春の訪れを願って、一足先にブログのテンプレートを「おひなさま」に変えました![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_warai.gif)
今年の私の目標は、一日一日をかみしめて過ごす、季節を感じて過ごすということ!
通りを歩いているとお店のディスプレイがやはりおひなさまになっているところもあり、季節の移り変わりを感じます![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/onpu.gif)
ブログも衣替えで編集も新鮮な気分です![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/usagi.gif)
さて、お待たせいたしました。1/13(水)開催の第10回三幸ワイン会のご報告です![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hand_iine.gif)
いつもの通り自宅キッチンにて午後7時より、今回も7名と多くの参加者の皆さんをお迎えし、賑やかで楽しいひとときとなりました![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hearts_pink.gif)
今回のテーマは「ブルゴーニュワインの魅力に迫ろう!」です。ブルゴーニュワインの魅力はまさに無限大!語りつくせるものではありませんが、私達なりに語れる精一杯の表現をしてあげようというのが目標です。
1月に開催されたインポーターさん主催のオールドヴィンテージ・ブルゴーニュワイン試飲会&セミナーに出席したのをきっかけに、そこでセレクトしたワインを中心にご紹介し、試飲会で感じたこと、セミナーで得た情報などをお話しながら、会を進めさせて頂きました。
まずは、資料をもとに説明を・・・今回はブルゴーニュにしぼって、しかもオールドヴィンテージにトライということで、初心者の方から愛飲家の方までを対象にどこを切り口にどう進めればよいのか、準備の段階で大変苦労いたしました。参加者の皆さ~ん!ご理解頂けたでしょうか![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/eq_2.gif)
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要点は、3つ、
①ブルゴーニュワインの魅力・・・単一品種(赤ピノ・ノワール、白シャルドネ)、繊細&奥深い、ぶどう本来のもっている力の偉大さ(試飲会でオールドヴィテージを試飲しての実感!)
②採用ワインのルモワスネ社について(ワイン用語の説明付き・・・ネゴシアン=ここではブドウ買い付けワイン商、ドメーヌ=ブドウ畑を所有し、栽培からワイン醸造、瓶詰めまで一手に手がける生産者、テロワール=気候、土壌なのどブドウ生育をとりまく環境)
ルモワスネ社はブルゴーニュのネゴシアン&ドメーヌ、古酒で定評があり、ワインメーキングの方針は、できる限り自然に人為的介入をミニマムにテロワールの特徴を引き出す、昔ながらのつくりにこだわる。
③採用ワインのAOCの一般的特徴
まずAOCとは何ぞや?これを説明しないことにはテイスティングには入れないので・・・
AOCとは「原産地統制名称法」の意味で、このワインは〇〇産だよと名乗るには、生産地域、品種、アルコール度、収穫量、栽培法、醸造法、熟成法など様々な項目の条件をクリアしないといけないのです。そしてその生産地域が狭まるほど、ワインのランクがアップしよりミクロなテロワールが反映した個性豊かな味わいが堪能できるというわけです。ブルゴーニュにおいては生産地名に畑の区画名が記載されているものがそれに当たり、畑も1級畑(プルミエクリュ)と特級畑(グランクリュ)があります。
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今回は古酒を試すのでテイスティング方法の説明も詳細にさせて頂きました。
まず白から、 (テイスティングコメントは皆さんから出た感想も入れてまとめました!)
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左より
①ルモワスネ・ブルゴーニュ・ブラン・ルノメ2009
輝きのあるグリーンイエロー、けっして淡くなく果実の豊かさがうかがえる色合いです。白桃、白い花、レモン、ライムなど柑橘系果実、樽由来のクリーム、バターなどの乳製品の香、スモーキーなニアンスも感じます。これらの香は時間の経過とともに変化し見え隠れします。一環してフレッシュな酸味のアタックが強くしだいに柔らかさもでてきますが、アフターの余韻まで続きます。
②ルモワスネ・ブルゴーニュ・ブラン・ルノメ2007
①より若干色合いが濃い目です。たった2年の違いですが、香、味わいともにフレッシュ感だけでなく複雑なニアンスも感じられ、違いがはっきりわかります。フレッシュな果実や花の香の他にハーブ、湿った木を思わせる香、タールのような鉱物的な香などが混ざり合い複雑で味わいに奥行きを感じます。アフターの余韻も豊かな酸味だけではなく複雑感が伴います。
次は、一気に飛び越えてグラン・クリュへ、
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じゃーん!
③ルモワスネ・コルトン・シャルルマーニュ・ダイアンモンド・ジュピリー2001
お値段も1万円以上と高価なワインでございますが、今回は10回記念ということで私からのプレゼントワインとさせて頂きました。
まず、色から違う!皆さん感動の声が上がりました~
輝きの美しいゴールド色、粘性も強く味わいにトロリ感を想像させます。柑橘系果実の他、洋ナシ、パイナップルのような甘味を帯びた果実の香やゼラニウムの花、洗練されたオイルの香、オーク由来のスモーキーな香、にスパイスのニアンス。味わいは酸味も丸く刺激的でないので安心感があります。非常にまろやかで蜂蜜のニアンスも感じられ厚みのあるボディ。アフターの酸の切れ方にスーッとフェイドアウトするやさしさが感じられ、元気のある①②とは別格の品性を感じる。まだまだ熟成のポテンシャルを秘めた逸品です。
続きまして赤へ、
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左より
④ルモワスネ・サントネ2009
色合いは鮮やかな透明感のある赤紫色。一般的なピノ・ノワールの色合いよりも濃い感じです。色から想像する通り、赤系ベリーの香だけでなく黒系ベリーの香も感じられます。(サントネの特徴)口にふくむとスパイシーな強いアタック、鉄分を思わせるミネラル感、若いタンニンも感じられます。ピュアで甘酢っぱい果実風味、時間の経過とともにキャンディやジャムを連想する香も立ちます。まだ元気でピチピチしたニアンス。
⑤ルモワスネ・サントネ1992
グラス手前のコルク、オールドヴィンテージのコルク、長くてしっとり柔らかな感触です。④に比べ色合いも熟成の色、オレンジがかった赤色。香も複雑です。熟成により生まれた腐葉土、動物、甘草(胃薬、漢方薬、病院のにおいの様な)などの香がします。タンニンはこなれてしなやか、甘酸っぱいザクロジュースや黒系果実の風味から時間の経過とともにポートワイン、紹興酒などの風味を伴います。ジビエ(野生動物の意。一般的には鹿)料理に合いそうと声が上がりましたが、まさしく! サントネはゆっくり熟成型といわれますが、こちらもまだまだこれからが楽しみな味わいでした。
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左より上記のサントネ④⑤、そして一番右が、
⑥ルモワスネ・ブルゴーニュ・ルージュ・キュヴェ・スペシャル1998
こちらは、厳選した質の高い村名ACクラスをより手頃な価格でルモワスネの世界観を提供できるようにACブルゴーニュに格落ちさせたもの。熟成したピノ・ノワールの典型的な香が感じられます。
⑤にくらべ若干赤みの強い色合い、⑥より若い感じが把握できます。⑤のような熟成香はしっかりと感じられましが、まだピュアな果実感も残っており、ほのかな甘味と酸味のバランスもよく味わいに奥行きが感じられ、やはりこのクラスにしては村名ACクラスの寄せ集め、贅沢でハイコスパな味わいといえます。
最後のシメは・・・
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⑦ジュヴレ・シャンベルタン・プルミエクリュ・ラヴォー・サンジャック1997
ジュヴレ・シャンベルタンでも人気のある一級畑。色合いは黒味を帯びた透明感のある熟成色(シャンベルタンの特徴)。はじめにホコリの様な香、しだいに熟成シャンベルタン特有の動物香を強く感じます。やはり腐葉土や甘草の香も伴います。熟成によりキメ細やかなタンニンが感じられ、骨格のあるしっかり感&しなやかなエレガントさのある味わい、コルトン・シャルルマーニュのようにアフターがスーッとひくような品性を感じます。97ヴィンテージは天候不順で難しい年と聞いておりますが、そんなことは微塵も感じさせない味わいでブドウのもつ底力を感じます。セミナーでルモワスネ統括責任者の方がおっしゃっておりましたが、ワイン造りではじめの選果がとても重要とのこと、うなずけます![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_zzz.gif)
本日のワイン勢揃いいたましたー
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左より試飲した順番に並んでいます。
熟成の進んだワインとはどういうものか、参加者の皆さんには少しでも把握して頂ければ嬉しいです![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hand_goo.gif)
特にグレイトワインは味わいはもちろんのことアフター(飲んだあと)の印象が素晴らしい
キレイに消える、そこに気品、優雅さが感じられます![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kirakira.gif)
また、オールドヴィンテージにおいては熟成により複雑な要素が付加されますから、時間の経過とともに眠りから覚め、味わいがどんどん変化していく楽しみもありますね。
今回は前置きの説明も長く、テイスティングにも時間かけましたので、お疲れになったかと思います。
でも、このあとの懇親会は盛り上がりましたね~![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_yaho.gif)
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この続きは、次回ご報告いたします。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/fuki_yonde.gif)