ブログ更新、間が空いてしまってごめんなさいですぅ
実は、トラブル発生でインターネットが作動しない状態が続いておりました
やっと、復旧してやれやれです
大変お待たせいたしました~
第28回三幸ワイン会のご報告です
2月18日(水)午後7時より 自宅キッチンにて
テーマは、「カリフォルニアワインのエレガントスタイルを堪能しよう!」です
ブログを通して度々お伝えしておりますが、今の世界のワインの動向として、上品さ、洗練感、気品、優雅さといったエレガントな要素を取り入れる傾向が強くなってきています。
これは、やはり世界のお手本であるフランスワインを意識していることが大きな要因のひとつであると思われますし、またお料理とのマリアージュを考えたワイン造りの傾向が強くなってきたとも考えられます。
今回のテーマであるカリフォルニアワインにスポットを当ててみますと、カリフォルニアワインの従来のイメージは、「若いヴィンテージから楽しめる凝縮度の高くアルコール度の高いパワフルな味わい」というのが主流でした。が、近年は単にアロマティックで濃いワインではなく、さらにブラッシュアップされ、繊細さを伴った綺麗でなめらかな口当りのもの、樽香は控えめで果実味を大切にした上品な造りのもの、凝縮感よりも余韻の深さに重きを置いたスタイルのものなどエレガント指向のものが多く見受けられます。
ワイン会開催日の直前にカリフォルニアワインの試飲会に参加する機会に恵まれ、そこで印象に残った白2アイテム、赤3アイテムをご紹介しながら、参加者の皆さんと比較試飲を楽しみました
セレクトワインは、カリフォルニアでも最重要生産地ノースコーストを代表するナパ、ソノマのプレミアムワインとピノ・ノワールで評価の高いオレゴン州のワインです。
まずは、白ワインから、
写真左から
①ジラード・ソーヴィニヨン・ブラン・ナパ・ヴァレー2013
ソーヴィニヨン・ブランはアロマッティックで個性を主張するタイプの品種ですが、こちらは香りも穏やかで、味わいはミネラル豊かでフレッシュな酸とのバランスよく、繊細さと清々しさが印象的!
②ファースト・プレス・シャルドネ・ナパ・ヴァレー2011
昔ながらの人の手をかけた丁寧な造りが定評のワイナリー。果実風味と上品な樽のニアンスが絶妙に溶け合い、厚みのあるふくよかな味わいです。樽の木のニアンスが味わいに複雑性を与えてアクセントになっています。アルコール度も①に比べ若干高めの印象ですが、時間の経過とともに味わいとアルコール分が馴染み、まろやかな口当りへと変化していきます。
今回の比較試飲は、味ワインの変化という点でもとても楽しめました
次に赤ワインです、
色合いも一目瞭然で違いが分かり、試飲する前からワクワク感がありましたー
左から
③ファースト・プレス・カベルネソーヴィニヨン・ナパ・ヴァレー2011
ナパヴァレーで最も多く栽培されているカベルネSですが、こちらのアイテムは実にエレガントで余韻の深さを楽しむタイプです。
カベルネS特有の青っぽい香、黒系ベリー、スパイスの香にオーク由来のヴァニラやスモーキーなニアンスが調和し心地よく、キメ細やかなタンニンと豊かな果実味が溶け合いなめらかな口当り。わずかな他品種(プティ・シラー、メルロー他)とのブレンド感が味わいに複雑なニアンスを加え奥行のある深い余韻へと誘います。こちらのアイテムは、日頃白ワインをメインに飲まれている参加者さんにも好評でした
④セバスチャーニ・ジンファンデル・ソノマ・カウンティ2012
ソノマはナパより土地が広大で地域により気候が微妙に異なり、それぞれの土地に合ったブドウ品種が育成でき、シャルドネを中心に様々な品種が栽培されています。
ジンファンデルは、カリフォルニアの固有品種で様々なスタイルの味わいに仕上がるワインとして大変魅力的!こちらのアイテムは、3つの中で色合いが一番濃いことからもうかがえるように、フレッシュベリーの香が華やかに広がり、凝縮度が高く③のカベルネSに比べ濃厚でボリューム感のある味わいですが、こちらも時間の経過と風味に複雑性がアップし、アフターの酸がやや高めとなり喉越しのキレがアップする分、まったりと濃い味わいが残らない綺麗に流れるワインに変化します。
ワインは、最初口にした印象だけで味を決めつけないことが大切、変化するのを待つゆとりを持つことも大切ですね
さて、最後のワイン、
⑤<オレゴン>アーガイル・ピノ・ノワール・ウィラメット・ヴァレー2013
ウィラメット・ヴァレーは、オレゴン州を代表するワイン生産地で、ちょうどブルゴーニュ地域と同じくらいの緯度に位置します。ピノ・ノワールで高い評価を得ている産地でもあります。
色付きも淡く冷涼地で造られたワインを感じさせます。味わいも②のジンファンデルを試飲した後ですと、ちょっと拍子抜けするほどライトな感じです。
でもじっくり試飲してみると、赤ベリーを基調としたピュアな果実風味の中に若干のアニマル系の香が見え隠れしたり、スパイシー感もあります。綺麗な酸が支えとなりタンニンはシルキーでなめらかな口当り、「まるで白ワインを飲んでいるような感覚!」と声が上がりましたが、ほんとうに繊細でやさしい赤ワインです。
一通りワインの味わい確認できたところで、懇親会に突入でーす
まずは、フランス・ジュラ地方のクレマンで乾杯
フィリップ・ミッシェル・クレマン・デュ・ジュラ
シャルドネ100%使用。色付きも良く、生き生きとした豊かな果実味とドライ感のある爽快な泡立ちが印象的!ジュラ地方は、まだ日本ではあまり知られていないスイス国境に近い産地ですが、こちらのクレマン、クセのない綺麗な造りが魅力です
お料理もたくさん
鮪とアボカドのタルタルソース醤油入り、母の手造り和風ロールキャベツ、大根とセロリの酢漬け(柚子と昆布添え)
タコとイカとトマトの香味風味焼き、豆腐とホットケーキミックスの揚げもの(サーターアンダーギー風・きな粉かけ)
差し入れも頂きました~ ありがとうございまーす
茹で鶏のスイート・チリソースがけ(おソースの玉ねぎの甘味とピリ辛風味のハーモニーがグーッ)
その他にカキの味付け缶詰めを頂きました。
前回好評でしたので、またまた粕谷のプリモ・ピアットさんよりテイクアウトパスタとピザをお出ししました~
真鯛の頭とフルーツトマトのペンネ、真イワシのペペロンチーノ、和牛ひき肉100%のミートソース・カサレッチェ
ピザは、アンチョビとガーリックのおつまみピザと生ハム、トマト、クリームチーズのカルツォーネ(餃子型ピザ)
そして、差し入れまで
美桜鶏のスパイスロースト(スパイスはフランス産の5種類のスパイス使用)
美味しいご馳走とエレガントワインのマリアージュ 皆さんも楽しそう
今回のワインも勢揃いでーす
今回は、いつもより説明を簡潔にしてその分試飲にじっくり取り組めたことで、参加者の皆様にもそれぞれのワインの特徴をしっかりと把握して頂けたのではないでしょうか
毎回いろいろな点で反省することしばしばなのですが、今回はその点は満足しています。
ワインを深く知るほどに、味わいも美味しさアップしますよね~
今後もワインの楽しさ、深さを様々なワインを通して皆様にお伝えできればと思います。
参加者の皆様にはいつもご協力頂き、心から感謝いたします。
ありがとうございました