酒の三幸

閉店後もこれまで温かく支えてくださったお客様と繋がる場所として、ブログを継続させて頂きます。その後の生活やワイン情報等。

ジュヴシャン97贅沢飲み!☆

2015-07-13 09:10:58 | ワイン

我が家のキープワインも残り2本となり、その内の一本は最後にプライベート用にインポーターさんから仕入れたスペインのテンプラニーリョ(赤)、もう1本は、夫が以前購入してセラーで寝かせておいた97のジュヴシャン。

後者は、秘かに狙いつつも気軽に「開けていーい?」とも聞けず。。。

でも、一昨日「これも早く開けた方が飲み頃過ぎちゃうよ~、友達と飲むなら早く約束して飲んだら、、、」と言ってみたところ、

な、なんと珍しい言葉が返ってまりまして、

「飲んでいいよ」

ワオー

「さ~んきゅー」と言って、とっとと抜栓してしまいましたー

この前のワイン会で2本の古酒いずれも抜栓時にコルクが割れてしまっていますから、それはそれは慎重にとゆっくりゆっくりソムリエナイフを回したのでが、意外や「おや?」と思うほどに、コルクのしっかりとした質感が手に伝わり難無く抜栓成功!

コルク栓を鼻に近づけてみると、悪い香ではないがイイ香でもなく、ちょっと微妙。。。

  

かなり以前に購入したもので、ネット検索でもヒットせず、ワイン名もそのまま記載しますね。

<ブルゴーニュ>Reine Pedauque Millenaire ジュヴレイ・シャンベルタン1997

一口飲んでみると、長い間寝かせて琥珀色になった梅酒の瓶を開けたときのような香、酸を感じさせる古く懐かしい香にスーッとハーブ系の香、まだ果実香は隠れている感じで、口にすると紅茶、タバコなど枯れたニアンスが先行、味わいは酸が突出、もう少し待ちましょう!段階でした。

あまり冷えていなかったので、冷蔵庫の野菜室で40分ほど、

再び試飲、このときはリーデルのバルーン型グラスに入れて。

う~ん!頭角を現してきましたよー

強くはないけれどアニマル系の香、どちらかというと自然派の造りを感じさせる馬小屋をイメージするような干し草、土、動物のフンが入り混じったような、でもけっして不快ではなく、温かみを感じる路線の。。。

この香の段階で、夫はギブ やったー ジュヴシャンは私が独り占め~

味わいにも甘味が加わり、酸とのバランスが見事に整い、そこへ熟成による旨味成分がコ-ティングしているかのごとく、口当たりはまろやかに、温度も最適! ようやくここでイチジク、フランボワーズなどを思わせる果実風味が支えになっていることが感じられ。。。私好みの熟成感!

ちなみに飲んでいるときの私のシーンとは、食後の「読書」でありまして

閉店後ようやく残務処理だけで仕事がスローペースとなり私のフリータイムが増えたことで、充実した読書タイムゲット!

実は、営業中に商店街の古本屋のおじさんがワイン関連の本が手に入るといつも持ってきてくださっており、なかなか読めずにおりました。それを今集中して読んでおりまして、お蔭様で嬉しいひとときを過ごさせて頂いております。

それもジュヴシャンとともに

なんと贅沢なひとときでございましょう

デリケートな古酒は開けたら、その日のうちに飲み切った方がよいと言われますが、今日で3日目、昨日も美味しさキープでしたから、まだ大丈夫でしょう でも今日で無くなるのは確か

短い間でしたが、至福の贅沢読書をさせてくれた夫に感謝ですかね

 

 


癒しの常温白ワイン☆

2015-07-10 10:41:33 | ワイン

お天気がやっとこさ~晴れましたね~

梅雨明け宣言が待ち遠しいこの頃ですが。。。

一作日、外出から戻ったら無性に白ワインが飲みたくなって、まだ冷やしていない常温の白を開けました。

皆さんもご経験がおありかと思いますが、ワインは冷やすとスッキリ感アップ、温度が上がるとボリューム感アップしますよね~、

久しぶりに私の好きなイタリアのガルダ・シャルドネ(フレッシュタイプ)、常温でも感動ものでしたね~

<イタリア>カンティーナ・カステルヌォーヴォ・デル・ガルダ・シャルドネ2013

疲れていたせいか、常温でもなまぬるい感触が不愉快にならず、むしろ味わいで癒される方が優っていて、心地よかったです

もともとシャルドネは、繊細で個性を主張しない品種ですが、ガルダはとても色付きがよく、常温では尚のこと果実風味のボリュームたっぷり! 熟した柑橘系果実、トロピカルフルーツや蜂蜜のニアンスが疲れた体を癒してくれるような、美滴々でした

そして二日目の昨晩、今度はしっかり冷やしていただきましたが、味わいは全く変わりましたー

一昨日に比べ複雑性がアップ! 石を思わせるミネラル感、ハーブのニアンスにアフターの酸が昨日より強く感じられ、全体的に豊満なニアンスからスタイリっシュでタイトになった感じ、それはそれはでイイ感じ~でして。。。ワインは味わいが変化するから楽しいですよね

皆さんも温度変化や日による違いで、楽しい飲み比べ試してみてくださ~い

 

 


店内及びバックヤード撤去作業完了!

2015-07-08 10:20:27 | つぶやき

一昨日、店内及びバックヤードの撤去作業完了いたしました。

倉庫や店内の冷蔵設備などが、大きな音とともに切り裂かれ運ばれていく様を目の当たりに見て、グーッと込み上げるものがあり、覚悟はしておりましたがやはり悲しい気持ちになりました

今まで苦楽をともにした、冷蔵、空調設備、棚、倉庫達に心から「ありがとう」と言ってお別れしました。

これで、裏口も店内も何も無くなり、今までとはすっかり景色が変わってしまいました。

帰宅したとき、入り口が一瞬分からなくなってしまうこともあります

現実の運びとともに気持ちにけじめをつけて前へ向かってていかなければなりませんね!

前進あるのみ! ゴーゴーレッツゴー


印象に残った閉店打ち上げ白ワイン☆

2015-07-05 09:31:07 | ワイン

皆さん、憂鬱な雨の日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか?

閉店するに当たり、最後にプライベート用に仕入れたワインを先月30日、打ち上げに開けたのですが、その中で印象に残った白ワインをご紹介しますね~

<イタリア>アパッツィア・ディ・ノヴァチェッラ・リースリング2013

この季節になると、リースリングが飲みたくなるんですぅ ワイン会のブログでも触れましたがリースリングの魅力は、フレッシュタイプでもシンプルな果実風味にとどまらず、オイリーな地中を思わせるミネラル、花、蜜などの要素が盛り込まれ、とても奥行の深さを感じさせてくれる味わいで、木々の緑や花々の美しい季節にベストマッチするのです。

イタリアのリースリングはあまり経験がなかったので、オーダーしてみました。

こちらのリースリングは、イタリア北部のトレンティーノ・アルト・アディジェ産。ワインメーカーは、1142年よりブドウ畑所有の修道院で、古くはヴェネツィアに向かう巡礼者の休憩所として利用され、ここで造られたワインで疲れた巡礼者を癒していたそうです。ちなみに生産者名のノヴァチエッラはラテン語で「NOVA=新しい」、「CELL=住まい」の意味だそうです。現在では、イタリア最北の生産者として、その名を馳せております。

癒しのワイン、さてこのリースリングは

まず、色づきの良さに感動 淡い緑がかった濃い目の黄色でした。ごめんなさい写真撮るの忘れました

柑橘系果実、白い花、ジャスミン、蜂蜜、ミネラルなどの芳香が豊かに広がり、色から想像通りのまるでレモネードのような風味の豊かでまろやかな果実味が口中を支配します。まさに疲れを癒すために自然の恵みからビタミン補給しているようなイメージです。

喉越しはフレッシュで爽快な酸が味わいを引き締めます。

フレッシュな素材を生かしたお料理だけでなく、少しボリュームのあるお料理にも合います。

打ち上げ時に、塩麹漬けの鶏肉を焼いたのをお出ししたのですが、マリアージュ、グーッでした

お値段は、小売でだいたい¥2500~3000くらいでしょうか?

お値段、味わいともになかなかリッチなリースリング、お店の最後を飾るにふさわしい魅力的な味わいでした

 


深謝!!!☆

2015-07-02 06:14:00 | つぶやき

皆様、おはようございます。

一昨日は、母の手作りぬか漬けも早い時間帯で完売となり、無事に全商品完売で閉店することができました。

少々早く閉店させて頂いたのですが、裏口よりお客様が次から次へとご丁寧にご挨拶にお越し頂き、ほんとうに有難く感無量の思いでした。

その晩は、がらんとした店内で、お客様から頂いた花々に囲まれて、家族と親しくさせて頂いた方々と、打ち上げをいたしました。

父の写真も仲間入り、きっと全てを受け止め「よくがんばった!」と思ってくれているのでは。。。

まだ残務処理が山積しておりますが、ひとつひとつ片付け、新しい人生の扉までたどり着きたい思っております。

今、たくさんの方々から頂いた温かいエールが、私の心の支えです。

名前のごとく、私はしあわせ者だなぁとつくづく思います。

ほんとうに、皆様ありがとうございました。

また、皆様のお役に立てる日が訪れること、そしてまたお会いできることを信じて、

今後とも宜しくお願い致します。

酒の三幸  吉岡幸子

  

 

追伸:ブログは、あと1ヶ月くらいはタイトルを変えず「酒の三幸」のままで続けさせて頂きます。