酒の三幸

閉店後もこれまで温かく支えてくださったお客様と繋がる場所として、ブログを継続させて頂きます。その後の生活やワイン情報等。

国産ユニークなブレンド白ワイン☆

2015-07-27 21:13:18 | ワイン

うちのお店のお客様は、どちらかというと通年フルボディ赤ワインを楽しまれる方が多かったのですが、私はこう暑いとフルボディ赤は、体にヘビー過ぎてついつい白を飲む傾向にあります。赤ワインご紹介までもうしばらくお待ちくださいませ。

今、国産をじっくり味わうのも楽しみのひとつで、先日二子玉川の東急ストアで国産のセールをしていて目に止まった白ワインを購入しましたので、既に飲まれたことのある方も多いかと思いますが、ご紹介しますね~

シャトーメルシャン・アンサンブル・萌黄(もえぎ)2013

消費税込みで1,300円台だったかな? 国産のブレンドワインに注目してゲット!

福島県、長野県産シャルドネ種主体に山梨県産甲州種をブレンドした奥行のある辛口ワインです。

発酵、熟成いずれの過程もステンレス、樽の両方を用いておりますが、フレッシュな果実風味を壊さない程度の上品な樽使いになっています。

まず飲みはじめは、柑橘系果実の皮の内側をイメージするフレッシュな酸に苦味を伴う風味、続いてわずかに青草を思わせるハーブ系のニアンス、奥に生クリームやヴァニラを思わせる樽由来の香、一貫して苦みがアクセント、この段階では、水菜とリンゴのサラダ(ごまドレッシング)が、とっても合いました。単体よりサラダと一緒にいただいた方が苦みが気にならずスムーズな飲み口に。

時間の経過とともに樽熟によるふくよかさ、エレガントさがアップ、果実感もトロピカリーに。。。この段階になるともう少しボリュームのあるお料理に合いますよね、2,3日前に母が残り野菜に豚肉を加えお好み焼きを作り最後にとろけるチーズをのせたものを作りましたが、そんなのも相性グーッ!だと思います。

抜栓して、空気も抜かずにコルク栓で冷蔵庫に入れっぱなしで今日で2日目ですが、味わいはよりまろやかになり美味しさアップしていました。

いいワインには、ブドウの力を感じますよね

国産の著しい品質向上がうかがえる1アイテムでした

  


鰻とワインの相性☆

2015-07-25 10:31:47 | ワイン

昨日は、「土用の丑の日」で、夏バテ防止に鰻を食べられた方も多いのではないでしょうか?

ちょうど、ブログでご紹介した田崎真也著「ワイン生活」に、鰻を家庭で美味しく食べる方法が書かれてあったのを思い出し、トライしてみよう!と私も昨晩の夕食は鰻にしました~

調理法をご紹介しますと、

パック入り鰻や冷凍の蒲焼の場合、まず赤ワインと付いているタレを小鍋に入れ沸騰させ、鰻を加え煮汁をからめそのまま蒸し煮にします。(煮汁は鰻を入れた時に鰻がかぶる程度に赤ワインの量を調整)

出来上がりの煮汁は、赤ワインの風味はあまり感じられないのですが、タレが少しゆるまりワインの酸味であと口がわずかにさっぱりした感じ、なんといっても鰻の食感が柔らかく臭味もとれて非常に美味しく感じました。

さらに鰻に合うワインについてのは、

鰻は動物性の香が強い素材なので、ワインに動物性の香があり、尚かつ渋みの柔らかい甘味を感じるブルゴーニュ赤、鰻独特の香を消すくらい山椒をかけるのが好きな方は、シャトー・ヌフ・デュ・パープのような多少渋みの強い南仏の赤もOK!鰻に木の芽を添えるのが好きな方は、木の芽の風味を感じさせるロワールのシノンやブルグイユなどの赤。

白焼きには、リュイイ、やサン・ロマンなどのブルゴーニュの芳醇な白ワイン、もしくは木樽の香ばしさとヨード香を兼ね備えたボルドーのグラーヴ地区の木樽熟成白もグーッ!

とありました。

ふむふむ、なるほど。。。

さらに、

日本料理に合わせるワインを考えるとき、「白ワインはハーブの香、赤ワインはスパイスの香」を頭に入れて、日本の伝統的なスパイスに置き換えるとワサビを添えたくなるような料理には白ワインが、山椒や七味をふりかける料理には赤ワインが合うと。

とっても納得

さて、私が合わせたワインは、ブルゴーニュでもロワールでもありません。私の大好きなスペイン・リオハの赤ワイン

<リオハ>シエラ・カンタブリア・クリアンサ2011

ややクラシックよりでモダンとミックスしたような造りです。香は、使用品種テンプラニーリョらしい赤い果実やスミレ花の慎ましやかで上品な香、適度な凝縮感をキープしつつ、木樽熟成による木やスパイスの要素とシルキーなタンニンが溶け合い、落ち着いた風味。鰻に山椒をやや多めにかけると、とても相性よく美味しく感じました

皆さんも赤ワインとタレを使って味付けした鰻、ぜひトライしてみてください

鰻重の盛り方は、ご飯→ご飯にタレをかけて→鰻→鰻にタレを再度かける だそうです。これは、プロの方からうかがいました。 


スーパーで買った安旨白ワイン☆

2015-07-22 14:22:28 | ワイン

酒屋を閉店してから、外にお酒を買いに行くという新たな楽しみが増えました

もちろん自分の店にあるものを飲む方が、納得して仕入れているわけですから失敗はまずないのですが、今は、ハズレも含めお酒を外のお店であれこれ迷いながらセレクトするのもまた新鮮でワクワク感のあるショッピングです

さて、先日近くのSスーパーにて白ワインゲット!

こちらは、すでに私の良く知っているワインなので安心できるのと、なんと言っても税込で700円台とリーズナブルなのが魅力

すでに数本買っておりますが、皆様におススメです

<オーストラリア・ニューサウスウエールズ州>DBセミヨン・シャルドネ 2014

デ。ボルトリは1928年からの歴史あるワイナリー、英国王室御用達ワイナリーとしても有名で数々の受賞歴を誇る老舗ワイナリーです。

使用品種セミヨン70パーセント、シャルドネ30%をフレンチ&アメリカンオークで発酵後、柔らかみと個性を出すために全体の20%をマロラクティック発酵を行うハイコスパ白ワインです。

パイナップル、熟した柑橘系果実、白桃などの果実香にハーブやわずかにヴァニラの香が感じられます。ほのかな甘味とフレッシュな酸のバランスがよく、口当たりも丸くセミヨン種らしいふくらみのある口当り、飲み進むにつれて地中からのミネラルも感じ取れ、けっしてシンプルでなく奥行きのある味わいです。喉越しはフレッシュな果実感のある爽快な印象!

私は、どちらかというと赤を好むタイプなので、白は軽く感じられグラスの進みも早くつい飲み過ぎてしまう傾向がありますが、このボリューム感だとペースを落としてゆっくり飲めるので、お値段も加味すると十分満足感が得られます。

このシリーズは、「シラーズ・カベルネ」の赤もあり、こちらも安い割には濃い目で深い味わいです。

ぜひ、試してみてください

  


カレーと合うワイン☆

2015-07-19 10:20:02 | ワイン

前回に引き続き、田崎真也著「ワイン生活」より、もう一つ皆様にご紹介したい内容があります。

これは、私自身の追究テーマでもありましたが、カレーと合うワインとは?

その回答があったんです!この本に、

カレーのように辛い料理をよりおいしく食べるには、チャツネ、ハチミツ・レモンのように甘いものを合わせるといいらしいです。

この場合甘味が、強すぎる刺激を抑えて味わいをふくよかに豊かにする役割を果たすそうで、具体的には、南仏のミュスカ、ホワイトポートワインなどの白系甘口ワイン、酒精強化ワイン。

ホワイトポートワインは、保存性もあり値段も手頃、炭酸で割っても美味しく、一本家庭に常備しておくことおすすめとありました。

赤ワインでしたら、コート・デュ・ローヌのスパイシーでありながら酸味の強すぎないタイプ、赤ワインの甘口タイプ。ルビーポートも合うそうで、ソースの仕上げに加えれば簡単に深みのある赤ワインソースができますし、冷やしておけば食前の一杯としても楽しめます。チョコレート系のお菓子とも非常にマッチするので女性に喜ばれるそうです。

カレーを切り口に、ポートワインの重宝さも発見でした

甘口ワインとカレーは、結びつきませんでした~ 今度トライしてみようと思います

 


お料理とワインの合わせ方のヒント☆

2015-07-18 11:14:53 | ワイン

前回もお話いたしましたが、閉店後にようやくじっくり読書タイムがとれ、古本屋さんのおじさんがくださったワイン関連の本を数冊読んだところです。

日本のワイナリーの紹介、ワイン生活を楽しむためのコツ、人生とワインを結ぶ等、様々な内容ですが、その中で今まで店内やワイン会でお客様に説明してきたことの再確認ができた一冊の本がありました。

田崎真也著「ワイン生活」(新潮選書)の中で、特にお料理とワインの合わせ方が分かりやすく説明されており、皆様にもお役に立つと思うので簡単にご紹介いたしますね

1.ワインの香がキーポイント

白ワインには、レモン、グレープフルーツなどの柑橘系果実や青リンゴなどの香の他、ハーブ系の爽やかな香があります。

一方、赤ワインには、チェリー、ラズベリー、カシスなどの赤、黒ベリーの香の他、胡椒、シナモンなどのスパイス系の香があります。

それぞれの香が、口中に残っていたり、料理のあとに飲んだ時に、料理とワインがどのようにマッチングするかを考える。

よく、「魚には白、肉には赤」と言われますが、一般的には魚料理には柑橘類やハーブを添えた方が、肉料理にはスパイスを加えた方が美味しくなるという考え方からの発想ですので、それぞれの料理に使用される調味料によっては、この限りではありません。

2.ワインの色と料理の色を合わせる

第31回のワイン会のご報告でも少しだけ触れましたが、ワインとお料理を合わせる上でイメージしやすい方法として、色を合わせる方法があります。

一般にワインの色は、赤、白、ロゼと三種類ですが、田崎氏は五種類に分類しています。

a.グリーン・パターン=柑橘類の爽やかな香のするイエローの濃くないグリーンがかった若草色

b.イエローパターン=甘い果物の香のするイエローの濃い黄金色

c.ロゼ・パターン

d.ライトレッド・パターン=比較的明るめの赤

e.ダークレッド・パターン=濃い黒い血のような色

例として鶏肉を素材にしたお料理を上記の5つのパターンに合わせて紹介しています。

a.蒸し鶏を細かく裂いて、クレソンを加えライム・オリーヴオイルをかけてサラダに仕上げる。

b.鶏肉に卵をつけてピカタにする。あるいはパン粉をつけてバター焼きにする。

c.鶏肉を香ばしくローストする。もしくはソテーしてトマトソースでいただく。

d.醤油、オイスターソースをきかせた鶏肉の中華風炒めや唐揚げ

e.赤ワインで煮込んだシチュー、地鶏の素焼きあるいは照り焼き

ひとつの素材でも調理法により、様々なワインと楽しむことができる例ですね。

ぜひご参考にしてください。