我が家のキープワインも残り2本となり、その内の一本は最後にプライベート用にインポーターさんから仕入れたスペインのテンプラニーリョ(赤)、もう1本は、夫が以前購入してセラーで寝かせておいた97のジュヴシャン。
後者は、秘かに狙いつつも気軽に「開けていーい?」とも聞けず。。。
でも、一昨日「これも早く開けた方が飲み頃過ぎちゃうよ~、友達と飲むなら早く約束して飲んだら、、、」と言ってみたところ、
な、なんと珍しい言葉が返ってまりまして、
「飲んでいいよ」
ワオー
「さ~んきゅー」と言って、とっとと抜栓してしまいましたー
この前のワイン会で2本の古酒いずれも抜栓時にコルクが割れてしまっていますから、それはそれは慎重にとゆっくりゆっくりソムリエナイフを回したのでが、意外や「おや?」と思うほどに、コルクのしっかりとした質感が手に伝わり難無く抜栓成功!
コルク栓を鼻に近づけてみると、悪い香ではないがイイ香でもなく、ちょっと微妙。。。
かなり以前に購入したもので、ネット検索でもヒットせず、ワイン名もそのまま記載しますね。
<ブルゴーニュ>Reine Pedauque Millenaire ジュヴレイ・シャンベルタン1997
一口飲んでみると、長い間寝かせて琥珀色になった梅酒の瓶を開けたときのような香、酸を感じさせる古く懐かしい香にスーッとハーブ系の香、まだ果実香は隠れている感じで、口にすると紅茶、タバコなど枯れたニアンスが先行、味わいは酸が突出、もう少し待ちましょう!段階でした。
あまり冷えていなかったので、冷蔵庫の野菜室で40分ほど、
再び試飲、このときはリーデルのバルーン型グラスに入れて。
う~ん!頭角を現してきましたよー
強くはないけれどアニマル系の香、どちらかというと自然派の造りを感じさせる馬小屋をイメージするような干し草、土、動物のフンが入り混じったような、でもけっして不快ではなく、温かみを感じる路線の。。。
この香の段階で、夫はギブ やったー ジュヴシャンは私が独り占め~
味わいにも甘味が加わり、酸とのバランスが見事に整い、そこへ熟成による旨味成分がコ-ティングしているかのごとく、口当たりはまろやかに、温度も最適! ようやくここでイチジク、フランボワーズなどを思わせる果実風味が支えになっていることが感じられ。。。私好みの熟成感!
ちなみに飲んでいるときの私のシーンとは、食後の「読書」でありまして
閉店後ようやく残務処理だけで仕事がスローペースとなり私のフリータイムが増えたことで、充実した読書タイムゲット!
実は、営業中に商店街の古本屋のおじさんがワイン関連の本が手に入るといつも持ってきてくださっており、なかなか読めずにおりました。それを今集中して読んでおりまして、お蔭様で嬉しいひとときを過ごさせて頂いております。
それもジュヴシャンとともに
なんと贅沢なひとときでございましょう
デリケートな古酒は開けたら、その日のうちに飲み切った方がよいと言われますが、今日で3日目、昨日も美味しさキープでしたから、まだ大丈夫でしょう でも今日で無くなるのは確か
短い間でしたが、至福の贅沢読書をさせてくれた夫に感謝ですかね