NPO法人 三千里鐵道 

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【米朝がNYで核検証を協議、米国務省が確認】

2008年08月26日 | 朝米関係関連消息
このニュースを見て思うことを書いてみたい。

 外交というものはその性格上、『国益』と『国益』のせめぎ合いでとすり合わせにならざるを得ないのだが、だからこそ、互いが戦略を持って戦うことになる。
 朝鮮と米国はまさにそのことをしているんだろうなあと感じるのだ。
 一方、朝鮮と日本はというと、感情という化け物がぶつかり合っているような気がしてならないのだ。

 中国を議長国にして北京を舞台にして行われる六者協議は『朝鮮半島の非核化』がテーマであるが、それを実現するためには、『朝米』『朝日』の異常な国家関係の清算が伴わなければならない。
 そうでなければ北が納得するはずがないからだ。

 考えてもみよう。
 1945年に先の大戦が終わって60年以上が過ぎているというのに、侵略と植民地支配の後始末が済んでいない『朝日』の関係は他に例がない。
 1953年に朝鮮戦争が終わり、50年以上が過ぎたというのにまだ休戦協定のままで平和条約になっていない『朝米』の関係も他に例がない。
 この異常な国家関係の改善が伴わない中で朝鮮が『武装解除』するはずがないではないか。

 この朝米直接対話が進んで、ひいては、それに促される形で朝日直接対話も進展することを心から願う。

written by maneappa

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【米朝がNYで核検証を協議、米国務省が確認】
2008/08/26 09:02 KST

【ワシントン25日聯合】米国務省のウッド報道官は25日、ソン・キム6カ国協議担当特使が22日にニューヨークで北朝鮮交渉パートナーに会い「具体的かつ実質的な」協議を行ったと明らかにした。米国はこの問題をめぐり北朝鮮側と周期的に協議を続けており、今後も協議が行われるとした。ただ、折り合いをつけられずにいる北朝鮮核開発計画の検証に関し、突破口を見い出すための進展があったかどうかは言及しなかった。
 米国は北朝鮮に対し、6カ国協議当事国がすべて満足して受け入れられるレベルの核検証システムを整えるべきだとし、北朝鮮のテロ支援国家指定からの解除を保留している。米国は特に、プルトニウムだけでなく北朝鮮とシリアの核協力、ウラン濃縮疑惑なども包括的に核検証体系に組み込むべきとの立場とされる。