酒の三幸

閉店後もこれまで温かく支えてくださったお客様と繋がる場所として、ブログを継続させて頂きます。その後の生活やワイン情報等。

ナチュラルチーズを使った簡単!和風料理☆

2016-08-25 10:33:46 | お料理

 お料理好きの方は別として、チーズ販売の仕事をして接するお客様はお酒のおつまみとして、チーズをそのまま召し上がる方が多くいらっしゃいます。

1カットでも千円台のものが大半でけっこうイイお値段のナチュラルチーズですので、「ひとりでは食べきれないし。。。」「同じものを食べていると飽きちゃうし。。。」と迷われるお客様には、残ったものをお料理に使って頂くようお勧めしています。

そんなに凝ったお料理でなくても簡単に使用できることに気付かれていない方って結構いらっしゃるのですよね、

チーズはそもそも発酵食品ですから、味噌、醤油との相性もいいですし、ナチュラルチーズは、熟成により旨味成分がたっぷり含まれているものも多く、ダシの代用にもなります。また、塩味の強いチーズはそのまま調味料代わりになります。

私は、ブルーチーズが好きなのですが、青カビは好塩性で他のチーズに比べ塩味が強いものが多いので、味付けに使います。

味付け薄めの雑炊(和風だし)の最後の仕上げにブルーチーズを溶かしこむと、塩味が程よく、また青カビ特有の風味が味わいに深みを与え、ほんとうに美味しいです リゾットの和風バージョンです。(ブルーではありませんが、お客様でナチュラルチーズをお味噌汁に入れて飲まれていらっしゃる方も。)

また、目玉焼きのトッピングによく使います。黄身が固まりかけたところに細かく切ったブルーチーズをのせて、フライパンに蓋をしてチーズが溶けたらOK!他の調味料は一切使わなくても美味しく頂けます。

パスタソースに様々なナチュラルチーズもよく使われているのも、調味料的役割が大きいと思います。

また、ウォッシュタイプのチーズは、漬物やちょっと納豆を思わせる香りがします。納豆とチーズもこれまた合うんですよね、納豆もチーズと同じ発酵食品ですし。チーズを細かく切って納豆と和えて(オクラ、生姜、ミョウガなどを混ぜても味わいアップ)ご飯にかけてもいいですし。これはチーズ講習で教えて頂いたのですが、納豆とタレッジョ(イタリアのウォッシュタイプ)の油揚げの包み焼きも美味しそうですよね そうそう、タレッジョや他のウォッシュタイプで表皮の部分にたらこを連想する香りがあります。たらことの相性もきっといいですよ

昨日は、リコッタ(チーズ製造で排出されるホエイという乳の炭水化物を多く含んだ水分を加熱して造ったフレッシュチーズ)に、頂きもののきゅうりのみじん切りと昆布の醤油和えとリコッタを混ぜ合わせて、アツアツご飯にかけて朝食にしました。美味しかったですよ~ 昆布の甘味とリコッタのやさしいミルクの甘味が重なり相性よく、醤油の味付けがリコッタに自然になじみ、粉っぽいざらつく食感もアクセントになります。

リコッタは味わいが淡泊なので、デザート系にも、蜂蜜、ジャムをかけても美味しく頂けます。また、ホットケーキの生地に入れるなどの方法もあります。

先日、テレビで「クリームチーズと塩昆布の手巻き寿司」が紹介されていますが、これもぜひ試してみたいですね~ ゲストの皆さん、試食して絶賛してました

形式にとらわれず思いつくまま、試してみるとお料理の世界も広がります。

チーズは、消化吸収のよい良質なたんぱく質、カルシウムを豊富に含んだ優れた食品ですが、唯一チーズに含まれていない栄養素がビタミンCと食物繊維です。これを補うようなスタイルで召し上がっていただくと尚、栄養バランスも整います。

皆さんもぜひ、いろいろ試してみてください

 


ナチュラルチーズ&スミノフアイスのマリアージュ実験☆

2016-08-23 09:52:51 | ワイン

頂きのもののナチュラルチーズ、シャブリ・シャランセとカプリス・デ・デューがあったので、仕事帰りにコンビニでスミノフ・アイスを買って、マリアージュ試してみました。

携帯のカメラ機能が故障中で、画像をお見せできないのが、ザンネン!

「シャブリ・シャランセ」は、シャブリ(ブルゴーニュ北部の白ワイン)と塩水で表面を洗い熟成させたウォッシュチーズ、「カプリス・デ・デュー」は、生クリームを加えることでチーズ生地のクリーミーさをアップ!口溶けのよい穏やかな味わいの白カビチーズです。楕円形のパッケージに天使の絵が描かれていて、チーズ名が「神々の気まぐれ」という意味です。日本でも人気の高い白カビチーズのひとつです。

「スミノフ・アイス」は、スミノフといウォッカに酸味料(レモン風味)、甘味料などがブレンドされ炭酸のきいたアルコール飲料で、度数もビールと同じ5度程度。淡い白色でうすく濁り、ほのかなレモン風味にほんのり甘味を感じます。

シャブリ・シャランセは、思ったほどワイン風味は感じられず、ウォッシュ特有の漬物のような香りも穏やか、ほどよい塩味のきいた酸味のある味わいです。

こちらは、シャブリやシャンパーニュと合わせると最高だと思うのですが、仕事帰りの疲れた体には、さすがにワインは度数も高くヘビーに思えたので、スミノフ・アイスでがまん。。。

やはり、スミノフ・アイスの甘さがチーズの味わいを邪魔している感じでした。もっと冴えた酸味のドライ感があったら、きっと相性よかったなぁと思います。

それに対して、カプリス・デ・デューとのマリアージュは、グッーでした 穏やかな味わいとスミノフアイスのほのかな甘味がしっくりと合い、またクリーミーさをほどよい酸味と炭酸の泡が中和させて後味をさっぱりさせてくれる。

ふと、思い出したのが、カマンベールです。原産地はフランスのノルマンディー地方なのですが、この地方はリンゴが特産物で、シードルとカマンベールの相性が良いのです。

シードルのリンゴのほどよい甘味と酸味と泡の要素が、スミノフ・アイスの味わいの要素と重なりますよね、カプリス・デ・デューもきっとシードルとも合いますね。。。

実験は、味の想像が膨らみ私の唯一の楽しい試験勉強でもあるわけでして

また、別のチーズと飲み物でトライしてみますね~

  


三幸ワイン会復活のお知らせ☆

2016-08-21 10:00:07 | ワイン

たいへん長らくお待たせいたしました!

ワイン会復活のご案内です。

ナチュラルチーズ数種をご紹介しながら、美味しいお料理とワインで皆様との再会をお祝いしたいと思います。

日 時:9月7日(水)午後8時より

場 所: プリモ・ピアット  粕谷4-14-4 ハイラーク芦花公園 1F TEL.03-3326-2386 

会 費:5000円 

準備の都合上、10名定員とし、先着順とさせて頂きます。

今回は、地元の方々の多くの再開ご要望にお応えしての企画となり、地元在住の方々中心にご案内させて頂いております。

これまでのワイン会にご参加頂き連絡先を教えてくださった皆様すべてにご案内できないことご了承くださいませ。ワイン会の模様は、またブログでご紹介致しますし、また次回ご案内させて頂きます。

閉店時に次回のワイン会には是非!とご案内を希望されたお客様で連絡先をうかがっていなかったお客様、参加ご希望の場合は、お手数ですが、以下のメールアドレスにご連絡くださいませ。

連絡先:sachi-y@gw7.u-netsurf.ne.jp (以前の店のメールアドレスです)

宜しくお願い致します。 

吉岡幸子

 


販売力とは?☆

2016-08-20 08:31:00 | つぶやき

祖師谷の商店街の中で仕事をしていたときは、50歳過ぎてる私でも若手の方だったのですが、仕事場が変わり周囲を見渡すと、悲しいかな!私もけっこうな「おばちゃん」であることを痛感いたしました。

仕事場の景色が変わり立ち位置が変わると、こうも自分がとらえる姿というものも変わってしまうものなのだなと。。。

同じ仕事仲間のワイン有資格者でも、海外経験も豊富でガッツのある若手の子達を見ていると、とてもまぶしくて私なんぞ太刀打ちできないなぁと気持ちが怯み、落ち込みもしました。

でも、こんな私でもご指名がぽつぽつと入るようになって、「私は私の年相応のスタイルでやればいいんだ」、「これまでの30年のキャリアと人生経験は、どこかで人を引き付ける要素につながっているはず!」と考え方が落ち着きました。

もう若手と真っ向勝負しても体力的、精神的に衰えがあるのは仕方のないこと、負けず嫌いの私もここは自分で自分を慰めつつ、今の私にできることを精一杯やればいい、そして若手組をお母さんの気持ちで応援する立場になればいいという思いに変わりました。

これが、年とともに丸くなるってことでしょうか、少し遅すぎますよね(笑)

仕事柄、デパートや駅ビル内の従業員用の食堂を利用することが多いのですが、初めはご高齢の販売員の方々が思いの他多いのにとても驚きました。

きっと、このような先輩方が今も尚現役を継続していらっしゃるというのは、キャリアはもちろんのこと、それ以上に人間的に魅かれる要素をたくさんお持ちなのだと思います。「このおばちゃん、なんか話しやすそう」とか「お年なのに素敵なひと!」などチラ見でも何かを感じさせてくれる人、また信じられそうな人、安定感、安心感、包容力を感じさせてくれる、こんな要素が会話する前から身体からにじみ出ている人。。。

私も一応結婚もしたし、母として子育てもしたし、お店の経営もしたし、なんか年輪?として刻まれているものがあるだろうと。。。。。

年であることを嘆くより、受け入れる姿勢も大切だと感じるこの頃です。

先日、チーズの教本を読んでいたら、「チーズの販売の基本は、豊富な商品知識と販売する人の豊かな人間性です」とあり、まさしくと心から納得

販売力とは、豊かな知識より、まずは人間性が前提 実際販売に携わると知識を多く語る場面はほとんどありません。その場に応じて必要な内容を自分の引き出しから出してお伝えする程度。その使い分けもテクニックを用するのですが。

この30年の販売業歴で、一日たりとてこれでいいと思った日はありません。「なんであんな言い方しちゃったんだろう」「こちらをおすすめすればよかったかも。。。」等々。今も尚、反省の日々です。

「販売」という仕事、簡単にできそうで実はたいへん難しい仕事、これからも気長に「丸い」気持ちで向き合っていきたいと思います。

 

 

 

 


セールスプロモーションというお仕事☆

2016-08-18 10:51:48 | つぶやき

久しぶりの夏休み・家族旅行を満喫し、エネルギー充電したところで、現実の生活に戻り、仕事、チーズ資格二次試験勉強と忙しく過ごしております。

振り返れば、閉店後新しいセールスプロモーションという仕事に就いて早1年の月日が経っておりまして。。。

私がこの仕事を選んだのは、これまで私を支え育ててくださった酒類業界の方々、お店のお客様と間接的にでもどこかで繋がっていたかったこと、販売業が好きでこれまで培ってきた力をより大きな市場で試してみたかったこと、元気でさえあれば定年のない仕事であること、この3点が大きな理由です。

ただし、基本的にオファーを待つ仕事ですから、安定した生活を得るためには時間がかかりますが。。。

同じ場所で継続的にする仕事と違い、仕事場があちこち、そこで出会う方々も初対面、電車通勤も久しぶりのことでしたし、従業員入り口から迷路のような通路を通り、スーパー、デパートの指定の売り場にたどり着くまで、初めは、その段階まででかなりの緊張感からネルギー消耗しました。

一方で売り場での試飲即売、事前に商品に関する資料も頂けないケースもあり、その場で試飲用のワインの味わいをチェック、ほとんど初めて見るアイテムも多く、そのワインのバックグラウンドが全くわからないままですから、味わいだけでおススメの手順を考え、販売作戦を考える。これは、長年の下地がないとなかなか難しいことだと思います。

小さな町の酒屋さんでの長年のキャリアがどれだけ通用するのか、ここが力の見せ所!売り場にたどり着けた安心感もあり、そこからは本来の力を発揮できる自分を初仕事から感じ、キャリアという言葉を意識したのも初めてだったような気がします。

長年に渡り私を頼ってきてくださったお客様には、ご不便をおかけすることとなりほんとうに申し訳なく思っておりますが、今新たにより大きな市場でチャレンジできることを幸せに思います。

電車通勤、売り場までの行き方にも、ようやく慣れ、仕事全体に落ち着いて取り組めるようになったこの頃です。

また、チーズの勉強がしたくてチーズ販売もさせて頂ける環境にも感謝しております。

謙虚な気持ちで前向きに頑張っていると、道は開けていくものだなぁと、つくづく思っています。

まだ生活は安定したとは言えませんが、ま、なんとかなるだろうと。。。(笑)

小売業も不振続きで、セールスプロの仕事も低迷していくことも考えられます。その中で生き残れるようにこれからも頑張ります。