酒の三幸

閉店後もこれまで温かく支えてくださったお客様と繋がる場所として、ブログを継続させて頂きます。その後の生活やワイン情報等。

19日ボージョレ・ヌーヴォー解禁☆

2015-11-16 14:28:14 | ワイン

早いもので、ヌーヴォー解禁も今週の木曜日となりました。

昨日もあるデパートさんで「ヨーロッパワイン特集」と題して試飲販売のお仕事だったのですが、お客様の中には、試飲販売よりヌーヴォーの方に関心のある方もいらして、ちょっとやりずらかったです。。。

私も19日から4連勤でスーパーさんでのヌーヴォーの試飲販売のお仕事が入っておりますので、解禁後になってしまいますが、おすすめアイテムがありましたら、追ってお知らせ致します。

私が毎年ご紹介していたヌーヴォーでイチオシは、なんといっても、下記のアイテムです。

品質の安定度も感じられ、安心して皆様におすすめできます。ヌーヴォーは軽いというイメージがある中で、適度な凝縮感と深みのあるヌーヴォーです。ゴールドラベルが目印、どこかで見かけましたら、ぜひお試しください。昨年のご案内をご紹介しておきます。今年は、プライスがもう少しアップするかもしれません。

4.ドメーヌ・レ・グリフェ・ボージョレ・ヌーヴォー2014 750ml ¥2,380

★トロフェ・リヨン金賞受賞の常連!(トロフェ・リヨンとはボージョレ・ヌーヴォ―唯一の公式コンクール)

リピーター率の高い人気のヌーヴォー!樹齢46~65年の古木使用、自然と環境に配慮した昔ながらのブドウ栽培。ノンフィルターのためフレッシュな果実風味が最大限に引き出され、酸はほどよくレッドベリーのような果実風味は熟度が高く、ボリューム感のあるしなやかな味わいが魅力です。

 同じ生産者で、ワンランク上の「ヴィラージュ・ヌーヴォー」もありますが、私は、こちらをおすすめ致します。

旬の味わい!ぜひお試しくださいませ~


おすすめワイン第3弾「2千円台のピノ・ノワール」☆

2015-11-12 10:19:36 | ワイン

この1ヶ月のお仕事で印象に残ったワイン第3弾は、「ピノ・ノワール」です。

南半球国、南仏のピノは、凝縮度も高く、若いヴィンテージからしかもリーズナブルな価格帯で気軽にお楽しみ頂けるものも多くありますが、ブルゴーニュタイプでご納得頂ける味わいとなると、3千円以上してしまうのがほとんど。

今回、2千円台のブルゴーニュ・ピノで、これは!と思うものに出会えましたので、ご紹介です。

<ブルゴーニュ>クロサンジャック・ブルゴーニュ・ピノ・ノワール 2010 約¥2500(税抜き)

本場フランス三ツ星レストランで、グラスワインとして供されるワインだけあり、ピュアな果実感にとどまらず地中からのミネラルや上品な樽のニアンスも感じ取れ、若干の複雑性がワインに奥行きを与え、深みある味わいです。余韻もたいへん心地よいです。本格ピノ・ファンのお客様にもこの価格でこの味わい!と好評でした。

全般的に赤ワインは濃厚タイプがお好きな方が多く、なかなかピノ・ノワールをご紹介できませんでしたが、やっと機会がめぐってまいりました。

インポーターは、成城石井さんです。

ご興味ある方は、ぜひお試しくださいませ~!

クロサンジャックのシリーズは、他に日本酒を思わせる風味が印象のシャルドネ、ミネラル豊かなスッキリとしたクレマン(スパーク)がありますが、いずれも同じ価格帯で魅力的アイテムです。合わせてお試しください。


おすすめワイン第2弾「白ワイン&スパークリングワイン」☆ 

2015-11-11 09:51:55 | ワイン

試飲会のお仕事でここ1ヶ月印象に残ったワインのご紹介の続きです。

今回は白ワイン&スパークリングワイン、

まず白ワインから、

<フランス南西部>ドメーヌ・オルジェルス・ソーヴィニヨンブラン&グロマンサン ¥1620(税込)

柑橘系果実に青草、グリンハーブの香が特徴のソーヴィニヨンブランに芳醇なグロマンサンのブレンドワイン、ソーヴィニヨン特有の青草香はそんなに強くなく、奥に蜜、花が上品に感じ取れる香、冷えが強いと大変スッキリした飲み口だけれど、温度が高まるとグロマンサンの豊満さが出てきます。喉越しにひっかかりのないスムーズ感もまた魅力!お値段もリーズナブルでとても人気が高かったワインです。インポーターは㈱ベリータさん。

<ボルドー>シャトー・トゥール・ビショー 2013 ¥2700(税込)

使用品種が不明なのですが、ソーヴィニヨンブランと他の品種のブレンドだと思います。ソーヴィニヨンブランの特徴よりも、蜜、花の香の要素が強く、口に含むとたっぷりとした果実味が広がります。セミヨンの比率が高いようなニアンスです。酸もマイルドでこれから秋、冬にかけて最適なボリューム感の果実風味が魅力です。大丸さん直輸入のアイテムです。

次に、スパークリングワイン、こちらはイタリア産、

<フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア>コッラヴィーニ・イル・グリージョ ¥2470(確か?税込) 

繊細でミネラリーな白品種シャルドネ50%、ピノ・グリージョ50%使用。イタリア産のシャルドネは、とても上品な果実香が心地よいものが多いように感じますが、こちらのスパークも青リンゴ、洋ナシ、白い花、蜜など心地良い香にキメの細やかなクリーミィな泡立ちがやさしく、爽やかな飲み心地です。インポーターさんは日欧商事㈱さん。

 

 


おすすめ「濃厚赤ワイン」パート2☆

2015-11-10 11:38:40 | ワイン

前回に引き続き「濃厚赤ワイン」のご紹介です。

まずは、ボルドー赤、たまたま大丸東京さんの催事で熟成ボルドーをお勧めする機会に恵まれ、久々に感動したワインがあります。

<メドック・サンテステフ村>シャトー・カプベルン・ガスクトン 2006 ¥5400(税込)

ワイン名のガスクトンとは、メドック格付け3級ワイン「カロン・セギュール」の元オーナーの名前で、その方が実際に住まわれていたシャトーのものです。「カロン・セギュール」は、バレンタインディでも大変人気、エチケットにハートが描かれていると言えば、皆さんお分かりの方も多いかと思います。

さて、このワイン、凝縮した果実味と熟成によるこなれたタンニンとの調和は申し分なく、何より風味、まだフレッシュ感を残しつつも、熟成によって生まれたエキゾチックな、なんとも言えない風味が大変心地よいのです。

少しお高くても、この味わいならと購入されるお客様も多かったです。

世界中のファンから愛されていた元オーナー、追悼の意も込めて、今バックヴィンテージに注目が集まっているとか。。。

そういう意味からも世界の大舞台で輝く「カロン・セギュール」と比べ、こちらのアイテムは、たいへん貴重な隠れアイテムと言えるでのでは?

<コート・ド・カスティヨン(ボルド―右岸)>シャトー・ペイロー 2011 ¥3996(税込)

フランスで最も広く流通している専門誌「ギドアシェット」で「クープ・ド・クール」(心に残るワイン)賞を受賞! 評価においてボルドー右岸の最高格付け「シャトー・ペトリュス」に勝ったと脚光を浴びたワインでもあります。80年以上の極上メルロー100%使用の目の詰まったような濃密感が魅力!ヴィンテージが2011なので若干元気の良さを感じますが、時間の経過でタンニンもシルキーに。飲み応えのあるボルドーです。

 

続いて、チリワイン。

こちらは、試飲即売の取扱品ではないですが、クイーンズ伊勢丹さん、ザ・ガーデンさんなどのお客様に大変人気の高い飲み応えのあるカベルネSです。まだ私もトライしていないのですが、お客様やお酒売り場担当者のお話をうかがい、ぜひおすすめしたいアイテムです。ご紹介したボルドーは、デイリーでいただくには高価なお品ですが、こちらはまだ手の届く価格帯です。

<チリ>モンテス・アルファ・カベルネ・ソーヴィニヨン2011 ¥2376(税込)

うかがったお話から想像して、濃厚な果実味に豊かで細やかなタンニンが溶け込み奥行のある深い味わい、おそらく香、風味ともに樽香のアクセントがあり、シンプルでないニアンス。

インポーターがエノテカさんなので、こちらは身近でゲットできそうです。

私も近いうちに試してみます。ご存知の方も多いかもしれませんが、まだの方はぜひどうぞ~!


おすすめワインのご紹介・第一弾「濃厚赤ワイン」☆

2015-11-03 09:05:14 | ワイン

これから、数回にわたり、ここ1ヶ月のお仕事で出会ったおすすめワインをご紹介しますね~

機会がありましたら、ぜひお試しください。

第一弾は、「濃厚赤ワイン」です。

先月は、イタリアワイン担当のときが多く、全般的に南部イタリアの浸透度が日本でも高くなったなぁというのが印象です。それだけ南部の品質向上が著しいということだと思いますが、今まで知られていなかった州産のものも多く出回っています。

まず、プーリア州のプリミティ―ヴォ(品種名)は、ほんとうに人気が高いです!南部でも先駆けて世に送り出されたワインです。品種名を覚えていらっしゃる方も多いですね。 

 特徴は、なんといっても熟した果実の凝縮感、甘味を伴うものも多く、熟成方法にもよりますが、少し土のニアンスや地中からのミネラルを感じ取れたり、スパイスの要素を感じるものもあります。カリフォルニアで栽培されるジンファンデルと同じ品種と言われますが、特徴は少し違うと思います。

プリミティーヴォは、ジンファンデルの様な赤系ベリーを中心とした華やかな風味より、もっと深みのある奥まった要素が強いように思います。凝縮感の中にフランス品種にはないイタリアンテイストが感じられるのもまた魅力です。

<プーリア>プリミティーヴォ・フィオーレ・ディ・ヴィーニャ2012 ¥3240(税込)

大丸東京さん直輸入の商品です。濃厚でしっかりとした力強さとまろやかさを合わせ持つ飲み応えのある味わいです。

<プーリア>ファンティーニ・プリミティーヴォ2013 ¥1512(税込)

上記のワインよりもミディアムよりですが、プリミィティーヴォの特徴がよく出ています。甘味があるので親しみやすく、ご年配の方にも気に入って頂けたワインです。インポーターは㈱稲葉さんです。

もうひとつ、南部イタリアで覚えておいて頂きたい品種は、アリアーニコ、こちらは、若干プリミティーヴォよりも赤系果実の風味が強めかもしれません、香高く力強いタイプのワインが生まれます。DOCG(最上級格付け)ワインではカンパーニャ州のタウラージや、バジリカータ州のアリアーニコ・デル・ヴルトレ・スペリオーレなどが有名です。

ご紹介するワインは、ブレンドワインですが(日本でも人気のモンテプルチャーノ80%にアリアーニコ20%ブレンドしたタイプ)金賞受賞したもので、フル寄りのミディアムながら、フレッシュベリーの果実香が非常に心地よく、香のボリュームに伴うほどよい厚みの果実味、柔らかいタンニンの滑らかな口当りが素晴らしく、お客様にも大好評のワインでした。

<モリーゼ>アンティコ・ブラゾ-ネ・ビフェルノ・リゼルヴァ ¥1706(税込)

インポーターはエノテカさんです。木樽熟成も18ヶ月と長くしておりますが、果実風味が支配している感じです。フレッシュ感はけっしてにぎにぎしくまとわりつくものではなく、適度な華やかさの中にも深みの感じられるバランスのよい味わいです。

イタリア南部のワイン、イタリア品種ならではの個性のある味わい、ぜひお試しください。

次回は、「濃厚ワイン」の続き、ボルドーとチリの赤をご紹介しまーす!