酒の三幸

閉店後もこれまで温かく支えてくださったお客様と繋がる場所として、ブログを継続させて頂きます。その後の生活やワイン情報等。

ファルネーゼ・ヴィーノ・ノヴェッロ2014 10/30(木)解禁!

2014-09-29 20:34:24 | ワイン

 実りの秋、ワインも旬の新酒が国内外問わずこれからどんどんリリースされます

中でもフランスのボージョレ・ヌーヴォーはよくご存知かと思いますが、イタリアにも新酒「ノヴェッロ」があることをご存知でしょうか?

今年は、インポーターさん各社力を入れている商品でもありますから、ぜひ注目して頂きたいのでが、

当店でも、ここ数年たいへん人気が高まっています

ボージョレ・ヌーヴォーに比べ酸味が穏やかで、また果実味の凝縮度も高いので、ワイン初心者には、むしろこちらの方が親しみやすい味わいかもしれません。

タイプの違う新酒の飲み比べも楽しいですよね

ご紹介しましょう

<イタリア>ファルネーゼ・ヴィーノ・ノヴェッロ2014 750ml ¥2,070(税別)

イタリアの権威ある5大評価誌「ルカ・マローニ」において、3年連続最優秀生産者に選ばれている「ファルネーゼ」。価格からは信じられないほどの激旨ワインを次々に生み出し、世界中で絶大な人気を誇っています。ファルネーゼの造るノヴェッロは、溢れんばかりの芳醇な果実味が魅力!ボージョレ・ヌーヴォーに比べ、酸味が穏やかで甘味とのバランスもよく親しみやすい味わいです。使用品種:モンテプルチャーノ、サンジョヴェーゼ

昨年も大好評で瞬く間に完売となりました

イタリア新酒もぜひお試しくださいませ!

※解禁日がボージョレ・ヌーヴォーより、一足早く10/30(木)です。

只今、予約承り中です!人気のあるアイテムですので、ご希望される方はご予約をおススメ致します。

ボージョレ・ヌーボーも同時予約承り中です。詳細は次のブログでご案内致しますが、当店でもパンプを配布しておりますので、ぜひご覧くださいませ。


第24回三幸ワイン会のご報告☆

2014-09-28 17:36:20 | ワイン

今日、今年初めて赤とんぼを発見 季節はすっかり秋なのですねぇ

 

さて、先日自宅にて開催したワイン会のご報告です

今回は、欲張ったテーマで比較試飲! たいへん盛り上がりましたー

 

9月17日(水)午後7時より  テーマ:3つのテーマで2アイテムずつの比較テイスティング

3つのテーマとは、①フランチャコルタのNVと2005年の比較、②同生産者の同クラス、モンテプルチャーノのBIOワインとそうでないものの比較、③ボルドー赤同銘柄の2009年と2007年の比較 です。

まず比較①、フランチャコルタから、

フランチャコルタとは、イタリア・ロンバルディア州のフランチャコルタ地方で瓶内二次発酵で造られるスパークリングワイン。その品質の高さはフランスのシャンパーニュに次いで世界的に認められています。

シャンパーニュとの違いは、フランチャコルタの法がより厳しい規定の中で造られ、味わいは、シャンパーニュが酸が強く重厚なものが多いのに対し、フランチャコルタは酸が柔らかくフレッシュで調和のとれた果実感の親しみやすいタイプのものが多いです。

使用品種は、シャルドネ、ピノ・ネーロ(ピノ・ノワール)、ピノ・ビアンコの3品種が認められていますが、今回セレクトしたものは、シャルドネ100%です。

左から、

①<イタリア>ヴェッツォーリ・フランチャコルタ・ブリュット・アンナータ NV

②<イタリア>ヴェッツォーリ・フランチャコルタ・ドサージュ・ゼロ 2005

①と②では、色合いも全く違いますよね~、

①はフレッシュな柑橘系果実、リンゴなどの爽快な果実感、②は完熟リンゴ、蜜を思わせる果実風味に加え、熟成によりかなり複雑なニアンス、シェリーのような風味が感じられ深みのある味わいです。どちらにも共通しているのは、アフターがキレのよいドライ感!②のワイン名「ドサージュ・ゼロ」は澱抜きした際、目減り分をリキュールで埋めずに栓をすることを意味し、その分ドライ感もアップしますし、熟成の風味をそのままいじらない良さも生まれます。フランチャコルタの場合、この製法が多いそうです。

次に比較②、イタリアでポピュラーな赤品種モンテプルチャーノです。

 左から、

③<イタリア>ファルネーゼ・モンテプルチャーノ・ダブルッツォ2013

④<イタリア>ファルネーゼ・モンテプルチャーノ・ダブルッツォ・ビオ 2012

③と④では、微妙に色合いが違います。③の方が鮮やかな深みある紫色、④の方が黒味を帯びた赤紫色。香も③は、フレッシュベリーや花の華やかな香、香から想像通りのほのかに甘味のある柔らかい果実味の親しみやすい味わいです。一方④は、ベリー風味に地中から汲み上げたミネラルの要素や木のニアンス、③よりもタンニンも感じられ、味わいに奥行きがあり複雑です。

こちらの比較テイスティングはブラインドでどちらがビオかクイズ形式にいたしました。

皆さん、真剣です

ちょっとビオワインについて説明いたしますと、

「ビオ」、「有機」、「自然派」とつくワインには、アプローチの仕方として、大きく3つに分類されます。

ビオロジック=自然を尊重した有機栽培、つまり農薬、化学肥料に頼らない農法。

ビオディナミ=有機栽培+星座や月の運行に準じた農作業+自然物資から生成される調合剤の散布

リュット・レゾネ=減農薬農法

③については、生産者において農薬の使用制限がマチマチで曖昧さが残ります。

したがって一般的には、この中で①②のいずれか、あるいはその一部と取り入れて造られたワインをビオ(有機)ワインと呼びます。

また、これらの農法に加え、醸造過程において、天然酵母の使用、SO2(酸化防止剤)無添加、又は制限、無濾過などの手法を取り入れる場合もあります。

そして、ビオワインと称されるワインは、生産者独自でそのスタイルをとっているもの、ビオの認定機関で認証を受けているものがあります。

セレクトワインは、イタリア政府のオーガニック認定機関C.C.P.B.による栽培認定を受けているものです。機関認定の場合はワインラベルに表示されています。

さて、ビオワインの味わいの特徴として、ただ単に体にやさしい味わいというだけでなく、土壌を大切にする栽培方法から、ブドウの根が地中深くから得た様々な要素が反映された深みのある味わいも感じ取りやすいといえます。ブドウは木なんだということに気づかせてくれるワインなのです。

ブラインドで、どちらがビオか? 皆さん迷うことなく④と当ててくださいました

最後の比較③は、同銘柄ボルドー赤ワインのヴィンテージ違いです。

左から、

⑤<ボルドー>シャトー・ブリュルセカイユ 2009

⑥<ボルドー>シャトー・ブリュルセカイユ 2007

いずれも、ボルドー地方のコート・ド・プールのトップシャトーで評価の高いアイテムです。使用品種は、メルロー55%、カベルネ・ソーヴィニヨン45%、熟成は樽熟成(新樽1/3)。 

色合いは、⑤は鮮やかで濃い目の紫色に対し、⑥はやや透明感のある赤褐色のかかった熟成の色が出ています。

味わいも、2009年はフレッシュな黒系果実風味に樽由来のバニラ、タンニン、スパイスのニアンスが溶け合って豊かでバランスのよい味わいですが、⑥に比べまだタンニン、スパイスのアタックが強く感じられ、元気のよい印象。⑥はフレッシュな果実感を残しつつ、熟成により生まれた複雑な風味や樽由来のスモーキーなニアンスがアクセントになり、口当りもなめらかです。ほのかにアニマルのニアンスも見え隠れします。フレッシュさと熟成感が交錯したイメージです。

さぁーて、しっかりテイスティング終了で、お楽しみの親睦会に突入です

ワインも追加でまずは、乾杯でーす

 

<イタリア>チウ・チウ・エヴォア 2013

追加ワインもイタリアのビオワインです。パッセリーナというイタリアの土着品種で、デリケートで上品な果実香と、ほどよいボリュームの繊細な果実味と酸のバランスがよく、さりげないけれど印象に残る魅力的な味わいです

お料理も続々登場です

煮物(母差し入れ)、豚肉をヨーグルトと味噌で漬け込んだものを焼きまました。

 

味付け半熟たまご(母差し入れ)、ガルビュールもどき(スープが少なかったですね、ごめんなさい

  

アボカドのお刺身、台湾小皿料理「祖師酒家」さんの餃子、(参加者さんからの差し入れ)

 

ワインも頂きました。青森「下北ワインRyo(リョウ)」、やはり減農薬栽培ブドウ使用。品種はピノ・ノワール。ピノにしては黒味を帯びた濃いめの色調で、自然派らしい色合い、はじめセメダインの様なビオワイン独特の香が感じられましたが、それを通り過ぎるとピノらしい赤いベリー、チェリーやミネラルの風味が素朴で心地よく、シルキーなタンニンの柔らかい口当たり。

 

神戸屋さんの新作パン(アップル・シナモン)、フルーツ(差し入れのりんごとピンクグレープフルーツ)

  

ワインが足らずもう一本追加デース

<ボルドー>ミラード・メルロー 2011

VdPクラスながら、メルローの特徴を素直に表現した味わいです。赤系ベリー風味に上品な樽香が溶け込み、シルキーなタンニンと酸味のバランスもよく、なめらかな口当りでミディアムながら、メルローらしい豊かな果実味がしっかり感じ取れます。

 

 今回のワイン達が勢揃いしました~

 

最後にほろ酔い気分で皆さんとご一緒に イエーイ

 

今回は、今年開催のワイン会で好評のテーマ、「スパークリングワイン」、「ボルドーヴィンテージ比較」に加え、今まであまり触れていなかった「ビオワイン」と3つの欲張ったテーマについて探ってみましたが、今回も新たな発見がたくさん得られ、私自身もたいへん勉強になりました。

遅くまでお付き合いくださった参加者の皆様、ほんとうにありがとうございました

 

 

 

 

 

 


ひやおろし第四弾!末廣・純米吟醸原酒入荷☆

2014-09-27 18:04:47 | 日本酒

日本酒人気、徐々にアップしているのが手応えで感じられるこの頃ですが、ひやおろしも秋の旬の酒としての認知度も高くなり、入荷とともに売れ行きが良く、また次のまた次のとアイテムを追加している状態は、売り手としてもとても嬉しく、ありがたいです

今回入荷のひやおろし、全国酒蔵めぐりでダントツ人気の福島・末廣酒造さんのアイテムです

<福島>末廣・純米吟醸原酒ひやおろし 720ml ¥1,300(税別)

昨年仕込んだ純米吟醸原酒を春先火入れしたものをタンクにて貯蔵、一夏熟成させ荒々しい味わいから角が取れ、まろやかな味わいになったところで瓶詰めされたお酒です。

原酒ながらガツンとくる高いアルコール感はなく、米の旨味としっかり溶け合っている感じで、非常に厚みのあるどっしりとした味わいです。

ひやおろしの飲み比べも楽しいですよね、末廣もぜひお試しくださいませ!

原料米:国産米 精米歩合:58% 酒度:+3 酸度:1.8 アルコール度:17度


美しくきれいなオーガニック・カベルネS入荷☆

2014-09-23 19:49:00 | ワイン

こちらも試飲会で印象に残ったひとつ、スペインのオーガニック赤ワインのご紹介です

<スペイン>パレス・バルタ・マス・ペティット 2012 750ml ¥1,550(税別)

こちらの生産者のワインは、以前白ワインで取り扱わせて頂き好評でしたが、今度は赤バージョンです。こちらは女性二人の醸造家が手掛けており、どのシリーズも非常にエレガントで繊細、洗練された綺麗な造りです。

透明感のある赤味を帯びた美しい色合い、スパイス、花、フレッシュな赤、黒ベリーの心地よい香、程よいボリュームの果実味にシルキーなタンニンが溶け込み、柔らかい口当たり、カベルネSの力強さではなく「ソフトさ」を強調しています。ただ単にソフトで軽いのではなく、深い風味やなめらかな口当たりからは、果実本来の個性を大切にした丁寧な造りが感じられますし、品性のある美しい印象です。

凝縮感のある濃いワインがお好きな方も、お体が疲れているときにはこのようなエレガントスタイルのやさしいワインをおススメします 心も体も癒してくれるワインです ぜひ、お試しくださいませ

使用品種:カベルネ・ソーヴィニヨン77%、ガルナッチャ23% 醸造:2~4年落ちのアリエ産バリックにて7ヶ月熟成。

 


豊かで芳しいローヌ白ワイン入荷☆

2014-09-21 12:46:59 | ワイン

今、インポーターさんや酒類問屋さん主催の秋の試飲会が真っ盛りですが、その試飲会で感動した白ワインのご紹介です

<フランス・ローヌ>アラン・ジョーム・コート・デュ・ローヌ・ブラン 2011 750ml ¥1,680(税別)

ローヌの白ワインは、赤ワイン同様温暖な気候のワインらしく芳香豊かで果実味のたっぷりとしたボリュームのある味わいが魅力です これからの季節に最適 中華などボリュームのあるお料理でも相性グーッ

オレンジ、みかんなど皮がオレンジ色の柑橘系果実、花、蜜などの豊かで心地よい香、たっぷりとした果実味ですが、まったりとせずフレッシュで適度な酸味が味わいを引き締めています。香と果実味のバランスがよく、余韻も深くとても印象に残る味わいです。使用品種:ルーサンヌ50%、ヴィオニエ40%、クレレット10% ステンレス醸造、アルコール度:13.1度