年実施の教員採用試験では4404人が受験し、最終合格者は451人。
      平均倍率は9.8倍、校種によっては20倍を超えるなど、全国でも有数の「狭き門」になってい。

 以上が最初にメディアに登場した、疑惑事件の沖縄タイムスが伝える内容である。

 それにしても、2015年に起きたであろう「教職員採用試験口利き疑惑」が、今頃になって
 浮上してきたのか。
 どうやらこの情報のニュースソースは、県教委関係の職員であるらしい。
 安慶田(あげだ)
副知事と県教委の表には出せない確執があるようだ。
                           (昨日の風 今日の風№58)
                 (2017.01.28記)            (つづく)
     
     次回は前述の疑惑報道に対し、「事実では全くない」と疑惑を否定し
      真っ向から対立する安慶田副知事への一問一答を取り上げたい。
                                         

   
 

 

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流されていく……

2016-12-31 23:35:43 | 昨日の風 今日の風

流されていく……
  
このまま流されたくはない

 
居眠りして観ていた、「紅白」。
 私にとって、もうこれを見るような年齢ではないのかと思いながら、
 今日の新聞を開く。
 朝日新聞社説は、今年を「言葉」で振り振り返っていた。

 印象的な文章があったので紹介する。
 以下の文章は、消費増税の先送りについての文章だ。

 「確実な未来」である人口減少と超高齢社会に備えるための国民の負担増しを、
 政治家が先送りし、
 多くの有権者がそれを歓迎、或いは追認した。
 医療も介護も年金も生活保護も子育ても、
 財源難にあえいでいる。
 この厳しい現実から目をそむけ、
 社会全体が
 「何とかなるさ」とつぶやきながら、流されていくようだ。

 このまま来年も流されてしまわぬように

 
ひとり一人が、目の前にある「将来」に責任を持って
 嫌なものは嫌だと答えられるような姿勢が必要なのではないか。

 今年も、数分で終わります。

 

 



 

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人口減がもたらす社会的危機

2016-12-27 16:17:22 | 昨日の風 今日の風

人口減がもたらす社会的危機
         出生数100人割れ
 厚生労働省によると 、
 今年国内で生まれた日本人の子どもは98万1千人の見込みと発表された。
 減少し続けてきた出生数がついに100万人を割ってしまう。
厚生労働省の 出生数の年次推移は以下の通りだ。
  昭和45年
 1 934 239人
    昭和55年  1 576 889人
    昭和60年    1 431 577人
    平 成 7年  1 187 064人
    平 成 9年 1 191 665人
    平成28年      981 000人(予測)

  出生数と死亡数 
  
 出生数が死亡数より下回る人口の自然減は10年連続つづいている。
   出生数は前年の100万5677人から2万5千人減少し、死亡数は前年より6千人多い戦後最多の129万6千        
   人。
   つまり、1296000人-981000人=315000人となり、自然減が戦後初めて30万人を超える結果になり       

    ます。
  出生数の減少は、親になりうる世代が減っていることが最大の要因だ(朝日新聞、産経新聞)。
 しかし、長年にわたる少子化で、大台を割るのは時間の問題だった。にもかかわらず、実効性のある政策を打ち出せなかった政府の責任は重い。少子化対策の打つ手打つ手が、後手に回っている。
挙句の果てに、少子化と言いながら、待機児童の問題が社会問題となり、少なくなった児童の受け入れもままならない。児童虐待も社会の構造的な歪みによる面も無視できない。
 若い人たちにとっては誠に生きずらい社会がいま私たちの環境を取りまいている。

 子育てにお金がかかる。仕事と子育ての両立が難しい。
そもそも結婚できるだけの生活基盤が整いずらい社会ではないか。雇用問題(非正規労働者問題)、長時間労働、社会保障(年金問題)等々ちょっと考えただけでもたくさんの不安材料を上げることができる。

 社会環境が未婚化、晩婚化、晩産化の一因になっている。
 平均初婚年齢は上がり続けている(朝日新聞)。
   1995年 夫28.5歳  妻26.3歳 だったのが20年後の2015年には次のようになる。
   2015年 夫31.3歳  妻29.4歳 になり、第一子を出産した時の母親の平均年齢は2011年以降、30
   歳を上回っている。
 婚姻・離婚  
   婚姻は戦後最小の62万1千組(前年比1万4千組減) 
   離婚は21万7千組(前年比9千組減) となる見通しだ。

 子どもたちは社会を支える担い手だ。
 社会保障も経済を支える労働力も出生数の減少していく社会では、
 先細りにならざるを得ない。

 今を生きる私たちに直接かかわる問題も大切だが、
 50年100年という長いビジョンを持たない政治は国を滅ぼしてしまう。

 原発もTPPも避けては通れない喫緊の課題なのだが、
 目先の事のみにとらわれてしまえば、
 子どもたちに希望の持てる社会を提供することは難しくなる。

 目標が変わり、政策が頻繁に変わっていく社会は、国民の不安を増幅させてしまう。
 やがて国民の不安が怒りとなって爆発するのか、無気力になってしまうのか。
 たくさんの事例を私たちは歴史から学ぶことができる。

 誰の社会でもない。この社会は私が生きている社会であり、あなたが生きている社会なのだ。
 一人一人が責任をもって将来に引き渡していく義務があるのだ。

 いろいろのことがあり、
 嬉しかったことも 
 悲しかったことも
 全てを包んで
 今年も数日で終わろうとしている。 


 訪問者の皆様ありがとうございました。
                (2016.12.27記)
(昨日の風 今日の風№56)

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